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現在、多くの企業が、SDGs(持続可能な開発目標)に積極的に取り組んでいます。
企業の広報担当者・販促担当者・店舗経営者にとって、自社のSDGsへの取り組みを広報やPR活動に取り入れて、顧客に向けて発信していくことは、これからのビジネスを成功に導くうえでマーケティング的にも非常に意味があることです。
そこで今回は、SDGsを取り入れたあとのPR方法や社外へ周知させる方法、発信するメリット、成功事例などについて紹介します。
【目次】
1.SDGs(持続可能な開発目標)とは
2.SDGsを取り入れたあとのPR方法・社外へ周知させる方法
3.SDGsPR活動のメリット
4.PR活動の成功事例
5.まとめ
SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略称で、社会・経済・環境の3つの側面から捉えた17のゴールを達成しながら、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
「SDGs」という言葉はここ数年、日本においてもマスメディアや行政機関、大手企業などさまざまな場面でよく使われており、現在は一般的な言葉として定着しつつあります。
企業の多くは、SDGs の17のゴールのうちいくつかのテーマに関連する事業を営んでいるため、SDGsの考え方に賛同して課題解決に取り組む企業が増えています。
環境問題や社会問題の改善に積極的に取り組むSDGsの施策は、企業の広報・販促・経営にもプラスに働きます。
SDGsには話題性があるため、メディアで取り上げられることも多くなっています。
企業のSDGsへの取り組みをどのように顧客に向けて発信していくかは、広報担当者・販促担当者・店舗経営者にとって興味のある課題でしょう。
この章では4つの方法を紹介します。
◆企業コンテンツのコンセプトにSDGsを採用する
企業ホームページやオウンドサイトで自社のビジョンや経営方針、事業内容にマッチしたSDGsへの取り組みを強く打ち出している企業が数多くみられます。
企業ホームページやオウンドサイトでSDGsへの取り組みをユーザーにアピールするように表示することは、後述の「SDGsPR活動メリット」を強化するのに役立ちます。
たとえば、最初のページで自社のSDGsへの取り組みを印象的なイメージ画像とともに表示している事例があります。
※企業ホームページやオウンドサイトの具体例:日本ガイシ
◆広告のテーマにSDGsを取り入れる方法
テレビコマーシャルや新聞紙に掲載される企業広告、インストアメディア(店頭POP、店内ポスターなど)にSDGsをコンセプトにしたテーマを採用して、「SDGsPR活動のメリット」を強化するマーケティング戦略をとるようなケースが増えてきました。
※企業コマーシャルの事例:旭化成企業CM「水に光を。」編
また、「YouTube」を活用して、SDGsをテーマにした動画を発信している事例もあります。
※YouTubeの活用事例:パナソニック
◆SDGsイベント・プロジェクトへの参加・協賛
SDGsは、近年注目のテーマであるため、数多くの関連するイベント・プロジェクトが開催されています。これらに参加・協賛することで、SDGsへの取り組みをアピールするという方法があります。
イベントやプロジェクトへの参加・協賛は、企業の知名度やブランドイメージを向上させるだけでなく、活動を通して、官民のつながりや企業間の人脈づくりができます。
※SDGsのイベントやプロジェクト:地方創生SDGs官民連携プラットフォーム SDGsクリエイティブアワード
◆ジャパンSDGsアワードなどへのノミネート
SDGsは、国・地域・企業をあげての取り組みであり、表彰制度なども始まっています。
たとえば「ジャパンSDGsアワード」は、外務省が主体となり内閣総理大臣がSDGs推進本部長を務める大きな表彰制度です。
企業で実施しているSDGsへの取り組みを表彰制度にエントリーすることで、知名度やブランドイメージを高めることができます。表彰制度は注目度が高く、広く市場にPRすることが可能となるのです。
※参照:ジャパンSDGsアワード
SDGsPR活動には、企業がSDGsに積極的に取り組んでいるということを広く情報発信できるというメリットがあります。SDGsに取組んでいる企業であるという事実は、多くの点でプラスの効果を生み出します。
企業が社会、経済、環境などの課題を解決していく姿勢は、SDGsの重要性が広く市場に認識されている現状において高く評価されるでしょう。
企業のSDGsに対する取り組みを拡散することで、ブランドの価値を高め、新規顧客を獲得できる可能性が高まるでしょう。
また、投資家への印象にもプラスに働くでしょう。
さらに、SDGsへの取り組みが新規事業へと発展する可能性も秘めています。
この章ではSDGs(持続可能な開発目標)に取り組む企業のPR活動の成功事例を紹介します。
◆旭化成
旭化成のPR活動で印象深いのは何といってもTVコマーシャルでしょう。「さよならの向こう側」という歌が流れるコマーシャルの認知度が非常に高いです。ホームページでも会社のコンセプトの中心として、「SUSTAINABILITY」が掲げられています。
◆日本ガイシ
日本ガイシは、株式会社宣伝会議が運営する「SDGs未来会議」プロジェクトに協賛し、PR活動に活かしています。また、ホームページをみると、目次(グローバルナビ)の先頭に「NGK's SDGs」が配置されており、コンセプトの中心にSDGsがあることが分かります。
◆みんな電力株式会社
みんな電力株式会社は、「第4回ジャパンSDGsアワード」にエントリーしました。青森県で風力発電した再生可能エネルギー電力を神奈川県横浜市の15の事業者に供給する地域連携などが評価され、見事、SDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞を受賞しました。
SDGsの社会・経済・環境の3側面から捉えた17のゴールを達成しながら、持続可能でよりよい世界を目指す考え方は、日本を含めた世界中で共通の目標であり、今最も注目されているテーマであるといえるでしょう。
自社のSDGsへの取り組みを広報やPR活動に取り入れて顧客に情報発信することは、ビジネス上でも非常に重要なマーケティング戦略になります。
自社のビジョン・経営方針や事業内容にマッチしたSDGsへの取り組みを積極的にPRしてみてはいかがでしょうか。
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