あなたが取り組むアフターコロナ、withコロナ対策を教えてください*
消費者意識調査~ちいき新聞読者対象~ Part 2

公開

「販促の大学」を運営している地域新聞社では、地域新聞社LINE公式アカウントにお友だち登録をしている方を対象に、アフターコロナ、withコロナに関する意識調査を行いました。回答件数は1,947人と、これまでで最多の回答数となりました。やはり関心が高い内容だといえます。

 

経済や生活の不安はまだまだ続きますが、できることをやっていきましょう。本記事が貴社の経営や販促におけるヒントになれば幸いです。

 

【質問項目】
1、緊急事態宣言が解除された後の外出頻度について 1番近いものはどれですか?
2、飲食店の感染症対策でありがたいと思うのはどれですか?上位3つを選んでください
3、緊急事態宣言中に、よく行くお店の情報(休業、営業時間、テイクアウト等)を知る手段として使っていたのはどれですか?※複数回答可
4、今年の夏休みはどのように過ごしたいですか?※複数回答可
5、あなたが取り組むアフターコロナ、withコロナ対策を教えてください

 

ここからは緊急事態宣言中の暮らしについて

6、自粛期間の生活で一番困っていることはなんですか?
7、自粛期間中はどのようにして過ごしていましたか?ご自宅での過ごし方や新しく始めたことなどを教えてください

 

今回は、自由記述であるQ5の内容について、分析した結果をご紹介します。

 

>>Q1~4の調査結果はこちら「アフターコロナ、withコロナに関する消費者意識調査~ちいき新聞読者対象~」
>>Q6の調査結果はこちら「自粛期間の生活で一番困っていることはなんですか?」
>>Q7の調査結果はこちら「自粛期間中どのようにして過ごしていますか?お家での過ごし方や新しく始めた事など教えて下さい」

 

共起ネットワーク

図1は回答内に出現するワードを図にした共起ネットワークです。円が大きいほど出現回数が多く、色ごとでグルーピングされています。

 

【図1】

 

「マスク」「着用」「手洗い」「消毒」「アルコール」など、感染対策に関するワードが目立ちます。コロナ禍であることを意識し気を抜かずに引き続き感染対策を行っていくことが読み取れますね。

 

「外出」関連については「控える」「避ける」「自粛」など、こちらも自身や家族に対する感染防止だけではなく、相手に感染させないためにもアフターコロナ、withコロナとなった現在でも継続する人が多いことがわかります。

 

また、生活に欠かせない「買い物」に関しては「減らす」、「外食」に関しては「テイ(クアウト)」とワードが続いていますので、緊急事態宣言前の状態へ元通り、というわけにはいかなそうです。

 

実際の回答をいくつかご紹介します。

 

「しばらくの間は、不要不急の外出自粛を続けます。ですが、段階的に親戚と家で食事を楽しんだり、美容院へ行ったりしたいです。衛生面では、手洗い、うがい、マスク着用、ソーシャルディスタンスの確保をしながら、ストレスをためない生活をしたいです!後は、飲食店はテイクアウトを活用して、経営を継続できるように頑張ってほしいです!」(30~39歳女性)

 

「1人で買い物、こまめな手洗い、消毒、換気は続けていこうと思う。外食は6月いっぱいはテイクアウトにする予定。感染者の数を見ながら行動します。カフェやレストランの店内を見て、ソーシャルディスタンスされていれば行くかもしれません。」(50~59歳 女性)

 

「完全に終息すれば以前と変わらない生活に戻りますが、withコロナの状況なら三密を避けるために不要不急な外出はせず、飲食は宅配やテイクアウトに頼る生活にします。」(60~69歳男性)

 

名詞ワード

表1は回答内に出現した名詞のワードだけをまとめたものです。1人の回答の中で複数出現する場合は、それぞれ出現回数にカウントされます。

 

【表1】

 

「密閉」「密集」「密接」を避け、ソーシャルディスタンスを求めるワードが多く出現しているのがわかります。

 

実際の回答を見てみましょう。

 

「コロナが完全に収まるまでは、マスク着用、除菌を徹底して、外出も控える。人が多い所には行かない、近づかない。落ち着いてから、水族館やプールなどへ遊びに行きたい。コロナが落ち着いても、他のウイルス感染を防ぐためマスクと手洗い、うがい、除菌は忘れずにしたい。」(30~39歳女性)

 

「自分自身や家族については、うつらない・うつさないことの徹底、その対策として、マスクの着用や手洗いを今後もしっかり続けること、そして、さらに食事の見直しや生活全般を見直して、自己免疫力を上げることを目指したいと思います。周りの人との関わり方としては、少し寂しい感じもしますが、密になり過ぎないようにソーシャルディスタンスには今後もできるだけ気を付けていきたいと思います。」(50~59歳女性)

 

「毎日、自分の体温チェックをしたり、外出の際は必ずマスクを着けたりして、また買い物などはなるべく短時間で済ませるようにしています。そして、バランスの良い食事をして免疫力を維持することにも気を付けています。」(50~59歳男性)

 

感染予防のほか「免疫力を高める」という回答も多く見られました。出現回数は8位の46回。食事のバランスを整え、体に栄養素を取り入れるため食材やレシピ、体をあたためたり腸内環境を整えたりするストレッチや食事、衣類などについても興味や関心が高くなりそうです。

 

年代別出現ワード

表2では、年代別の出現ワードをまとめてみました。年代別にみると少し変わってきます。

 

【図3】

 

10~19歳はその他の年代と比較してみると、感染予防対策に関するワードよりも、学生としての本業に関するワードが目立ちます。休校に地域差があったり、各学校によって対応が異なったりすることから、特に受験生は不安な気持ちで過ごしていそうです。前回ご紹介した「アフターコロナ、withコロナに関する消費者意識調査~ちいき新聞読者対象~」【Q1】緊急事態宣言が解除された後の外出頻度について、ではこの年代のみ「以前より3割程度控える」が第1位でしたが、その理由がはっきりしてきました。回答者のほとんどが学生だと仮定すると、今までは休校のため外出できなかったが、緊急事態宣言が解除されたことによる学校の再開、塾や予備校の通塾によって、「学校に行く」「塾や予備校に行く」などの「本業に伴う外出」が増えることによる回答だったことがわかります。

 

実際の回答を見てみましょう。

「学習、部活など、おろそかになってしまっていたことを取り返す!」(10~19歳女性)

「勉強が全然できていないので、受験に向けて頑張る!」(10~19歳女性)

「極力外出することを避けて、消毒も欠かさずします。」(10~19歳男性)

 

まとめ

回答から出現したワードを分析した結果、それぞれの年代の方が、アフターコロナ、withコロナ対策について考えていることが見えてきました。

 

次回は、【Q6】緊急事態宣言中の暮らしについて 自粛期間の生活で一番困っていることはなんですか?の回答について、集計していきます。

 

※アンケート集計にはKH coderを使用しております。

 

 
 

■おすすめの関連コラム

  1. 利益率何%が理想的?経常利益率の計算方法と業界別利益率

    企業がどれくらい稼げているのかの指標となる「経常利益率」。 言葉を耳にしたことがあっても、実際...
  2. インボイス制度に対応しないとどうなるのか?違反した場合の罰則を解説

    インボイス制度の導入が、2023年10月1日に迫っています。 個人事業主や企業はインボイス制度...
  3. 飲食業界がデジタル化を進めなければいけない4つの理由

    日本企業においてデジタル化が進んでいます。 飲食業界においても例外ではありません。 特に飲食...
  4. 【事例紹介付き】学習塾・教育業界が取り組むべきDXのヒント

    現在、義務教育の小・中学校や、高校、大学は、教育改革の名のもと大きく変化しています。ポイントは3...
  5. 【成功事例から学ぶ経営戦略】SDGs(持続可能な開発目標)に取り組む企業のPR方法!

    現在、多くの企業が、SDGs(持続可能な開発目標)に積極的に取り組んでいます。企業の広報担当者・...
  6. 飲食店におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)について考える!

    デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、デジタル技術によるビジネスの変革を指し、飲食業界か...
  7. セミナーに参加するメリットとは?活用方法を知りたい!

    セミナーに参加すると、最新情報や限定情報を知ることができ、双方向的に学べるといったメリットがあり...
  8. SDGs(持続可能な開発目標)とは?企業が取り組む事例についてもご紹介!

    SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」...
  9. CSR活動とは?企業や店舗におけるCSR活動のメリットや事例をご紹介!

    CSR活動とは、企業が果たすべき社会的な責任を指します。 社会問題や労働環境などへの人々の関心...
  10. 自粛期間中どのようにして過ごしていますか?お家での過ごし方や新しく始めた事など教えて下さい*
    アフターコロナ、withコロナに関する消費者意識調査~ちいき新聞読者対象~ Part 4

    「販促の大学」を運営している地域新聞社では、地域新聞社LINE公式アカウントにお友だち登録をして...
  11. 店舗が知りたい!キャッシュレス決済の導入について

    近年、店舗において普及が進んでいるキャッシュレス決済。 経営者や担当者が今後キャッシュレス決済...
  12. 自粛期間の生活で一番困っていることはなんですか?
    アフターコロナ、withコロナに関する消費者意識調査~ちいき新聞読者対象~ Part 3

    「販促の大学」を運営している地域新聞社では、地域新聞社LINE公式アカウントにお友だち登録をして...
  13. アフターコロナ、withコロナに関する消費者意識調査~ちいき新聞読者対象~

    「販促の大学」を運営している地域新聞社では、地域新聞社LINE公式アカウントにお友だち登録をして...
  14. 非常時の情報発信に!店舗のSNSを活用しよう

    非常時は正確かつタイムリーな情報が必要です。 自然災害などの緊急事態が発生した際には、自治体や...
  15. 飲食店で必要な防災対策とは?災害時にスタッフとお客様を守ろう!

    近年は国内において地震や台風、風水害などが多発しており、飲食店でも防災対策は重要な課題になってい...
  16. 【コロナ対策】中小企業への支援策 ~資金繰り・融資について

    新型コロナウイルス感染症の新規感染者は増加傾向が続いています。感染者用の病床稼働率は全国的にひっ...
  17. 今、みんなが感じていること~新型コロナウイルス感染症に関する緊急アンケート~

    2019年12月に中国で発生が報告された新型コロナウイルス感染症。2020年3月13日現在、全国...
  18. 新型コロナウイルス感染症に負けない! ピンチをチャンスに変えるビジネス思考

    2019年12月に中国で発生した新型コロナウイルス感染症について、アメリカの疾病対策センター(C...
  19. 決算セールを行う理由とは? メリット、デメリットをご紹介

    店舗経営者や販売担当者なら決算期末になると検討したいのが決算セールです。 この機会を効果的に活...
  20. いざという時のために知っておきたい、大規模災害時の中小企業への支援策

    今回は大規模な災害が発生した時に、被災した中小企業に対してどのような支援策が講ぜられるのかについ...
  21. 災害に備える ~中小企業強靭化法について~

    災害が発生し、人材はもとより設備等に重大な損害が生じると、事業活動の推進に直接的な影響が出てしま...
  22. 見直そう!集客の仕組み

    「集客」はあらゆる事業を行う人たちにとって、永遠のテーマといえます。いかに継続的に集客をし続ける...
  23. 人手不足になりがちな長期休暇を乗り切る対策をご紹介

    長期休暇による人手不足は、小売業やサービス業をはじめ多くの業界に共通の課題です。連休や夏休み、冬...
  24. 知っておきたい『入管法改正』のこと

    最近あった法令の大改正の背景を、一回目は食品衛生法について、二回目は宿泊業関連の法律について、書...
  25. 宿泊業に関する法整備について

    前回は、食品衛生法の改正について書きました。その背景には、日本の食品の国際競争力の強化とインバウ...
  26. 優秀なマネジャーがやっていることって?
    マネジメントのカギは「配る」こと!

    新卒・若手社員の離職率が3年間で30%といわれる昨今、企業に優秀な人材を引き止めておくことは年々...
  27. 「優秀くん」を集めてもうまくいかない!? チーム力を上げるアルバイト採用のコツ

    空前の売り手市場といわれる昨今、アルバイトの人材確保に困っている企業が多いという話をよく耳にしま...
  28. 食品衛生法の改正について

    2018年6月に食品衛生法が改正されました。今回はこのことについて概説させていただきます。...
  29. アウトソーシングのメリットとは?

    起業したり、新しい事業をスタートさせたりする上で、いろいろとお金がかかることも多いと思います。人...
  30. 個人経営の店舗向け お客様のお支払い方法はどうする?

    クレジットカード決済をはじめ、モバイル決済、電子マネー、仮想通貨、QRコード決済など現金を使わず...
  31. 商品企画のツボ【ポジショニング戦略で穴をつく!】

    『ポジショニング戦略[新版]』アル・ライズ/ジャック・トラウト お客様と新しい商品やサービスの企...
  32. 本当に効果を出す業務改善の正しいやり方

    組織の規模が大きくなっていく。 社員数が増え、社歴が長くなり、また各部門が大きくなるにつれて、...
  33. 見直そう、会社の財布!経費節約について

    事業経営において、まず最優先で取り組むべきアクションが売上アップです。 しかし、売上を上げたと...
  34. 自店のポジショニングを確認して、他店との競争で優位に立とう!
    ~ポジショニングマップを活用しよう~【無料DL】

    ポジショニングとは、店のサービスがお客様に「どういう時に使えるものと思われているか」ということ。...
  35. 開店準備に必要なもの(飲食店編)

    飲食店で働いている方、目指している方の多くが、 そんな目標を持っています。 そのために料理の...
  36. 公的助成金とは?中小企業でも申請できる補助金、助成金について

    中小企業が活用できる補助金・助成金について耳にしたことはありますか? 一定の条件に該当すれば、...
  37. 競合他社との差別化を図る戦略ポイントと成功事例をご紹介!

    差別化とはライバルがまねのできない優れた面を持つことであり、これによりライバルとの競争を優位に展...
  38. ターゲット顧客の明確な選定 マーケティング戦略の起点を学ぶ

    マーケティング戦略を練る上で、商品を購入してくれるターゲット顧客を明らかにすることは大切なことで...
  39. 業界シェアNo.1のブランドをつくるには

    ブランドとは何か? 改めてそう問われてみたとき、あなたは即答できますか。 多くの会...

PAGE NAVI

続きを読む
記事を検索
メルマガ登録者数1万以上 セミナー情報をいち早くお届け
ご提案無料 ウィズコロナ時代に合わせて販促の「見直し」してみませんか?まずはお問い合わせください。
  • 優秀なマネジャーがやっていることって?
    マネジ…
    新卒・若手社員の離職率が3年間で30%といわれる昨今、企業に優秀な人材を引き止めておくことは年々難しくなっています。仕事が評価されなかった、ストレスを感じた、自身の希望と業務内容がミスマッチだったなど、辞める理由は人それぞれです。「厳しく叱責したら辞めてしまうのでは」「どう接してよいかわからない」そんな不安を抱えながら部下と接している方も多いのではないでしょうか。上司と部下という関係がより複雑になっている今、部下に対する「マネジメント能力」が、多くの上司に求められています。
  • 中小企業のブランド戦略・パート3
    顧客は誰か?「ペルソナについて」情報もモノも溢れている時代だからこそ意識したいこと。ブランドづくりについて、特にエンドユーザーに商品やサービスを提供するお店や会社などは、頭を悩ませることが多くなっています。例えば、年齢一つとっても、私は46歳になるのですが、自分の過去を振り返って考えてみても価値観の変化に気づくことがあります。SNSやユーチューブなどはもちろんありませんでしたので、仮に今私が10代だったとしても、過去の自分とは違った価値観になるのは想像できます。更に、同じ40代でも41歳と49歳では全く違う価値観と言うことも言えますし、同じ年齢だったとしても置かれている立場や状況によっても価値観は違うものです。
  • 価格設定のイメージ画像
    新製品・サービスリリース前の価格設定の注意点
    新しく製品・サービスをリリースする前には、いろいろと決めなければならないことがあります。プロモーションや販売チャネルの開拓、製品名、キャッチコピー……。その中でも特に重要なのが価格設定です。最も難しい課題の一つと感じている人も多いのではないでしょうか。新製品の開発にかけた年月や労力、コスト等に見合うかどうか。また、利益を確保しつつ十分な売上げを上げられるか。これらの観点からも価格設定は、非常に大切なポイントになります。今回は価格設定についてご説明します。
  • 法人営業における「BANT情報」をうまく活用して成約…
    法人営業、すなわちB to B営業における案件についての営業ヒアリングフレームワークとして「BANT情報」というものがあります。BANT情報のフレームワークを使用したヒアリングによって営業の受注確度、もしくは見込みを高めることができます。BANT情報をうまく活用して、成約率を高める方法について説明します。
  • 法人営業における「BANT情報」をうまく活用して成約…
    前回の記事でB to B 営業(法人営業)における営業ヒアリングフレームワーク「BANT情報」についてお話ししました。 では、実際BANT情報を上手く活用するにはどうすればいいのか。 今回は、具体的な実践方法についてお伝えします。
PAGE TOP