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ブランドとは何か?改めてそう問われてみたとき、あなたは即答できますか。
多くの会社がブランドを構築するために、ブランディングに励んでいます。
ブランドづくりには一体何が求められるのでしょうか。
【目次】
1.ブランドとは
2.ブランディングとは
3.ブランドづくりの基本とは
4.まとめ
ブランドと聞いてまず何を思い出しますか?
「アップル」
「ソニー」
「ルイ・ヴィトン」
「トヨタ」
「ユニクロ」
「エルメス」
「シャネル」
「グッチ」
といった有名または高級な商品、もしくは企業の名前が多くあがると思います。
現代マーケティングの第一人者、フィリップ・コトラー教授は、「ブランドとは、個別の売り手または売り手集団の財やサービスを識別させ、競合する売り手の製品やサービスと区別するための名称、言葉、記号、シンボル、デザイン、あるいはこれらの組み合わせ」と定義しています。
もう少しわかりやすくいうと「ブランドとは、購入ニーズがでてきたときに、ある特定の商品やサービスを思い起こさせ、購買意欲を促進させる力」です。
購買意欲を促進することを意識して、ブランドをつくりあげていくアクションを「ブランディング」といいます。
現在、多くの会社がブランディングに励んでいます。
では、ブランディングをしないとどうなってしまうのでしょうか。
コトラー教授は「ブランド化がされていないならば、その商品・サービスはコモディティ(汎用的な商品・サービス)にすぎない」と述べています。
競合他社と変わらないものであれば、どの商品・サービスも似たり寄ったりなものになり、価格競争に陥ってしまうことでしょう。
そうならないためにも、お客様に「この商品・サービスであれば大丈夫だ」「値段が高くてもこの商品・サービスが買いたい」といった気持ちになってもらう必要があります。
そのためには、その商品・サービスらしさを打ち出さなくてはなりません。魅力ある商品・サービスを生み出すには、それを販売する会社・店が魅力的なブランドを持つ必要があるのです。
しかしながら、多くの人が高級品や大企業でないとブランディングはできないと思い込んでいます。ですが、一個人でも、ブランドをつくることはできます。
以下、その方法を説明します。
1.商品・サービスの品質
「商品・サービスの品質が高い」ことはもちろん、お客様、消費者のニーズを満たす必要があります。
2.購入(利用)してほしい顧客ターゲット層の設定
誰が買い、誰が使うのかを想定し、中核となる顧客ターゲット層を明確にします。明確化することで、ネーミング、デザイン、品質・機能、価格設定を絞り込むことができます。
3.ポジション設定
市場には同様の商品・サービスを同様の顧客ターゲット層に販売したい競合他社が存在するものです。競合ブランドが存在し、それらとの差異(差別)化が必要となる場合、ブランドの位置付け、メインターゲットの再調整などのポジショニングが必要になります。
4.経営者、従業員、スタッフ
経営者の考え方、社内での日頃からの立ち居振る舞い、お客様や取引先との接し方なども会社のブランド力に大きな影響を与えます。
5.ストーリー性
この商品・サービスはお客様や消費者のどのようなニーズに応えようとしているのか、あるいは自社がこの商品にどのような思いを込めたのか、といったストーリーもブランドづくりには必要です。残念ながら、自社がお客様や消費者、社会に対して、このような影響を与える存在でありたいといった経営理念まで深く掘り下げているものはあまり見受けられません。
6.差別化
新しいブランドが市場で成功するためには、差別化が重要なポイントとなります。差別化とは競合他社がまねのできない優れた面を持つことであり、これにより他社との競争を優位に展開することができます。
他にも必要な要素はありますが、上記の6要素を意識してブランドづくりをすることで、まずはその分野でのシェアNo.1を目指しましょう。
そうすれば、購買ニーズがでてきたときに、真っ先に頭に浮かんでくる存在となります。
◆ブランドとは、購入ニーズがでてきたときに、ある特定の商品やサービスを思い起こさせ、購買意欲を促進させる力のことをいいます。
◆ブランドをつくりあげていくアクションを「ブランディング」といい、ブランディングができていない会社は、価格競争に陥りやすいです。
◆ブランドづくりには、「商品・サービスの品質」「購入(利用)してほしいターゲット層の設定」「ポジション設定」「経営者、従業員、スタッフ」「ストーリー性」「差別化」が必要。これらをそろえて、まずは自社の分野でのシェアNo.1を目指しましょう。
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