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中小企業が活用できる補助金・助成金について耳にしたことはありますか?
一定の条件に該当すれば、国や都道府県から補助金・助成金と呼ばれる経費補助を受けることができる制度です。
こうした補助金・助成金を活用している企業は、実はけっして少なくはありません。制度を知っている企業だけが、恩恵を受けているのです。
今回は、特に多くの企業が利用している代表的な制度に絞ってご紹介します。
【目次】
1.そもそも補助金・助成金って何?
2.どんな補助金・助成金があるの?
3.どうやって補助金の情報を入手するの?
4.まとめ
<開業して間もない、ある鍼灸院のストーリー>
開業したばかりですから、一人でも多くのお客様に存在を知って欲しい。
例えばホームページを開設したり、地域のコミュニティ誌に広告を掲載したり、パンフレットを作ってあちこちの交流会で配ったり。
しかし、いずれもお金のかかる取り組みです。
開業したばかりでお金に余裕がない自分にとっては、決して少なくない投資。やりたいとは思いつつ、ずっと迷っていました。
そんな時に補助金の存在を知りました。
自分のような小規模事業者が広告にかける費用の“3分の2”を国が補助してくれるというのです。
半信半疑で「ホームページの制作とWEB広告費で、合わせて75万円の投資をしたい」という申請書を書いて、祈りを込めて提出しました。
その結果、申請は幸運にも採択(合格)されて、彼はホームページ制作とWEB広告を予定通りに実行し、補助金として“3分の2”にあたる50万円を国から受け取ることができました。
補助金は融資ではないため、返済は不要です。
つまり彼は75万円相当の広告を、たった25万円で実現できたのです。
彼の鍼灸院はその後リピート客が増え、無事に繁盛したそうです。
<補助金・助成金の基本>
「補助金」と「助成金」という2種類の言葉を、ここで一度整理してみましょう。
厳密な言葉の定義はありませんが、おおよそ次のように区別されます。
■補助金
事業上の取り組みに対して経費が補助される。競争方式なので採択・不採択がある。主として経済産業省が実施している。
■助成金
雇用の安定・労務環境の改善など、人に関わる経費が助成される。要件を満たしていれば原則受給できる。主として厚生労働省が実施している。
この2つに共通するのは
「もらったお金は(原則)返済不要」
「これから使うお金だけが補助・助成の対象になる(過去に遡って申請できない)」
「どんな事業者が利用可能できるのか?は制度ごとに条件が決まっている」などです。
ここでは代表的な制度を2つご紹介します。
1.小規模事業者持続化補助金
経済産業省(中小企業庁)が実施している制度で、広告費・店舗改装費・展示会出展料など、販路開拓の諸経費の“3分の2”が国から補助されます(上限50万円)。
これを利用できるのは小規模事業者(常時雇用する労働者が5名以下の個人事業主・法人)と定められています。
2. キャリアアップ助成金
厚生労働省が実施している制度で、いくつかのコースに分かれています。例えば「正規雇用転換コース」では、有期契約社員を正社員に転換した場合に、一人当たり57万円~72万円の助成金が国から支給されます。
補助金・助成金はたくさんの種類があって、「自分はどれを使えるのか?」を初めての方が判断するのは少しハードルが高いかもしれません。
そこで、次のようなWEBサイトが国から提供されています。
◆ミラサポ:補助金・助成金ヘッドライン
https://www.mirasapo.jp/subsidy/index.html
地域や業種、事業規模などを選択することで、利用可能な補助金・助成金を一覧表示することができます。
補助金・助成金に興味があるなら一度覗いてみてください。
◆補助金・助成金は条件に該当すれば利用可能です。国から支給された経費は原則として返済不要です。
◆毎年1万件社を超える企業が、こうした補助金・助成金を活用して事業拡大の一助にしています。
◆自社の成長に役立つ補助金・助成金を見つけて活用することで、あなたの事業の成長を大幅に加速させることができるかもしれません。
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