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CSR活動とは、企業が果たすべき社会的な責任を指します。
社会問題や労働環境などへの人々の関心は高まりつつあり、企業や店舗の経営者は、自社の経営だけでなく社会的な役割との両立も求められています。
今回はCSR活動の意味や取り組むメリット、事例を紹介します。
【目次】
1.CSR活動の意味
2.CSR活動のメリット
3.CSR活動の事例
4.まとめ
CSRとは、「Corporate Social Responsibility」の略で、企業が果たすべき社会的な責任を指します。
企業活動は、顧客や従業員、取引先、株主、地域住民、行政機関など、さまざまな立場の相手と広く関わりを持つものです。
こういった多様な利害関係者を「ステークホルダー」と呼びますが、企業は自社の利益を追求するだけでなく、社会的な関わりの中での役割を果たす必要があります。
CSR活動の例としては、法令遵守、環境問題対策、労働環境の整備、企業価値向上といったものがあります。
企業や店舗がCSR活動に取り組む意義はさまざまです。
ここでは2つのメリットを紹介します。
◆ブランド価値アップ
まず、企業や店舗のブランド価値の向上につながります。
環境、雇用、地域貢献など、企業や店舗を運営することで直面する課題は少なくありません。
例えば環境への配慮については、2020年7月からプラスチック製レジ袋が有料化されるので店舗では対応を求められます。
他にも、従業員満足度や地域との関わり方など、CSR活動のテーマはさまざまです。
企業や店舗がこういった社会的な課題にも取り組んでいる姿勢を見せることで、外部からの信頼獲得やイメージアップにつながります。
◆ステークホルダーとの関係強化
また、ステークホルダーとの信頼関係を構築できます。
政治や経済界などさまざまな場面において社会的な問題が注目を集めていますが、それに伴って社会的責任に対して関心を持つ人や団体も増えつつあります。
そこで企業や店舗が社会の共通課題に取り組んでいれば、取引先との関係強化や従業員のコミットメント向上、リピーターの集客など、さまざまな効果が期待できます。
CSR活動に取り組むにあたっては、どのような事例があるのかを知ることが役立ちます。
ここでは2つの例を紹介します。
◆仕入先の透明化
アパレル大手の株式会社ファーストリテイリングは、主要取引先を公開することでサプライチェーンの透明化と最適な労働環境の実現を図っています。
この背景にあるのは、「交渉力の強い大手企業が下請けに不利な条件を押し付けていないか」「劣悪な労働環境を放置していないか」といった関心が世界の消費者や投資家、政治団体などから寄せられてきたことです。
そこで同社はあえてサプライチェーンのリストを公開して人権尊重、労働環境改善、環境保全といったCSR活動に取り組み、またその姿勢を外部にもアピールすることで消費者や投資家からの信頼性アップを図っています。
◆ピンクリボン運動への参加
ピンクリボン運動とは、乳がんの早期発見や早期治療を啓発する運動です(「認定NPO法人 J.POSH :ピンクリボン運動とは」)。
発祥地のアメリカでは、女性の乳がんの罹患率や死亡率が高かったことから取り組まれるようになり、現在は世界中で官民主導で進められています。
ピンクリボン運動は、企業や店舗のCSR活動の一環として実施されることも多く、特に強化月間である10月には、毎年多くの企業によって広告、広報、イベントなどさまざまな企画が行われています。
なお、販促の大学を運営する地域新聞社も、フリーペーパー『ちいき新聞』にて関連特集を組むなどしてピンクリボン運動を応援しています。また、乳がん検診を気軽に受けてもらうためのイベントも実施しています。
「【ちいき新聞】10月2日ピンクリボン応援号~その先を知れば怖くない~たとえ乳がんと言われても~」
社会的な問題に対する消費者の関心は高まっており、企業や店舗はさまざまなステークホルダーに配慮した活動が求められています。
環境や雇用、地域貢献など、CSR活動のテーマはさまざまです。
CSR活動では、広報誌に情報を掲載したり取引先と提携したりするのも有効な活用方法と言えます。
他社事例なども参考にしつつ、可能なものから取り組んでみてはいかがでしょうか。
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