LINEのビジネス活用方法と成功例をご紹介

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LINEの国内月間アクティブユーザー数は9,700万人以上といわれています。(参考:【2025年2月版】人気SNSのユーザー数まとめ)

利用者数も利用率も高いため、ビジネスに活用する企業も増えています。しかし、これからLINEをビジネス活用する際に、下記のような疑問をもつ方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「今からLINEをビジネス活用しても意味がないのではないか?」
「どのようにビジネスに活用したらよいのだろうか?」

本記事では、LINEを使ったビジネス活用法について解説します。本記事を参考にすれば、これからLINEを活用する方でも効果的に使えるでしょう。また、LINEを使ったビジネス活用の成功例もご紹介いたします。

 

【目次】

  1. LINE公式アカウントの料金プラン
  2. LINEのビジネス活用で得られる効果
  3. LINEをビジネス活用するポイント7選
  4. 業種別のLINEのビジネス活用成功事例
  5. LINEをビジネス活用するために必須の友だちを増やす方法
  6. まとめ

LINE公式アカウントの料金プラン

LINEを活用するうえで、LINE公式アカウントへの登録は必須です。LINE公式アカウントでは、ビジネスに活用できるさまざまな機能が追加されます。

主な機能は以下のとおりです。

● メッセージ配信

● ステップ配信

● チャット

● リッチメニュー

● 応答メッセージ

● クーポン・抽選

● ショップカード

● LINE VOOM

 

料金プランは3種類あり、それぞれでメッセージ数が異なります。

  コミュニケーションプラン ライトプラン スタンダードプラン
月額 無料 5,000円 1万5,000円
無料メッセージ数(月) 200通 5,000通 3万通
追加メッセージ 不可 不可 1通3円

 

最初のうちは無料で利用できるコミュニケーションプランから始めてみるのもよいでしょう。

LINEのビジネス活用で得られる効果

LINEのビジネス活用で得られる効果はさまざまです。たとえば、以下のような効果を得ている例があります。

● お問い合わせ率の改善

● 注文数の増加

● サービス販売率増加

● イベント集客率の増加

上記のように、LINEの使い方次第でどのような目的も達成できる可能性があります。ただし、単にLINE公式アカウントを使って闇雲にメッセージを発信すればよいわけではありません。具体的な方法は後述します。

LINEをビジネス活用するポイント7選

LINEをビジネスに効果的に活用するためのポイントとして、以下の7つがあります。

● ターゲット・目的を明確にする

● 友だち属性に合わせたアプローチをする

● お得な情報を定期的に発信する

● コミュニケーション手段を公式LINEに統一する

● メッセージ配信の時間帯・頻度も細かく管理する

● 個別対応を丁寧におこなう

● PDCAサイクルを回す

それぞれの具体的なコツについて、以下で解説します。

 

◆ターゲット・目的を明確にする

LINE公式アカウントの運用開始前に、具体的な目標設定とターゲット層を明確にしましょう。運用目的が明確であれば、コンテンツ検討時の判断基準となり、効果的な戦略立案が可能になるからです。

たとえば、友だち追加したユーザーが目標とする層と一致しているか定期的に分析し、ズレがある場合は集客施策を見直し、一致している場合はコンテンツの最適化に注力します。

前提としてターゲット・目的が具体的でなければ、これらの判断もできません。

 

◆友だち属性に合わせたアプローチをする

LINE公式アカウントで効果的なメッセージ配信をするには、性別・年齢・地域などの属性に基づいて配信対象を絞り込みましょう。ユーザーの特性に合わせたコンテンツ提供が可能になり、メッセージの効果を最大化できるようになります。

具体的には、予約利用状況、メッセージ開封履歴など、8つの条件で絞り込みができ、無関係な層への配信を防げます。

属性別にアプローチを分ける方法は、限られた配信枠を効率的に活用するための方法としても有効的です。

 

◆お得な情報を定期的に発信する

お得なクーポンやキャンペーン情報を定期的に配信することで、友だち登録者数と売上の両方を効果的に増やせます。お客様からすると多少面倒な友だち登録も、具体的なメリットがあれば積極的に行ってもらえるからです。

たとえば、登録者限定クーポンを定期配信することで、継続的な購買を促し、安定した売上向上が見込めます。

ユーザーにとって明確なメリットを提供することが、LINEのビジネス活用の成功につながるのです。

 

◆コミュニケーション手段を公式LINEに統一する

LINE以外のコミュニケーションツールを利用しているのであれば、LINE公式アカウントを主要なコミュニケーションツールとして統一しましょう。メッセージ配信業務の効率化と顧客との連絡を円滑にできます。

LINEは操作が簡単で、メッセージ管理が一元化でき、運用コストを大幅に削減できます。とくに、メールよりもLINEの通知を重視するユーザーが多いため、従来のメール配信では届かなかった層にも確実に情報を届けられます。

 

◆メッセージ配信の時間帯・頻度も細かく管理する

LINE公式アカウントのメッセージを効果的に届けるには、ターゲットが最も閲覧しやすい時間帯を選び、適切な頻度で配信をしましょう。ユーザーの生活リズムと合わない時間帯の配信は、既読スルーや忘れられるリスクが高くなるからです。

たとえば、頻繁な配信はブロックの原因となります。また、複数メッセージが未読のまま溜まると、全て読まれない可能性があります。

 

◆個別対応を丁寧におこなう

LINE公式アカウントのチャット機能を活用して、顧客一人ひとりに丁寧な個別対応をおこなうことで、効果的な関係構築ができます。メールや電話と違い、時間や場所を問わず気軽にコミュニケーションが取れ、メッセージ数の制限もないからです。

そのため、商品の相談対応、サービス利用後のアフターフォローなど、きめ細かな対応を無制限におこなえます。

 

◆PDCAサイクルを回す

LINEに限りませんが、PDCAサイクルを回すことはビジネスに不可欠です。PDCAサイクルを回して運用状況を定期的に評価し、戦略を見直すことで、変化するユーザーニーズに柔軟に対応できようになります。

具体的には、目標設定(Plan)、施策実行(Do)、効果測定(Check)、改善(Action)を繰り返します。これにより、顧客との関係強化と運用効果の最大化が実現できます。

 

業種別のLINEのビジネス活用成功事例

実際にLINEを活用して得られる効果を、成功事例から見ていきましょう。以下では、とくにLINEと相性の良い、飲食店とサロンの成功事例を紹介します。

 

◆サロンのLINE活用成功事例

あるヘアサロンでは、LINE公式アカウントを活用した戦略的なクーポン配信により、新規顧客の再来店率を大幅に向上させることに成功しました。とくに効果的だったのは、空席の多い平日午後の時間帯に、無料トリートメントサービスを提供する施策です。

ある日の限定クーポン配信では、わずか4時間で5名の来店を実現し、新規顧客の3ヶ月以内の再来店数は8人から16人へと倍増しました。

また、別のリラクゼーションサロンでは、LINE導入後わずか9ヶ月で、7年かけて築いたメルマガ会員数を上回る成果を達成しました。

 

◆飲食店のLINE活用成功事例

飲食店では、LINEの活用により、大幅な売上向上と新規顧客獲得を実現した事例が多数あります。

たとえば、あるレストランチェーンでは、オリジナルキャラクターのスタンプ配信により女性客の取り込みに成功し、友だち登録数を3倍、売上を10%増加させました。また、別のファストフード店では、悪天候時に300人の友だちにホットコーヒー無料クーポンを配信し、30人が来店するなど、状況に応じた柔軟な販促を実現しました。

使い方によって効果は異なりますが、飲食店とLINEの組み合わせは、とても相性がよいといえます。

LINEをビジネス活用するために必須の友だちを増やす方法

LINEをビジネスで活用するためには、友だち追加の数を増やさなければなりません。どれだけ施策を考えても、母数が少なければ効果的な運用ができないからです。

以下で、友だち追加をしてもらうための方法について解説します。とくに店舗運営をおこなっている事業者は、参考にしてください。

 

◆店舗アナウンスの徹底

LINE公式アカウントの友だち獲得には、店舗スタッフによる積極的な声かけが効果的です。直接的なコミュニケーションを通じて、登録することの価値を顧客に明確に伝えられるからです。

たとえば、来店時に「LINE登録で特別クーポンが使えます」と具体的な特典を説明することで、友だち数の伸び率が大きく変わります。

 

◆LINE友だち追加のQRコードを設置

顧客にLINEの公式アカウントがあることを知ってもらう必要があるので、QRコードを店舗内の複数箇所やウェブサイトのさまざまな場所に配置しましょう。

たとえば、レジ周り、商品棚、待合スペース、ウェブサイトのヘッダーやフッターなど、顧客の目に触れやすい場所に設置します。多様な動線の確保が友だち獲得の成功につながります。

 

◆SNSと連携させる

LINE公式アカウントとSNSを連携させることで、より広い層へのリーチができます。とくに高い拡散力をもつYouTubeやX(旧Twitter)がおすすめです。

たとえば、YouTube動画の説明欄やオープニング・エンディングでLINE登録を促したり、Xで有益な情報を発信してフォロワーをLINEへ誘導できます。

まとめ

LINEは9,700万人以上という国内最大級のユーザー基盤を持つプラットフォームであり、ビジネスツールとしての可能性は今後さらに広がっていくでしょう。企業は無料プランから始められる手軽さを活かしながら、顧客との密接なコミュニケーションを通じて、販促活動や顧客満足度の向上を実現できます。

今回紹介した多くの成功事例が示すように、明確な戦略と継続的な改善をおこなうことで、LINEは企業の成長に大きく貢献する強力なマーケティングツールとなるはずです。

ぜひ本記事を参考にしながら、LINEを活用し、ビジネスの成長につなげてください。

 

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