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長期休暇による人手不足は、小売業やサービス業をはじめ多くの業界に共通の課題です。
連休や夏休み、冬休みの時期は、まとまった休みを取るパート・アルバイトのスタッフもいるため、乗り切るための工夫が必要です。
本記事では、このような人手不足に備える3つの対策を紹介します。
【目次】
1.長期休暇の人手不足の悩みとは
2.長期休暇による人手不足に備えるための考え方
3.生産性を高める3つの対策
4.まとめ
長期休暇とは、お盆などの連休や年末年始などにスタッフが長い期間休みを取ることを指します。
会社にとっては人手不足になりがちな悩ましい時期です。
特に小売店や飲食店、ホテルといったサービス業では、多数のアルバイト・パート従業員を抱えている店舗も多いはずです。
学生や主婦層は貴重な戦力ですが、夏は夏休みやお盆などで帰省したり、旅行などで長期離脱したりすることもあるでしょう。
経営側からすれば、連休の時期はイベントも多く客足も伸びやすいため、人手不足は大きなジレンマです。
限られた人数で店舗をスムーズに運営することはサービス業に共通の課題といえます。
人手不足になりがちな長期休暇の時期を乗り切るには、運営体制を分解して考えることがポイントになります。
仕事の成果は「1人当たり生産性×人数」で計算できます。
WEBサービスの場合は、人手をかけなくても注文や購入手続きの受け付けが可能ですが、実店舗を構える業態などでは、接客サービスや清掃など、自動化ができない部分が残ります。
そのため、営業するには個々のスキルアップと人数確保のどちらも必須になります。
店舗運営のパフォーマンスを維持するためには、スタッフ一人ひとりの生産性を高めるか、スタッフの人数を増やすしかありません。
「人手不足」には、スキルを持った従業員が少ないのか、単純に人数が不足しているのか、あるいは両方かの3パターンがあります。
連休時期を迎える前に、まずは自店舗の状況を正しく分析しましょう。
長期休暇で人手が集まらない状況では、1人当たりの生産性を高めることが有効です。
ここでは、主な方法を3つに絞って紹介します。
・ オペレーションの効率化
・ IT・機械の導入
・スキルアップ教育
1. オペレーションの効率化
すぐにできるのがオペレーションの見直しです。
提供する品数を絞ったり、一部のサービスを省略したり、時短営業をしたり、といった対策が挙げられます。
2. IT・機械の導入
省力化や業務効率化のツールを導入するのも1つの方法です。
例えば、小売店なら無人レジや電子タグ、事務作業なら経理会計ツールを使うなどの方法があります。
ツールの導入にはまとまった時間が必要な場合もありますが、いったん設備が整ってしまえば業務効率化の支えになるでしょう。
【参考】産経新聞:「働き方改革、旅館も週休3日 秦野の「元湯 陣屋」、業務効率化で求人や給与にも好影響」
3. スキルアップ教育
従業員の能力を高めるための、「人への投資」も有効です。
例として、多能力化(多能工化、マルチスキル化)があります。
これは1人2役、3役と、対応できる業務を増やすことです。
仮に一部の難しい業務を特定のスタッフに依存していると、長期休暇で欠員になったときのリスクが大きいばかりでなく、日ごろからそのスタッフに負担が集中しやすい体制と言えます。
そこで、長期休暇前に多能力化の教育をしておくと、特定の人物に依存しなくてもよくなり、繁忙期でも柔軟にシフトを組みやすくなります。
また、普段からの効率的な店舗運営も可能になるでしょう。
実際、大手ホテルや旅館でも、少数精鋭で高い生産性を実現しているケースがあります。
【参考】ITmedia:「星野リゾート、ブランド作りの条件とは? 」
【参考】観光庁:「宿泊業の生産性向上推進事業>湯田中温泉の宿 あぶらや燈千(長野県下高井郡)>フロント係および仲居係の間のマルチスキル(多能工化)の推進」
長期休暇の対策には、すぐにできるものと、時間はかかるが長期的に効果を発揮する手段があります。
状況に合わせて、最善の方法を検討してみてください。
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