中小企業のブランド戦略とは

公開

「ブランドって何?」と問われたときに、明確に答えられる人はどれだけいるのでしょうか。

 

「ブランド」という言葉は誰でも聞いたことがあるはずですが、私は言葉だけが一人歩きしてしまっているように感じています。このサイトをご覧の皆様がブランドに関する正しい知識を持ち、ビジネスの発展に役立てていただけるよう、解説をさせていただきます。

 

【目次】

1.「ブランド」とは何か?

2.ブランドのメリット

3.まとめ

 

「ブランド」とは何か?

ブランドの定義といっても、識者やコンサルタントなどによってその解釈はさまざまです。

 

私がトレーナーとして所属している一般財団法人ブランドマネージャー認定協会では、ブランドを以下のように定義しています。「ある特定の商品・サービスが消費者・顧客によって識別されているとき、その商品やサービスを『ブランド』と呼ぶ」

ここで重要なのは、消費者・顧客の視点から定義されているという点です。

 

企業側はさまざまな経営課題に取り組み、商品・サービスを開発、市場に投入するわけですが、いくら良い商品やサービスだと自負していたとしても、消費者・顧客がそれを識別できなければ、「ブランド」としては不十分なのです。

 

ここで「識別」についても触れておきたいと思います。

例えば、赤・青・白という3つの商品が並んでいたとします。「識別」とは3つの中から「これは○○だ」と分かることです。皆様の会社や店舗に置き換えてみてください。
皆さんの商品やサービスは、消費者・顧客にしっかりと「識別」されているでしょうか?

 

さらに、識別には「プラス」と「マイナス」があります。「プラス」の場合は「あそこのお店から買いたい」「あそこの○○が美味しいから食べたい」「かっこよくしてくれるから、可愛くしてくれるから」「欲しい」「買いたい」「信頼できる」などと、消費者・顧客がブランドを好意的に受け取ります。その一方で「マイナス」の場合は「買いたくない」「どうも信用できない」などの負の状態ということになります。いずれにせよ「識別」はできているので、ブランドには「プラス」だけでなく「マイナス」も存在するということになります。したがって、皆様が提供している商品やサービスを、消費者・顧客に「プラスの識別」をしてもらえるようにブランドを構築する必要があるのです。

 

ブランドのメリット

消費者・顧客から見た場合のメリット

① 購買時の意思決定が容易になる
② 情緒的価値を手に入れることができる
③ ブランドの持つイメージを自分自身と重ね合わせることができる
④ 信頼できるブランドを購入することで、リスク回避ができる

 

 

企業・事業者にとってのメリット

① プレミアム価格での販売が可能、(価格決定権を得られる)
② マーケティングの効率が高まる(指名買いが起きやすくなる)
③ 参入障壁を築くことができる(法的保護など)
④ 組織・グループ内の意思統一とモチベーションの向上(自社ブランドと社員の一体感)

 

ブランドを構築する上で、メリットを理解しておくことは重要です。ブランドは企業側だけでなく、企業側と消費者・顧客側の双方にメリットがあるのが特徴です。

現代はモノも情報も溢れています。インターネットやコミュニケーション技術の発達により、アイデア次第では誰でも大企業と同じ土俵で戦うことができます。その一方で、多くの選択肢を持つ消費者・顧客に対して、独自性や共感性、新たな価値を提供することが求められています。

まとめ

中小企業がブランドを作る際に、まず行うべきはビジネスの全体設計を確認すること。

 

「企業や事業全体が将来に向けてどうあるべきか」と、社会的価値の側面から、自分たちが実現すべき理想像、ビジョンをはっきりと描き、そのビジョンに向かうことで利益を得られるよう、すべての企業活動を組み立てることから、ブランドづくりは始まるのです。

 

-----------------------------------------------------------------

【ブランディング講座のお知らせ】

ブランドの基礎知識と実践で使える「型」を習得できる2日間の集中講座を開講中
(主催:一般社団法人ブランド・マネージャー認定協会)

▼▼▼くわしくはこちら▼▼▼
https://www.brand-mgr.org/school/basic.html

-----------------------------------------------------------------

 
 

The following two tabs change content below.
株式会社ファンズファクトリー 代表取締役/ブランド経営プロデューサー 財団法人 ブランドマネージャー認定協会認定トレーナー。 1972年、千葉県生まれ千葉県在住。「組織を内側から強くするブランド経営プロデューサー」として、中小企業や地域密着店の売れ続ける仕組みづくりを支援している。 ホームページ:http://funsfactory.biz/ Facebook :https://www.facebook.com/naoto.kohata

■おすすめの関連コラム

  1. 【成功事例から学ぶ経営戦略】SDGs(持続可能な開発目標)に取り組む企業のPR方法!

    SDGs(持続可能な開発目標)が、多くの企業において積極的に取組まれています。 企業の広報担当...
  2. 「自分史」の取り組みで「パーソナルブランディング」を確立する

    私は、「一枚の写真の自分史」という活動に取り組んでいます。これは、思い出の写真を一枚ずつ持って同...
  3. BtoB企業にとって効果的なブランディングの方法とは?

    現在、BtoB企業においても“ブランディング”を重視するところが増えています。 なぜそうしたこ...
  4. 中小企業のブランド戦略・パート4
    自社の独自性や優位性「ポジショニングについて」

    自社の独自性や優位性「ポジショニングについて」 中小企業だからこそ狭く深く ポジショニングとは簡...
  5. 中小企業のブランド戦略・パート3

    顧客は誰か?「ペルソナについて」情報もモノも溢れている時代だからこそ意識したいこと。ブランドづく...
  6. 中小企業のブランド戦略・パート2

    皆さんがお客さまや消費者の立場に立った時に、いくつも同じような会社やお店、商品・サービスがあって...

PAGE NAVI

続きを読む
記事を検索
メルマガ登録者数1万以上 セミナー情報をいち早くお届け
ご提案無料 ウィズコロナ時代に合わせて販促の「見直し」してみませんか?まずはお問い合わせください。
  • 商売繁盛にご利益がある寺社はどこ?~茨城県編~
    2020年も残すところあとわずか。今年はみなさんにとって、どんな年でしたか?新型コロナウイルス感染症の影響で、今まで当たり前のようにできていたことが普段通りにできなくなり、生活様式が激変した年でした。大変な1年だった、という方も多いのではないでしょうか。よい1年だったという方も、そうでない方も、新年は気持ちを切り替えて仕事に励みたいですね。そこで今回は、初詣にもピッタリな、商売繁盛にご利益があるといわれている茨城県の寺社を紹介します。他記事では、千葉県、埼玉県の寺社もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
  • テイクアウトイメージ
    テイクアウトで売上アップ!イベント時にオススメの売り…
    イベントのときは、普段と違う人の流れやニーズが生まれます。テイクアウトは便利さや商品力を売りに、店舗の商圏住民はもちろん、イベントのために集まってきた多くの潜在顧客にもアピールできるチャンスです。今回は飲食店を経営する皆様を対象に、イベントを生かしたテイクアウトでの売り方や、集客に役立つ販促のコツを紹介します。イベントは新規顧客の獲得につながる絶好のチャンスです。テイクアウトの導入・活用で売上アップを目指しましょう。
  • 【業界研究】学習塾業界のトレンド情報
    〜20…
    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。今回は学習塾業界の現状と今後の見通しについて、地域新聞社のマーケティング部と、同社2018年4月入社の新卒社員が共同で調査しました。 おすすめの販促方法もご紹介しますので、学習塾業界の方も、それ以外の業界の方も、ぜひご一読ください。
  • あなたが取り組むアフターコロナ、withコロナ対策を…
    「販促の大学」を運営している地域新聞社では、地域新聞社LINE公式アカウントにお友だち登録をしている方を対象に、アフターコロナ、withコロナに関する意識調査を行いました。回答件数は1,947人と、これまでで最多の回答数となりました。やはり関心が高い内容だといえます。経済や生活の不安はまだまだ続きますが、できることをやっていきましょう。本記事が貴社の経営や販促におけるヒントになれば幸いです。
  • 優秀なマネジャーがやっていることって?
    マネジ…
    新卒・若手社員の離職率が3年間で30%といわれる昨今、企業に優秀な人材を引き止めておくことは年々難しくなっています。仕事が評価されなかった、ストレスを感じた、自身の希望と業務内容がミスマッチだったなど、辞める理由は人それぞれです。「厳しく叱責したら辞めてしまうのでは」「どう接してよいかわからない」そんな不安を抱えながら部下と接している方も多いのではないでしょうか。上司と部下という関係がより複雑になっている今、部下に対する「マネジメント能力」が、多くの上司に求められています。
CRMって何?クロスセル?気になるワードをチェック!販売促進に関する用語集
お役立ち資料 開くお役立ち資料 閉じる
PAGE TOP