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中小企業のブランド戦略・パート4
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- 中小企業のブランド戦略・パート3 - 2018年6月20日
顧客は誰か?「ペルソナについて」
情報もモノも溢れている時代だからこそ意識したいこと。
ブランドづくりについて、特にエンドユーザーに商品やサービスを提供するお店や会社などは、頭を悩ませることが多くなっています。例えば、年齢一つとっても、私は46歳になるのですが、自分の過去を振り返って考えてみても価値観の変化に気づくことがあります。
SNSやユーチューブなどはもちろんありませんでしたので、仮に今私が10代だったとしても、過去の自分とは違った価値観になるのは想像できます。
更に、同じ40代でも41歳と49歳では全く違う価値観と言うことも言えますし、同じ年齢だったとしても置かれている立場や状況によっても価値観は違うものです。
【目次】
1.ターゲットとペルソナの違い
2.消費者とのコミュニケーション経路は最大の課題。
3.絞り込むことの重要性
4.ペルソナ設定の属性要素
例えば…。
お店のターゲットを定めていますか?と質問されたら、皆さんは何と答えるでしょうか。(定めていないよりは定めている方がベターです)。
「20代から30代のサラリーマンをターゲットにしています」という答えが返ってきたとします。皆さんが30代のサラリーマンだったら、そのお店に行ってみたいと思うでしょうか?ターゲットはお店側の販売促進や売り上げ拡大を目的として定めることです。しかし、それだけでは自分たちの立ち振る舞いやサービスの在り方も曖昧になりがちです。ペルソナ(1人の仮想人物)を設定する際はターゲットを1人まで絞り込み、顧客のインサイト(本音)や価値観を内部考察することにより、自社の商品、サービスがどのように喜ばれるかを考えていきましょう。比べるものではないのですが、目的一つとっても違うものです。新たな商品やサービス、ブランドとの接点を考える上でも、ペルソナが明確であればより具体的な行動に移すことが可能になります。
会社側の視点で見ても、サービスレベルの向上を図る場合などには、属人的にならずに思考がまとまりやすいことも特徴です。「誰に」を明確にすることがどれだけ重要なことかがご理解いただけたのではないでしょうか?
時代は進化しています。20年以上前は、現在ほどメディアの種類は豊富ではなく新聞、雑誌、テレビ、ラジオが力を持っていた時代でした。しかし今は、情報量も、情報の経路(メディア数)も、以前とは比べ物にならないほど増えています。テレビ一つとっても、地上波の他にBS、CS、ケーブルテレビがあるように、さまざまなチャンネルが存在する時代です。また、ネットの世界はさらに無数の経路と、ポータルが存在します。街頭のメディアもデジタルサイネージをはじめ、非常に多種多様です。
これだけを考えても、ブランドとお客様のコミュニケーション経路を、いったいどう作ればよいのかが難しい時代なのは言うまでもありません。
様々なニーズに応えるために、それぞれに合った様々な商品やサービスを用意するのには手間ひまがかかります。
中小企業だからこそ限りある資源をいかに有効に使っていくかを考えなくてはなりません。何を売るか?より、誰に売るか?を考えることで、自社をシンプルにわかりやすく打ち出すことが可能になり、より消費者に選ばれるブランドになっていくのです。
人口統計的要素、経済的要素、社会的・文化的要素、地理的要素、移動手段的要素、心理的要素、情報取得的要素など…
皆さんの会社やお店、商品、サービスは「誰の」心を満たしていますか?
誰の問題を解決していますか?
ペルソナの設定には少々のコツがいるので個別で相談してください。
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