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折込チラシとは、効果が期待できる広告の一つとして、広く活用されています。
折込チラシサービスを専門に扱う業者も多く、激安とはいえないまでも、印刷や配布にかかる費用や手間も「反響率」などを考えるとコストパフォーマンスがよい方法といえます。
折込チラシの効果を左右するのはデザインやサイズです。
今回は折込チラシの概要と料金相場、デザイン、サイズなどに注目して解説します。
この記事を読んでいただくことで「折込チラシとは?」という疑問が解消され、効果的なデザイン・サイズについても理解することができるはずです。
【目次】
1.折込チラシとは?
2.折込チラシの反響率は約0.01%〜0.3%
3.折込チラシのもたらす5つの効果
4.折込チラシの効果を高めるデザインのポイント5選
5.折込チラシの配布料金相場
6.折込チラシを安く印刷するには?
7.折込チラシについて:まとめ
折込チラシとは、新聞やフリーペーパーなどに折り込まれるチラシ広告のことです。
スーパーやホームセンター、家電量販店などの消費者が日常的によく使う商品を取り扱う会社や、病院・クリニック、接骨院、美容院、学習塾、不動産会社など、地域に密着したビジネスをしている会社などがよく利用しています。
折込チラシのデザインは、写真やイラストとインパクトのあるキャッチコピーで構成されることが多く、キャッチーなカラーと親しみやすく伝えたいメッセージがストレートに伝わるデザインが効果的だといわれています。
反響率とは以下の計算式で算出される数値です。
反響率(%)=反響数÷チラシ配布部数×100
一般に折込チラシの反響率は、約 0.01%〜0.3%といわれています。
具体的に、地域新聞社の顧客の例でご説明します。
ある学習塾で折込チラシを20,000部配布したところ、5名の問い合わせがありました。
この場合の反響率は
5(名)÷20,000(部)×100=0.025(%)
となります。
反響率は業種によって異なり、おおよそ以下の表のようになっています。
地域新聞社で配布した学習塾では、5名の問い合わせのうち、3名が新規に入塾しました。
折込チラシをコストと獲得成果という視点で分析した場合、以下になります。
コスト:印刷代や折込代など…120,000円
獲得成果:月謝20,000円×3名=60,000円
年間で考えると:60,000円×12か月=720,000円
反響率が高まれば、成果も高まります。
反響には、商圏、サービス内容・特典、タイミングなどさまざまな要素が絡んでいますが、折込チラシを作成する段階では、特にデザインが重要な要素になります。
反響率を高める折込チラシのデザインについては後で説明します。
折込チラシには次の5つの効果があります。
①店舗・事務所周辺の消費者に直接アプローチできる
②情報が信頼されやすい
③消費者に保管されやすい
④短期間で成果がでやすい
⑤ファミリー、主婦、高齢者にアプローチしやすい
この章ではそれぞれの効果について詳しく解説します。
折込チラシは、地域の消費者にダイレクトに宣伝ができます。
例えば、新聞や地域に配られるフリーペーパーに折込チラシを折り込めば、店舗や事務所に来ることができる見込み客の目に留まる可能性が高くなります。
地域を限定しないインターネット広告や各種のマス広告では、地域が限定されないため、店舗・事務所周辺の消費者にターゲットを絞って広告することは困難です。
折込チラシに掲載する情報は、何でも制限なしに記載できるわけではありません。
例えば、新聞に折り込むチラシであれば、その新聞社の掲載基準を満たしていなければなりません。
各家庭に配布されるようなフリーペーパーにチラシを折り込む場合も、プロの目で精査してもらえます。
そのため、SNSなどのようにチェックが入らない印象の情報と比べると、折込チラシの情報は消費者に信頼されやすいといえるでしょう。
折込広告は保管される可能性が高いので、長期間にわたる効果が期待できます。
例えば、興味があり、いずれは必要と思っていても、今すぐには購入しない商品やサービスに関する折込チラシを見た時、消費者には「保管しておこう」という心理が働きます。
本当に必要となった時に、保管されていた折込チラシが活用され、店舗への訪問や購入に結びつく可能性があります。
保管しにくいマス広告では、こうした効果は期待できないでしょう。
折込広告は、希望する量を希望するタイミングで配ることができるので、必要な時期に合わせて成果を出すことが期待できます。
例えば、新規店舗の出店やシーズンセールなどのイベント告知などに効果的です。
また、チラシを持参した場合に特典を付けるなどの工夫もプラスすることができます。
ほかの広告手段では、折込チラシほど短期間で成果をあげることは難しいでしょう。
折込チラシは、ファミリー層、主婦層、高齢者層にアプローチしやすい特徴があります。
なぜなら、彼・彼女らは新聞の購買者層と重なるからです。
また、これらの層はポスティング型のフリーペーパーの読者層と重なることも多く、折込チラシを活用することで有力な見込み客になります。
ほかの広告手段では、折込チラシほどはファミリー層、主婦層、高齢者層に向けて効果的にアピールすることは難しいしょう。
折込チラシの効果を高めるために気をつけるべきポイントや方法は、下記の5つになります。
①ターゲットとなる人物像を明確にする
②折込チラシのサイズを決める
③紙質を選ぶ
④消費者の目にとまるように工夫する
⑤印象に残るレイアウトを採用する
この章では、それぞれのポイントや方法について詳しく解説します。
消費者の目に止まる、効果の出る折込チラシをデザインするためには、まずターゲットを明確にする必要があります。
5W1Hを活用すると、ターゲットとなる人物像を明確にすることができます。
例えば、学習塾の折込チラシを例にとるなら、以下のようになります。
Who:学習塾に通塾できる地域に住居がある、受験生をもつ親が
When:夏休みが始まる前に
Where:自宅で
What:受験のための夏期講習を
Why:受験を見据えた学力アップのために
How:どこの学習塾がいいか比較検討する
この場合、受験を見据えた学力アップのための夏期講習の広告である点、通塾できる場所に学習塾がある点を明記したうえで、競合の学習塾と差別化できるメリットをアピールした折込チラシを考えるべきということになるでしょう。
折込チラシのサイズは、デザインを考えるうえで重要なポイントです。
一般的にはB4サイズやその倍のB3サイズを使用しますが、他にも、A3・A4・A5・B5サイズを使うこともあります。
B4サイズの折込チラシは、B3サイズに比べて制作費用が安い点が大きな魅力です。
B3サイズの折込チラシは、多くの商品を掲載することができ、消費者に与えるインパクトも大きいです。
例えば、大型家電店の広告でたくさんの商品が掲載されている折込チラシがB3サイズです。
折込チラシでは、主に「上質紙」「コート紙」「マットコート紙」のいずれかを使います。
折込チラシの目的に合わせて上手に使い分けしましょう。
上質紙は、書き込みができるので、消費者にアンケートの回答を記入してもらうような場合に適しています。
一方で写真やイラストなどが暗くなりがちなため、ビジュアルでアピールしたいような場合は注意が必要です。
コート紙は、表面に光沢があり、イラストや写真などを使った折込チラシに向いています。
一方で、文字の書き込みなどはしにくいので、消費者に書き込みをしてほしいケースには向いていないでしょう。
マットコート紙は、上質紙とコート紙の良いところを併せ持つ紙質です。
ペンなどで書き込みができ、写真などもコート紙にはおよびませんが、上質紙よりもきれいに印刷できます。
消費者の目にとまる折込チラシデザインには、次の4つのポイントがあります。
折込チラシは、消費者が手に取った瞬間のファーストインパクトで勝負が決まるといっても過言ではないでしょう。
ファーストインパクトで興味を持ってもらい、さらに読み進んでもらうためには、画像とキャッチコピーが重要です。
また、それらを構成するレイアウトも工夫が必要ですので、次の⑤で詳しく解説します。
色もデザインの重要な要素です。
折込チラシのターゲットや折込チラシで消費者に伝えたい内容と印象が一致する色を選び、その濃淡も決めます。
フォントによって消費者に与える印象は変わるので、内容に合わせて最適なフォントを選ぶ必要があります。
例えば、ゴシック体は、安定性や信頼性を感じさせます。
視認性が高いので、見出しや折込チラシの中でも特に目立たせたい箇所に使用すると効果的です。
明朝体は、伝統や歴史をイメージさせるため、日本の伝統的な着物や陶器、美術品などの折込チラシに向いています。
丸ゴシック体は、POPな印象を与えるため、ファミリー向けのアイテムやイベント告知の折込チラシに向いています。
折込チラシには、消費者に伝えたい情報や消費者にとってのメリットを記載します。読んだ者が「お得」と感じる内容について、具体的な金額や日付などを分かりやすく記載する必要があります。
例えば、セールの告知であれば「50%オフ」「〇月〇日から〇月〇日まで」といった重要事項を、フォントや装飾を工夫して、分かりやすく記載します。
レイアウトにこだわることが、きれいに広告を作成するための一番重要なポイントになります。
意味や内容が近いものを近づけてまとめ、カテゴライズして区別しましょう。
その際、線で区切ったり、枠や図形で囲う、関連するものに色付けするなどしてグループ化するだけで、見違えるほど見やすい情報になります。
「揃える」ということは、その情報を一定の決まりをもって位置を整列していくことです。
揃え方にもさまざまな方法があります。
【揃え方の例】
・頭揃え(文頭で整列させる)
・後ろ揃え(文末、後ろで整列させる)
・中央揃え(真ん中で整列させる)
・余白を揃える(周囲の余白を均等に揃える)
・インデントで揃える(文の行頭を下げる、行末をあげて揃える)
・グリッドで揃える(決まった枠の中に収める)
また、窮屈な印象にならないためには、余白が重要になります。
ルールを決めてレイアウトに余白を持たせるように作成すると、全体的に読みやすくなります。
繰り返すとは、同じ構造の情報を、同じレイアウトとして反復して見せるテクニックです。
例えば、店舗のチラシにたくさんの支店名を記載する場合、それぞれに異なった書体や色や情報で記載されていると、同じ店舗情報とは認識できませんし、一覧性も著しく下がります。
店名、情報、詳細情報を1セットに規則正しく繰り返すことで、情報の区切りのルールが認識しやすく、1つひとつの情報が見やすくなります。
メリハリとは、内容を対比させ強弱をつけて見やすくすることです。
割引率など、強調したい数字を他の文字より大きくしたり、色を変えたりして目立つようにすることで、印象に残るデザインになります。
広告のデザインでもうひとつ忘れてはいけないことがあります。それは、「全体を俯瞰する視点」です。
広告を最初に見るとき、おそらくほとんどの人が「部分」ではなく「紙面全体」を見て、漠然と全体像を把握しています。
そこで気になる情報が目に入れば、初めて本を読むようなピンポイントの視点に切り替えるのです。
そのため、気になる部分を見つけやすくするデザイン的な工夫や、伝える情報や文字の絞り込み、色の設計が必要になります。
広告のデザインで大事なことは、かっこよさやおしゃれさばかりではありません。
目を引くためのインパクトは必要ですが、商品やサービスに見合わない高級感を演出したり、奇をてらったりするのは逆効果ともなります。
「見る人にどんな印象を与えるか」を意識して、広告のデザインを検討するのが大事です。
広告のデザインが完成したら、以下の2つの視点で全体を見直してみましょう。
・広告を見た人に自社の商品やサービスをどう思ってほしいか
・広告を見た人にどんな行動を期待するのか
一消費者の立場になって広告を眺めると、この2つの問いの答えとしてふさわしい働きをしてくれるかどうかがわかると思います。
「自社目線」で特徴や優れた点を羅列しても、見る人の心には響きません。
あくまで「消費者目線」で魅力を演出することが、広告デザインの最大のポイントです。
完成した広告はそのまま店頭に掲出したり、広告のデザインを流用してポスター作成に活用することもよくあります。
完成度の高い広告デザインは、ポスターサイズになっても大変効果的です。
同じレイアウトを踏襲しながらカラーバリエーション展開したり、反響の有無によっては再度デザインを見直して改善していくことも重要です。
折込チラシの配布にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。
この章では折込チラシ配布料金について解説します。
折込チラシの配布料金はチラシのサイズや厚さ、配布する地域などによって変わります。
折込チラシの配布料金は、B4サイズで約3円(1枚あたりの全国平均)ですが、都道府県によって若干異なります。
最も高いのは千葉県・沖縄県で、4.0円です。
千葉県・沖縄県でB4サイズの折込チラシを1万部配布する場合、40,000円の費用が計算になります。
一方最も配布料金が低いのは愛知県で、2.5円です。
愛知県でB4サイズの折込チラシを1万部配布する場合、25,000円の費用がかかる計算になります。
参考:全国折込料金表|マストチラシ.com
実際に折込チラシを導入する際には、そうしたサービスを扱っている業者から見積もりを取る必要があります。
まだ具体的にプランが決まっていないような場合は、インターネットの検索エンジンの検索欄に、配布したい地域名の後に「折込チラシ 配布料金」と入力して検索することで概算を知ることができます。
折込チラシの費用を安く抑える方法の一つが、同じデザインのチラシをベースにして、その都度商品や価格を修正していく方法です。
いったんベースとなるデザインを制作しておけば、毎回最初からデザインを考えるよりも安く費用を抑えることができます。
デザインが完成したら、次は必要な部数を印刷しなければなりません。
インターネットでも「折込チラシ安い」「折込チラシ激安」といった印刷業者の広告を、多数見掛けます。
安く折込チラシの印刷をしたいのなら、次の5点を検討すべきです。
①カラーではなくモノクロ印刷にする
②紙質・厚さを検討する
③余裕のある納期を設定する
④片面印刷にする
⑤自社でデザインする
この章では、それぞれのコツを解説します。
カラー印刷よりもモノクロ印刷の方が、一般的には料金が安くなります。
費用対効果を考えて「モノクロ印刷で十分」となった場合は、モノクロ印刷にしましょう。
ただし、ビジュアルを重視した折込チラシの場合は、消費者に与えるインパクトが弱くなるというデメリットがあります。
印刷費用は、紙質や厚さによっても異なります。
折込チラシでは、主に「上質紙」「コート紙」「マットコート紙」が使われます。
これ以外の特別な紙質の紙を使用すると料金が高くなる傾向があります。
一般的に使われている紙を使用すると、料金は安くなります。
また、紙の厚さが厚くなると、料金が高くなります。
薄い紙を選択することで、料金を安くすることができます。
ただし、消費者に好印象やインパクトを与えるためには、紙質や厚さにもこだわりを持つ必要があります。
印刷費用は、発注から納品までの期間が短くなればなるほど、料金が高くなる傾向があります。
余裕のあるスケジュールを設定して、印刷業者に早めに発注することで、料金を安く抑えることができます。
ただし前倒ししすぎると、チラシが配られた時には既に情報の鮮度が落ちてしまっているかもしれないというデメリットも考えられるため、発注のタイミングを見極める必要があります。
両面印刷よりも片面印刷の方が費用を安く抑えられます。
例えば、折込チラシに載せる情報量を精査して絞り込んだり、表現方法を変えたりすることで、片面に収めることができるかもしれません。
ただし、片面に収めることだけに注力しすぎると、消費者に伝わりにくい折込チラシになってしまう可能性があるというデメリットもあります。
折込チラシを扱う業者の中には、デザインから印刷、配布まで全て請け負うところもあります。
しかし、近年はデザインに用いるソフトが急速に進化しており、折込チラシのデザインを自社で行うことも可能になりました。
そうすればデザイン代分を節約することが来ます。
ただし、効果の出るデザインをするためには、ある程度の経験とスキルを有する人材が必要です。
今回は折込チラシの概要と料金相場、デザイン、サイズなどに注目して解説しました。
「折込チラシについてもう少し詳しく知りたい」「折込チラシの効果について話を聞きたい」「折込チラシのデザインはどうすればよいのだろうか?」「検討している折込チラシの料金はどれくらいになるか?」「費用を抑えて折込チラシを実施したいのだけど?」といった疑問をお持ちであれば、お気軽にお問い合わせください。
また、さらに詳しく解説した当社作成の無料資料もございますのでご用命ください。
具体例を交えて詳しく解説していますので、きっと参考になると思います。
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