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「チラシを作成して、自社のサービスをもっとたくさんの人に知ってほしい!でも、どうやって作ればいいかわからない…」
「初心者だけど、効果的なチラシを作成したい!」
このようなお悩みを抱えていませんか?
今回は、創業30年を超える株式会社地域新聞社のプロデザイナーが、チラシ作成の基本をとことん解説します。
チラシデザインで押さえておきたい8つのコツや、実際のチラシの添削をお見せしながら具体的な改善点をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
【目次】
まずは、チラシデザインを作成するときの基本として、以下8つのコツがあります。
・ターゲットと目的を明確にする
・アイキャッチを入れる
・インパクトを出す
・カラーとフォントを決める
・メリットをわかりやすくする
・レイアウトにこだわる
・盛り込みすぎは最大のNG
・見る人の気持ちになってみる
それぞれのコツを押さえて、初心者の方も効果的なチラシを作成していきましょう。
ターゲット像や目的はできるだけ明確にする必要があります。
表面的なものをもとに作成するとチラシの内容が漠然としたものになり、チラシの効果が薄くなってしまいがちです。
ターゲットのことを具体的に理解するには、以下の3つを意識してみてください。
・提供しているサービスは、何を解決できるか
・そのサービスを求めている人は、どんな悩みを持っているか
・その悩みを解決できる根拠は何か
上記を詳細に把握することで、ターゲット像が明確になり、アピールすべきチラシ内容も見えてきます。
アイキャッチとは、ユーザーの注意を惹きつける画像のことです。
文字を読み込まなくてもパッと見た感覚で記憶に残るように、イメージ写真やキャッチコピーなどを入れてみましょう。
チラシに目を止める時間は、およそ0.5秒といわれており、見てもらえるかどうかはファーストインパクトでほとんど決まります。
メインの写真やイラスト、そこに添えるキャッチコピーなどを効果的に配置しましょう。
目立たせるには、「他の部分に比べて大きくレイアウトする」「詰め込まずに余白を出すこと」が基本となります。
カラーとフォントも、効果的なチラシを作るうえで大切なポイントです。
まずは、作成前にテーマカラーを決め、それに相性の良いサブカラーとで濃淡を構成していきましょう。
チラシに使用するカラーは、ロゴや看板、店内などから抽出すると、お店の色が活きてきます。
フォントは、ターゲットが好みそうなものと、お店(会社)に合うものを選択しましょう。
ビジネスではゴシック体の安定感や信頼感が重要です。
こちらのように太さが揃っている書体(ファミリーフォント)を使用して、メリハリを出していくのがおすすめでしょう。
注釈や小さい文字には、ゴシック系の細めの書体を使用すれば、しっかりと読ませることができます。
歴史や伝統的なものには、明朝体の繊細さや和の雰囲気、高級感が映えます。
イベントや家庭向けには、丸ゴシック体の柔らかさやポップさがおすすめです。
個性の強いフォントには、キャッチコピーやメインタイトルに使用すると、可愛さが演出でき、筆文字などは力強さを見せることができます。
ただ、小さい文字に使用するとかなり読みづらくなるので、注意が必要です。
フォントによってチラシの印象は大きく変わるので、状況に応じて適切なものを選びましょう。
また、1つの広告に様々なフォントを多用しすぎると、統一性がなくなってしまうので、避けましょう。
「どれくらいお得なのか」「どんな効果があるのか」などがわからなければ、ターゲットからチラシは価値のないものと判断されてしまいます。
商品の特徴ではなく、ユーザーが受けられるメリットを記載しましょう。
文字や写真の配置を揃えて、わかりやすく、見やすく情報をまとめましょう。
書体選びや余白の取り方などは、記事の後半で具体的な写真を使用しながらご紹介するので、参考にしてみてください。
自社のサービスや商品に自信があれば、チラシで「あれもこれも」と伝えたくなるものですが、情報の盛り込みすぎは「見るべき場所」を見失わせる最大の要因です。
チラシを読むことに疲れ、行動を断念されてはもったいないので「誰に何を伝えたいのか?」を明確にしながら訴求力の高いデザインを検討してみましょう。
チラシのデザインが完成したら、以下2つの視点から見る人の気持ちになって全体を見直してみましょう。
・チラシを見た人に自社の商品やサービスをどう思ってほしいか
・チラシを見た人にどんな行動を期待するのか
俯瞰して見ることで、よりターゲットに刺さるチラシの作成に近づけます。
まずは、こちらの高齢者向け住宅を紹介するチラシ(表面)について添削していきます。
以下2点のポイントを踏まえながら添削していくので、参考にしてみてください。
・枠の排除
・書体選び
メイン写真と下段写真の外枠を取って、開放感をさらに演出していきます。
開放感のあるすっきりとしたチラシを作る手順をご紹介します。
1.白い紙を用意し、赤枠で囲む(余白の基準を作るため)
2.下段から作成する(メインとなる上段の範囲を大きくとるため)
3.メインの写真を配置する
4.書体を選んで配置する
メインの写真は、窮屈な印象にならないように外枠いっぱいまで広げていきましょう。
すっきりして見やすくするチラシを作るため、写真や書体の上下左右に赤丸を配置し、均等に掲載してください。
書体(フォント)選びは非常に重要です。
こちらのチラシは、所得の高い方をターゲットにしていることから、高級感のある明朝体を選んでみてください。
作成前にお店やチラシに合った書体をしっかりと選択しておきましょう。
先ほどの高齢者向け住宅を紹介するチラシの裏面は、以下のようなデザインになっていました。
全体的にかなり見やすいチラシではありますが、以下3つのポイントを変更してより効果的なデザインを作成してみます。
・余白の重要性
・文字のメリハリ
・出口を明確に
表面のチラシと同様に、印刷範囲に文字や図形などが近いと、どうしても窮屈な印象を受けてしまいます。
すっきりと見やすくするために、余白を確保しましょう。
文字のメリハリとは、内容を対比させて色や大きさで強弱をつけて見やすくすることです。
見出しや項目に統一感を出すために、ちょっとした工夫が必要です。
メリハリの出し方として、具体例をご紹介します。
吹き出し風のデザインを取り入れて、背景にオブジェクトをひいてみました。
「今なら最大」を四角で囲ったり、「30」だけを大きくしてバックにマーカーを引いてみると、文字が強調されてお得感が飛び込んできます。
「¥7,000」の「¥」だけを小さくすると、金額が目立ちます。
また「¥10,000」を斜線で引くことで、よりお買い得感を印象付けられます。
こちらは、「20」を最大限大きく配置しました。
色は、お得感が伝わりそうな赤と黄色をメインで構成して、注釈部分は小さい文字でも問題ないので細字で記載しています。
また、切り取れることがわかるようにハサミのイラストを挿入し、切り取った後にどこの店舗かわからなくなることを防ぐために店舗名を入れています。
こちらは、文字の大小とウェイト(太さ)を変更して、メリハリをつけてみました。
強調したい部分は、青色と対象になる色を選んでより目立たせつつ、背景に水玉模様を入れることで、イラスト自体を柔らかい印象にしています。
背景は2色で構成し、左のものと比べるとかなり目に入ってきます。
全部の文字にメリハリをつけてしまうと、チラシ内がガチャガチャとした印象になるので、強調したい部分を厳選して行っていきます。
チラシを見た方にどう行動して欲しいのかを、明確に打ち出すことも大切です。
電話・メール・QR・クーポンなど、目的のないチラシは見た人が迷ってしまい「また今度でいいかな」と行動を断念してしまいます。
このチラシの場合は、YouTubeの動画を見てほしいので、下段に動画とわかるように出口を赤い色で構成しました。
こちらでは、看護師の求人を目的にしたチラシデザインを添削していきます。
全体的に可愛らしくとっつきやすい印象を受けますが、3つのポイントを踏まえて添削を行います。
・インパクトの出し方
・情報の整理
・あしらい(イラスト)の統一
添削前のチラシは、メインのタイトルとなる部分のインパクトが少し薄いように感じます。
タイトル周りはチラシの入口となるので、インパクトで目を引くことを考えていきましょう。
ターゲットは30~50代の女性なので、背景は斜めのストライプ柄を選択しました。
メインタイトルはふちを大きめにとって、影を入れ、目立つようにインパクトを出します。
同じような配置が続くと読みにくく理解度が低下してしまうので、区別したいところは、色合いなども考えながら作成します。
屋号と募集内容がわかるようにクリーム色の背景をプラスしました。
あしらい(イラスト)を統一して、チラシの雰囲気に一体感を出します。
今回使用したイラストは、無料素材サイト「イラストac」からダウンロードしたものです。
チラシのターゲットや目的を考えながら、素材を探してみてください。
今回は、創業30年を超える株式会社地域新聞社のプロデザイナーが、チラシ作成の基本を添削しながら解説しました。
「効果的なチラシが作れるか、やっぱり不安…」という方は、地域新聞社のチラシデザイン・印刷サービスがおすすめです。
プロの広告担当が、集客を増やすためのチラシデザインやキャッチコピーをご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。
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