折込チラシの効果的な配り方を分かりやすく解説
~適切な商圏とは?~

公開

折込チラシは地域に密着しているため効果が期待できるのではないかという想定のもと、集客や求人のために、折込チラシでの販促をしてみようと考えている経営者や担当者は多いと思います。

 

折込チラシでの販促を検討する際には、「具体的にどのように折込チラシを配るのが効果的なのかわからない」「折込チラシでの販促を実施したがもっと効果を出したい」といった悩みを抱えているケースがあるのではないでしょうか。

 

そこで今回は、折込チラシの効果的な配り方を分かりやすく解説します。

 

【目次】

1.折込チラシの具体的な効果を測る「反響率」
2.効果的な折込チラシの配り方の基本的な流れ
3.折込チラシの効果的な配り方を実行するには
4.まとめ

ポスティング・チラシ折込 1回あたりの平均配布枚数は?業種別にご紹介

【無料DL】折込チラシ必勝法!効率よく効果の見込める最適エリア選定~GIS活用~

(参考記事)

折込チラシの具体的な効果を測る「反響率」

販促のための取り組みを実施するに当たっては、具体的な効果を測る基準が必要です。折込チラシの具体的な効果を測る基準の一つに反響率があります。反響率は、問い合わせなどの反響数をチラシ配布部数で割った数値になります。

 

反響率(%) =反響数 ÷ チラシ配布部数 ×100

 

折込チラシの反響率は一般的には0.01%〜0.3%といわれています。折込チラシを実施した学習塾の例で、反響率を基準に折込チラシの費用対効果を見てみましょう。

 

とある学習塾の例

折込チラシ20,000部配布 5名問い合わせ→3名新規入塾

 

(反響率)5(名)÷20,000(部)×100=0.025(%)

 

(コスト)印刷+折込…120,000円

 

(獲得)月謝20,000円×3名=60,000円

    年間で考えると60,000円×12ヵ月=720,000円

 

反響には、サービス内容や特典、タイミング等 さまざまな要素が絡みますが、効果的な配り方を成功させるためには「商圏」という視点が重要です。

 

効果的な折込チラシの配り方の基本的な流れ

商圏の視点で考えた効果的な折込チラシの配り方は、3つのステップで実施していくのが基本です。

 

1.近隣エリア(1次商圏)をしっかり押さえる

 

本格的に折込チラシを使った販促をスタートする場合や、商圏について考えないで折込チラシを配って効果が得られなかった場合の再チャレンジなどで、効果的な折込チラシの配り方をするための最初のステップは、近隣エリア(1次商圏)をしっかり押さえることです。

 

実際に折込チラシを実施した経営者や担当者からは、折込チラシの効果として「地元での知名度アップ」「近くにあると認識してもらうことができる」「地域密着型の販促ができる」といった声が多く聞かれます。

※近隣エリアを地図上で把握するためには下記のツールを利用すると便利です。

 

・Googleマップに円を描く

http://yagijijii.com/google/multicirclemap.htm

https://maps.multisoup.co.jp/exsample/geometry/circle.html


・j STAT MAP

総務省統計局及び独立行政法人統計センターが提供している市場分析のためのマップツール
https://jstatmap.e-stat.go.jp/gis/nstac/index.html

 

2.集客できそうなエリアにチラシを打ってみる

 

近隣エリア(1次商圏)の把握ができたら、「いちばん集客しやすいエリア」を押さえ、そこに折込チラシを数回配布して地域住民への認知度を高めることが重要です。具体例として、学習塾などの習い事関連で近隣エリアを押さえた効果的な折込チラシ配布を紹介しましょう。

 

【ターゲット】近隣居住の方
【商圏】近隣

 

いちばん集客しやすい(であろう)近隣エリアを押さえるために、塾を中心に21,000部配布。何度か同じエリアへの折込チラシ配布を行い、地元への認知度を高めると良いでしょう。どこから生徒が集まってくるかデータを取るとなお良いです。

 

 

 

3.集客できているエリアの外側のターゲット層の多いエリア(2次商圏)を強化

 

いちばん集客しやすい(であろう)近隣エリア(1次商圏)に何度か折込チラシを配布したら、その結果を分析して、集客できているエリアの外側のターゲット層の多いエリア(2次商圏)を強化していきます。

 

【ターゲット】近隣居住の方
【商圏】近隣(塾に通える範囲として自転車10分を商圏)

 

少し外側(塾に通える範囲)で折込チラシの配布を試してみます。その際、近隣エリア(1次商圏)に何度か折込チラシを配布した結果を生かします。商圏については駅から近い立地の場合は、電車での通塾も考慮します。

 

 

 

 

折込チラシの効果的な配り方を実行するには

前述では効果的な折込チラシの配り方の基本的な流れを紹介しましたが、現実の市場ではさらに詳細な商圏設定を行った上で折込チラシが配られています。折込チラシによる販促を実施する際には、専門業者に依頼するケースが多いですが、経営者や担当者は商圏を大まかに理解した上で、自分が考えているニーズを専門業者に伝えることが重要です。

 

ここでは、詳細な商圏設定に使われるGIS(地域情報システム)とさらなる効果的な折込チラシの配り方の事例を紹介します。

 

◆GIS(地域情報システム)を活用

 

GIS(Geographic Information System)とは、地理情報システムと呼ばれているもので、国勢調査や推計世帯年収データ等と地図情報を組み合わせることで、自社の商圏内におけるターゲットを把握し、最適な折込エリアを選択することができます。

 

例えば「店舗から車で15分圏内、一戸建て世帯が多い地域に折込したい」といったニーズに対し、地図上で可視化することができます。ターゲット層がより多く存在するエリアにチラシを配布することで、効率的・効果的なターゲットリーチが可能となります。

 

◆保有しているデータを活用

 

経営者や担当者が保有しているデータを活用することも効果的な折込チラシの配布では重要です。ここでは、学習塾などの習い事関連の例で塾生の住所情報を基にした1次商圏・2次商圏の商圏設定事例を紹介します。

 

【商圏】塾生の住所情報を基に集客力の高いエリアを1次商圏、その外側の通える範囲を2次商圏

 

 

※点は塾生の住所。黄色が一次商圏(全生徒の65%)。ピンクが2次商圏。

 

◆GISと保有しているデータを組み合わせて活用

 

経営者や担当者の保有しているデータとGISを組み合わせることで、さらにターゲットを絞った折込チラシの配布ができます。実際に折込チラシを実施した経営者や担当者からも下記のような折込チラシならではの効果の声が聞かれました。

 

・細かくエリア分けされているので、チラシをまきたい所をピンポイントで選べる
・チラシのサイズを変えたり、集客を見込めるタイミングで折込をしたりと、地域に住む人の年齢や特性に合わせて折込が可能で安定した反響を獲得できる
・折込したいエリアだけに効果的に届けられる
・狙いたいポイントに絞ってチラシを配ることができる

 

ここでは、実際に商圏設定を行った「ちいきカルチャー四街道教室」の事例を紹介しましょう。

 

【商圏】会員(約1000名)の登録住所より1次商圏、ターゲットとなる50~69歳が多いエリアを2次商圏
1次商圏は軒並み配布し、2次商圏は50~69歳人口の比率が高いエリアを選択し配布します。

 

※点は会員の登録住所。ピンクに表示されたエリア(町丁目)が50~69歳人口の比率が高いエリア。

 

現実の市場で折込チラシでの販促を成功させるためには、GISと保有しているデータを組み合わせて活用する方法などを取り入れるのが効果的です。そのためには折込チラシの専門企業の提案を活用するのが良いでしょう。

 

『ちいき新聞』は1エリア約3万世帯前後という、小さなエリアに向けて、手配り式フリーペーパーという形式をとりながら、熱心に地域の人々へ語りかけてきたメディアです。地域の消費者が良い情報に出合い、それにより飲食・物販・サービスなどを営む地域企業が成長する、といった好循環を生み出します。折込チラシ配布事業ではGISを採用しており、近隣集客に強い媒体です。

まとめ

折込チラシの効果的な配り方としては、まずは近隣への配布を継続して実施し、しっかりとした集客を行い、そこで最強の1次商圏エリアを見極めることが大切です。次に、お客様が来訪できる範囲はどこまでかの2次商圏エリアの把握が重要です。初めは仮説での商圏設定でもよいですが、配布できるチラシ枚数の中で効率よいエリア選定を行う必要があります。例えば下記の点を考慮してコスト内でより効果の見込める折込販促を実現しましょう。

 

・チラシは何枚配布できるか
・チラシ枚数に対して適正な商圏はどこか
・どんな層(年齢等の属性)がターゲットか
・チラシの内容はターゲット層に合致しているか

 

また、店舗近隣は集客には欠かせない商圏ですので無理にセグメントせずベタまきがおすすめです。一方広域配布の際はセグメント配布が効率良いのでしっかりと商圏とターゲットを確認しておきましょう。

 

折込チラシの効果的な配り方を実現するためには、折込チラシの専門企業のスキルと経験を活用するのが解決策のひとつとなるでしょう。地域新聞社は、折込チラシ配布事業で、集客に強い媒体です。折込チラシについては下記ホームページからお問い合わせください。

ポスティング・チラシ折込 1回あたりの平均配布枚数は?業種別にご紹介

 

千葉県のチラシ販促ならフリーペーパー「ちいき新聞」へのチラシ折込サービスがおすすめです。
「1部あたり2.7円~」「1部から折込可」「毎週170万部をポスティング」とメリット多数。
配布エリアからデザインに関することまで、チラシに関するお悩みがあればお気軽に地域新聞社にご相談下さい。

 

 
 

■おすすめの関連コラム

PAGE NAVI

続きを読む
記事を検索
メルマガ登録者数1万以上 セミナー情報をいち早くお届け
ご提案無料 ウィズコロナ時代に合わせて販促の「見直し」してみませんか?まずはお問い合わせください。
  • 駅商圏分析センター ~津田沼駅~
    シリーズ駅商圏分析センター、今回はJR津田沼駅周辺の分析です。駅舎は習志野市ですが、ホームの一部が船橋市にまたがっている面白い構造。ですから、船橋市民の利用も多い駅です。JR津田沼駅の他に、徒歩約4分で新京成線津田沼駅、同約15分で京成線京成津田沼駅も利用可。快速停車駅でもあり、ラッシュ時には東京メトロ東西線直通電車も乗り入れ、東京方面や新宿方面への移動はとても便利です。駅南側は再開発により、利便性がますます高まっています。1日の平均乗車客数は104,073人 (2017年)。2000年から2017年で見てみると、若干減少しているもののほぼ横ばいです(105,205人⇒104,073人)。
  • 駅商圏分析センター ~千葉ニュータウン中央駅編~
    ○○駅周辺はオシャレなお店がたくさんあり、若い人が多い △△駅周辺はビジネスマンの街 ××駅周辺は学校が多く学生の街 等、みなさんそれぞれが「駅のイメージ」というものを持っていることと思います。 このシリーズでは、国勢調査や推計年収などの数値データから駅商圏の実態を分析していきます。駅周辺を利用する人(イメージ)と、そこに住んでいる人(実態)、ひょっとしたらその属性は違うかもしれません。 第3回は全国自治体「住みよさランキング」(東洋経済新報社)で、なんと2012年以来5年連続で総合評価1位に輝いた印西市の中心、千葉ニュータウン中央駅周辺を分析してみましょう。
  • 東京23区別ランキング
    東京都23区別に「年代」や「年収」などが多い上位7エリアをランキング形式で発表!項目別に地域の特徴をつかんで、商品改良やサービス向上、次の出店エリア選定にご活用ください!
  • 駅商圏分析センター ~ユーカリが丘駅編~
    シリーズ駅商圏分析センター、今回はユーカリが丘駅周辺の分析です。ユーカリが丘は山万株式会社が1971年に開発を始め、1979年に分譲を開始したニュータウン。佐倉市の西部に位置し、上野まで約1時間のアクセスです。特筆すべきはその開発方法。計画地を一気に開発・分譲するのではなく、一貫して少しずつ分譲するという手法をとっています。そうすることで住民の世代が偏らず、各年齢層の割合を一定に保つということを実現しているのです。現在もユーカリが丘周辺の開発は継続中。こうした工夫により、ニュータウン開発初期の学校の不足や、街の急速な高齢化を避けることができています。中心のユーカリが丘駅には、京成電鉄と山万ユーカリが丘線の2路線が乗り入れています。ユーカリが丘線は先述の山万が直接運営、ニュータウン内の交通の便を良くすることを目的に1982年に開業しました。ユーカリが丘駅の1日の平均乗降客数は11,625人 (2015年、2鉄道合算)。乗降人員は1998年から現在まで大きな変化は見られません(11,073人⇒11,625人)。
  • 駅商圏分析センター ~都賀駅編~
    ○○駅周辺はオシャレなお店が沢山あり、若い人が多い△△駅周辺はビジネスマンの街××駅周辺は学校が多く学生の街等、みなさんそれぞれが「駅のイメージ」というものを持っていることと思います。このシリーズでは、国勢調査や推計年収などの数値データから駅商圏の実態を分析していきます。駅周辺を利用する人(イメージ)と、そこに住んでいる人(実態)、ひょっとしたらその属性は違うかもしれません。
PAGE TOP