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チラシポスティングをはじめとする紙を使った販促は、ローカル市場をターゲットとしている店舗や会社にとっては、効果的な手法の一つです。
チラシポスティングの方法は大きく分けて「新聞折込」「ポスティング」「フリーペーパー折込」があります。
3つの方法について、イメージは湧くけれど、今一つ違いが分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、代表的な折込媒体である「新聞折込」「ポスティング」「フリーペーパー折込」を徹底比較してわかりやすく解説します。
さらに、事例としてフリーペーパー会社を活用した「フリーペーパー折込」について紹介します。
この記事を読むことで、店舗経営者や販促担当者は紙を使った販促についてのヒントを得ることができるはずです。
【目次】
まずはそれぞれのメリット・デメリットを把握しておきましょう。
配布方法 | メリット | デメリット |
新聞折込 |
・信用性がある |
・細かい配布エリアの調整ができない |
ポスティング |
・チラシが単体で届くため、「見てもらえる」確率が高い |
・詳しい配布状況を把握しづらい(ポスティング業者によって差がある) |
フリーペーパー折込 |
・配布エリア内は、高密度の配布が可能 |
・配布率、配布エリア設定はフリーペーパー会社によって差がある |
◆新聞折込
新聞には高い信用があり、折込をするには審査があるため、新聞折込は信用性が高い方法です。
そのため、新聞折込をすることで、店舗や企業の信用力を高める効果が期待できます。
たとえば、新規開業する企業や知名度の低い店舗が新聞折込をうまく活用することで、自社の認知度や信用を一気に高めることができます。
折込チラシの目的が、新聞を読むことが習慣になっている60~70代以上のシニア世代へのアプローチである場合、新聞折込は読まれる可能性が高くなります。
一方、新聞の配布エリアに限定されるため、店舗や自社のニーズに合わせた、細かい配布エリア調節やターゲットを絞った配布はできません。
さらに、近年は新聞自体の購読率が低下していますので、コストに見合う効果が得られない可能性があります。
下記の表は、実際にいる世帯と配布の数から抽出した一般新聞(3大紙)とフリーペーパー(ちいき新聞)到達率(カバー率)の比較表です。
※株式会社地域新聞社調査データから抜粋
※3大紙:読売新聞、毎日新聞、朝日新聞
※ちいき新聞:株式会社地域新聞社が提供する購読料無料のフリーペーパー地域情報誌。配布エリアは関東3県(千葉県、埼玉県、茨城県)。
※世帯数(2020年7月時点)、ちいき新聞配布数(2020年9月時点)、3大紙部数(2020年6月時点)
表を見ると、到達率(カバー率)が一般新聞(3大紙)は低いこと、フリーペーパー(ちいき新聞)を例にとると到達率(カバー率)は一般新聞(3大紙)よりも高いことが分かります。
ちいき新聞配布エリア内の参考データとなりますが、フリーペーパー折込を使うと一般新聞を購読していない世帯にも折込チラシを届けることができています。
◆ポスティング
チラシ単体で届くので、チラシが消費者の目に触れる確率は高くなります。
配布エリアも町名単位で決められるので、狙った商圏に集中してチラシを届けたいときには絶大な効果を発揮します。
若い世代に配布できるので、フィットネスや美容サロンなどに向いています。
ポスティングは、通常のチラシ以外にも配りたいものがあった場合にも対応できます。
たとえば、サンプルを投函するような、チラシだけではなく、冊子や厚みのある紙なども配れるので自由度が高くなります。
一方、ポスティングで配布されるチラシは、新聞や地域メディアの持つ「社会的信用」を享受できません。
そのため、店舗名やサービス名が無名である場合は、必要以上に警戒され、すぐに捨てられてしまうこともよくあります。
また、配布専門のスタッフを動員するため、折込よりもコストは高くなります。
◆フリーペーパー折込
フリーペーパーは地域に密着した配布エリアを持っていることが多く、高密度での配布が可能です。
新聞を購読していない世帯に配布することができ、ターゲットを絞った配布もできます。
各フリーペーパーにはターゲットがあるため、そのターゲットと同じ消費者にチラシを届けたい場合に有効です。
例として2つのフリーペーパーをあげましょう。
◆AFFLUENT
50代以上のエグゼクティブな消費者がターゲットです。
資産運用セミナーや高級車などの販促に向いています。
◆ちいき新聞
千葉を中心に既婚女性30~60代がメインターゲットです。
地元密着型で町の飲食店や学習塾など、近隣の集客ができます。
また、すでに地域で気軽に読めるフリーペーパーとして認識されているため、折り込まれたチラシは、親近感をもって見てもらえる可能性が高くなります。
一方、配布率や配布エリア設定、コストなどはフリーペーパー会社により差があります。
そのため、フリーペーパー会社を選ぶ際には各社に問い合わせして詳細を確認し比較する必要があります。
A4サイズの場合 | 新聞折込 | ポスティング |
フリーペーパー折込 |
配布価格 (1枚あたり) |
約3.7円 | 4.0円~5.3円 | 3.7円 |
配布期間 | 1日 | 3日~1カ月 | 2~3日 |
人口カバー率 |
約50% ※新聞購読世帯のみ |
約80%~ |
約90% ※配布エリア内 |
デザインのご相談 デザインのご依頼 |
△ | △ | ◎ |
※フリーペーパー折込については、当サイトを運営している地域新聞社が発行しているフリーペーパー媒体『ちいき新聞』の場合です。
配布価格は、配布会社や地域によって異なります。
紙を使った販促を実施する場合は、「新聞折込」「ポスティング」「フリーペーパー折込」を目的に合わせて単独または組み合わせて活用します。
- 限定された商圏に高密度に告知したい → ポスティング、フリーペーパー折込
- 全国的な販促を実施したい → 新聞折込
- キャンペーンの日付・曜日が限定されている → 新聞折込、フリーペーパー折込
- 年齢層など明確なターゲット向けに配布したい → ポスティング、フリーペーパー折込
- とにかく視認率を高めたい → ポスティング
それぞれの強みを理解した上で配布方法を選択することが、反響を高める販促の第一歩となります。
ターゲットや商圏、商品特性などを考慮し、ベストな配布方法を選択しましょう。
フリーペーパーにもさまざま種類があり、それぞれ特徴がありますが、今回はフリーペーパー会社を活用した「フリーペーパー折込」について紹介します。
一連の流れとしては、
となります。
今回は
- 地域に根差した建設会社
- 住宅内覧会イベントの告知をしたい
- 手元にチラシが20,000部ある
- 効果的な配布を行って高い反響が欲しい
という状況を設定して考えてみましょう。
まずは、イベントの日程に合わせて配布日を設定します。
まずフリーペーパー会社に販促の目的などの意向を伝え、配布エリア選定の打ち合わせをすすめます。
- 現状の顧客属性
- 狙っていきたいターゲットの属性
- 現状顧客の多いエリア
- 今後狙っていきたい地域
さらに、フリーペーパー会社の知識とスキルを加えます。
- 最近のトレンドや地域情報
- 他業種、他社事例
- GISも活用した根拠ある提案
※GISとはGeographic Information Systemの略で「地理情報システム」と呼ばれています。
国勢調査や推計世帯年収データ等と地図情報を組み合わせることで、自社の商圏内におけるターゲットを把握し、最適な折込エリアを選定します。
例えば「店舗から車で15分圏内、一戸建て世帯が多い地域に折り込みしたい」といったニーズに対し、地図で可視化することができます。
ターゲット層がより多く存在するエリアにチラシを投入することで、効率的・効果的なターゲットリーチが可能となります。
※ちいき新聞GIS「おりぴた」
フリーペーパー会社との打ち合わせと提案を経て、ターゲットは国勢調査の情報より
- 賃貸住宅にお住まいの世帯
- ただし物件近隣は、くまなく配布
商圏は
- 近隣1km圏は軒並み配布
- 1~3km圏は賃貸住宅比率の高いエリアに配布
といった計画を立てました。
結果、20,000部のチラシを配布するエリアは下図のように決定しました。
1km圏軒並み配布……6,800部(赤)
1~3km圏は賃貸住宅世帯が多いエリアセグメント……14,000部(ピンク)
配布日、配布エリアが決まったら、いよいよチラシ配布です。
ここまでの流れをもう一度確認してみましょう。
となります。
住宅内覧会イベントが終了したら、今回のチラシ折込の反響はどうだったか、という測定をしましょう。
反響率は
反響率(%)=反響数÷チラシ配布部数×100
で求められます。
折込チラシの反響率は、一般には0.01%〜0.3%といわれています。
どのエリアから集客できたか、狙ったターゲットの集客はできたか、当初の計画より反響が高かったのか低かったのかを検証し、次回以降の折込戦略の材料にしていきましょう。
参考までに、業種別の反響率は下表のようになります。
業種 | 反響率 |
学習塾 | 0.01~0.1% |
住宅・不動産・リフォーム | 0.001~0.01% |
美容・エステ | 0.05~0.5% |
整体・整骨院・リラクセーション | 0.01~0.1% |
飲食 | 0.3~0.5% |
チラシポスティングを成功させるためには、データと経験則、どちらも大切な要素です。
- 過去の折込実績を踏まえる
- どんな層(年齢等属性)がターゲットか、チラシの内容はターゲット層に合致しているか
- チラシ枚数に対して適正な商圏はどこか
- エリアに詳しい営業担当の意見も参考にしてみる
を考慮し、より効果の見込める折込販促を実現しましょう。
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