販促チラシはこうして作ると反響がある!集客できるチラシ販促のコツ

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チラシの反響はどうなんだろうなぁと思っていても、営業からは何も聞こえてこない。
社内からも「まあ、よくできてるんじゃない」「どうだろう、読まれてないのかなー」なんて、はっきりしない言葉しか返ってこない。
こんな状況だと、どこから改善していけばいいんだろうと暗中模索…なんてことになります。
販促担当者や経営者は、どうしたら反響のある販促チラシが作れるか悩むところです。

そこで今回は、反響がある販促チラシ作りのコツを紹介します。
今回の記事を読むことで、チラシを活用した販促を成功させるヒントを掴むことができるでしょう。

【目次】

  1. 読みたい気分はレイアウトが作り出す
  2. 視線の動きを踏まえて見出しの位置を決める
  3. 写真や文字は大きめがいい
  4. 色数を抑える。自然界にある色の組み合わせを使う
  5. 馴染みのあるデザインの方が読んでもらえる
  6. 競合他社よりもインパクトのあるチラシにする
  7. 反響のあるチラシのデザイン事例
  8. チラシ販促は配り方が重要
  9. まとめ

読みたい気分はレイアウトが作り出す

ちょっと思い出してほしいのですが、たとえば面白そうだと思って買ってきた雑誌が、ページを開いたとたんに急に変わってなんとなく読みたくなくなった…そんな経験はありませんか。

じつはその「読みたくない気分」は、レイアウトから作っているのです。
社内からもあいまいな反応しか返ってこないような時は、レイアウトを見直してみましょう。

1.視線の動き
2.写真や文字の大きさ
3.色の数と組み合わせ
4.デザイン
5.競合他社と差をつける
など。

そういった視点で消費者にとって読みやすくできているかどうかを考えてみましょう。

視線の動きを踏まえて見出しの位置を決める

まず、レイアウトで一番大切なのは視線の動きを考えることです。
縦書き原稿なら右上から左下へ、横書き原稿なら左上から右下へ。
新聞はその動きを考慮して、一つの記事を読み終わったところに次の見出しを入れて、読者にスムーズに読んでもらえるようにしています。

視線の動きを無視して、見出しを縦に並ぶようにしてしまうと、何だか文字ばかりのような紙面に見えてきて、単調なレイアウトという印象を与えてしまいます。

まずは、視線の動きに沿っているかに気を配りましょう。

 

写真や文字は大きめがいい

次は写真や文字の大きさです。
これは原稿のボリューム次第かもしれませんが、あらかじめ字数を指定するか編集するかして、ある程度は記事のボリュームをコントロールした方がいいでしょう。

紙面の20%〜30%くらいは写真に当てましょう。
写真は上の方に配置することで、読み手を記事へと誘ってくれます。

逆に、下に写真を配置すると文字ばかりのところから読み始めることになるので、読みづらくなります。文字の大きさは写真のキャプションでせいぜい8ポイントくらい、本文は11ポイントくらいないと読みにくいと思います。

超高齢社会ですから、文章量を減らしてでも文字は大きくした方が読みやすいです。

 

色数を抑える。自然界にある色の組み合わせを使う

チラシの関しては、使う色数は少なくした方がベター
多すぎると目がチカチカします。

コーナータイトルや罫線などに色を使うときは、なるべく自然界にある色の組み合わせに。

木々の緑と茶色、花の黄色と緑、海と空の青と白など、自然の中にある組み合わせを選んでみてください。やはり、誰にとってもなじみのある色合いがいいです。

馴染みのあるデザインの方が読んでもらえる

最後に、デザインのセンスですが、あまり前衛的だったりラグジュアリーだったりするのは控えましょう。

賞をとった広告だとか、いままでのデザインのタブーを破った意欲作だとかのまねをしても、それが自分のお客様にとって身近に感じられるものでなければ意味がありません。

こういったデザインは、特定のターゲットには効果があるかもしれませんが、一般のお客様にとっては手に取らないチラシになってしまう可能性があります。
お客様にとって身近に感じられるデザインを心掛けましょう。

 

競合他社よりもインパクトのあるチラシにする

地域でのチラシ販促では、競合他社を上回るチラシを作成して競合他社に差をつける必要があります。
そのためには、競合他社のチラシを調査して前述のレイアウトを分析しましょう。
そして、消費者により読みやすく、インパクトのあるチラシを作ります。
自社の強みを表現して、消費者が競合他社と差別化できる内容にすると販促効果が期待できます。

反響のあるチラシのデザイン事例

チラシの効果を表す数値に反響率があります。
反響率とは、問い合わせなどの反響数をチラシ配布部数で割った割合で、以下の計算式で計算される数値です。

反響率(%)=反響数÷チラシ配布部数×100

反響率を高めるには、前述のポイントを考慮ししながら、ターゲットを明確にして、消費者の目にとまるようなデザインを工夫する必要があります。

反響のあるチラシのデザインには以下の特徴がみられます。

・インパクトのある画像やキャッチコピーがある
・消費者に伝えたい内容と一致するカラーを使用している
・チラシの内容に最適な書体とフォントを使用している
・見やすいレイアウトを採用している

それでは、具体的に反響のあるデザインの事例を紹介しましょう。

◆飲食店

飲食店(中華)のチラシの事例です。
インパクトのある中華料理のおすすめメニューの写真をちりばめて、「味良し、コスパ良し」というキャッチコピーとともに、人気の食べ放題プランの割引を表示して、消費者の目を引く工夫をしています。
中華のイメージを全面に押しだすため、中国の国旗の色でもある「赤」を用い、白・赤・黒のコントラストの強い配色で、クーポンや値段を強調しています。

◆スポーツジム

スポーツジムのチラシの事例です。
インパクトのある写真やデザイン、キャッチコピーで、メリットを簡潔に伝えています。
笑顔の女性の写真とピンクのカラーが、楽しそうなイメージを強調しています。
ワンコイン体験会の文字に目立つ黄色を使い、分かりやすいゴシック体で太いフォントを採用し、消費者の行動を促す効果を狙っています。

チラシ販促は配り方が重要

集客が見込める消費者の居住範囲を商圏といいます。
チラシ販促では、商圏を理解することが重要です。

チラシ販促の配り方の基本は、第一に最も集客しやすい近隣の(同じ)エリアを数回配布し、地域住民への認知度を高め浸透度を深めることです。
近隣エリアに数回チラシを配布したら、その結果を分析して、集客できているエリアをさらに強化しその外側のターゲット層の多いエリアを強化していきましょう。

チラシ販促を行う場合は、チラシ販促専門業者を活用することが多いですが、実際のチラシ販促では、GIS(地域情報システム)などを使った詳細な商圏設定がおこなわれています。

※商圏と効果的なチラシの配り方については以下の記事をご覧ください。

 

折込チラシの効果的な配り方を分かりやすく解説 ~適切な商圏とは?~

 

まとめ

お客様にとって読みやすいチラシにするためのポイントは4つです!

今回のポイントはお客さんにとって読みやすいチラシにするために、

1.視線の動きを踏まえて、読みやすく
2.写真や文字の大きさはご高齢の方でも読めるように
3.色数は少なめ、色の組み合わせは自然界にあるもので
4.デザインは馴染みやすいものに。前衛的なもの、ラグジュアリーなものは控える

以上4つについて解説しました。
まずは今お使いのチラシを、上記の4つを意識して見直してみましょう。

さらに反響のあるチラシのデザインにみられる以下の特徴を活かして、効果的なチラシを作成していきましょう。

1. インパクトのある画像やキャッチコピーがある
2. 消費者に伝えたい内容と一致するカラーを使用している
3. チラシの内容に最適な書体とフォントを使用している
4. 見やすいレイアウトを採用している

 

チラシのデザイン・印刷でお困りでしたら、地域新聞社のチラシデザイン・印刷サービスがおすすめです。
印刷代も含めたお得な価格で、貴社のチラシを実績豊富なプロのデザイナーがチラシデザインやキャッチコピーを制作いたします。

また、低価格で作成できる「デザインテンプレート」もご用意しておりますので、ぜひ貴社の集客にお役立てください。
チラシのデザインから商圏にぴったり合わせたエリアへの配布まで、チラシに関するお悩みがあればお気軽に地域新聞社にご相談下さい。

 

 
 

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1971年生まれ。大学卒業後、書籍雑誌卸に就職。東北地方の書店に、都内書店の売れ筋やセット構成などを手書きのファクスチラシにして情報提供していたのが、チラシ作りの始まり。

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