シニア世代(60代・70代・80代)にアプローチできる広告デザインのポイントとは?

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高齢化がすすむ日本においてシニア層(60代・70代・80代)は魅力的な市場です。
シニア層向けの広告デザインを作成する時には、まずシニア層に好まれるデザインにすることが大事になります。
シニア層が好みそうなデザインにしていくことで、より効果の出るターゲットにささるチラシを作成できるようになります。
そこで今回はシニア層を取り込むことの重要性とシニア向けのデザインポイントを4つ紹介します。ぜひ、広告作成する際にお役立てください。

【無料DL】ターゲット別(シニア・ママ向け)の広告デザイン作成のポイント

【目次】

  1. シニア層を取り込むことの重要性
  2. シニア層にアプローチできる広告デザイン4つのポイント
  3. 適切な情報量
  4. 読みやすいデザイン
  5. 色彩の設計
  6. 視線を誘導する
  7. まとめ

シニア層を取り込むことの重要性

日本は世界の中でも急速に高齢化が進んでいる国で、シニア層の割合が高くなっています。
また、2020年代、60代から70代となっている世代は、団塊の世代と呼ばれ時間的にも経済的にもゆとりがあるといわれています。
さらに、2030年代には、団塊ジュニア世代が60代に差し掛かり総人口の中で最も多い年代がシニア世代となります。
多くの企業や店舗にとって、シニア世代を取り込むことは今後のマーケティング戦略を考えるうえで重要な課題といえるでしょう。

時間にゆとりのあるシニア層は、折込やポスティングなどで届けられるチラシや新聞、ポスティング型のフリーペーパーや市の広報誌などの紙媒体に目を通します。
公益財団法人 新聞通信調査会の調査によると、60代以上の約8割が新聞を読んでいるというデータもあります。

引用元:公益財団法人 新聞通信調査会「第 13 回メディアに関する全国世論調査(2020年) 」

シニア層に向けてこれらの紙媒体への広告を実施していくメリットは以下の2つになります。

◆保存性が高い
折込やポスティングなどで届けられるチラシや新聞、ポスティング型のフリーペーパーや市の広報誌などの紙媒体の広告は、手元に置いておけるため、注意を引きやすく、繰り返し読んでもらえる可能性が高くなります。
興味の湧いた広告は、捨てられることなく保管され、時間のある時にじっくり中身を読み込んでもらえます。
また、今すぐに商品やサービスの問い合わせなどの行動が起きなくても、将来的に広告が読まれて、問い合わせをしてくる可能性もあります。

◆じっくりと読んでもらえる
折込やポスティングなどで届けられるチラシや新聞、ポスティング型のフリーペーパーや市の広報誌などの紙媒体は、テレビコマーシャルやWEB広告と異なり、手元に置いてじっくりと読んでもらえます。
ただし、一目見た段階で、選ばれなければ折込やポスティングなどで届けられるチラシや新聞、ポスティング型のフリーペーパーや市の広報誌などの紙媒体の広告は捨てられてしまいます。

シニア層を取り組むことは重要であり、販促として折込やポスティングなどで届けられるチラシや新聞、ポスティング型のフリーペーパーや市の広報誌などの紙媒体の広告を活用することは有効でしょう。
折込やポスティングなどで届けられるチラシや新聞、ポスティング型のフリーペーパーや市の広報誌などの紙媒体の広告を実施する場合は、広告自体がシニア層に選ばれなければなりません。
そのためには、シニア層にアプローチできる広告デザインが必要となるのです。

 

シニア層にアプローチできる広告デザイン4つのポイント

シニア層にアプローチできる広告デザインのポイントは以下の4点になります。
・適切な情報量
・読みやすいデザイン
・色彩の設計
・視線を誘導する

適切な情報量

シニア向けでは情報量が最重要になってくると考えます。
情報量が多いと敬遠されてしまいます。
一度に視覚に映る情報量を少なく調節し、どうしても伝えるべき情報が多くなってしまう場合は、画像や図形を効果的に活用し、チラシ場合は裏面を活用したりして、ゆったり文字を配置するのがおすすめです

また、広告に載せる情報の役割によって文字の大きさや太さにメリハリを付けることも必要です。
文字が同じ大きさだと単調で、広告で伝えたいところがわからず、伝わりにくくなります。

広告で伝えたい部分に優先順位を決め、文字の大きさに変化をつけて配置することで、伝えたいことが明確になり、効果的な広告が作れます。

情報量が多い広告と適切な情報量の広告を事例で見てみましょう。

① 情報量が多い広告

情報量(文字数)が多すぎると、最初に広告を目にした段階で、読むことを敬遠されがちです。
この事例では以下の点に問題があるでしょう。

・文字数が多すぎる
・色が多すぎる
・色の使い方に意味がない
・文字の大きさの強弱が少なく、一目で興味をそそられるポイントがない
・文字が小さすぎる
・強調して伝えたいセールスポイントが強調されていない
・同じ文字の繰り返しが多い(日本国内)

このように、情報や色などが多すぎると、シニア層に敬遠されてしまいます。

② 適切な情報量の広告

適切な情報量の広告は興味を引きやすく、シニア層に読み込まれる可能性が高くなります。
この事例では、以下の点が優れています。

・文字数が多すぎない
・色が4色
・強調したい部分に色を使用している
・文字の大きさに強弱があり、一目で興味をそそられる
・小さい文字がない
・強調して伝えたいセールスポイントが強調されている
・同じ文字の繰り返しがない
・シニア層の男性のイラストが共感と関心を生み出す

読みやすいデザイン

歳を重ねるにつれて誰もが、「老眼による見えにくさ」や「見えづらい」そして「わかりづらい」という症状を迎え、近くの細かい文字は読みづらく、近くから遠くへ・遠くから近くへ視線を変えるとピントをあわせるのは難しくなります。
また脳の情報処理の速度も衰えてきますので、簡潔明瞭シンプルに伝えることが大事になります。

文字の形であるフォントも広告の読みやすさに影響を与えます。
フォントによって与える印象やイメージが変わってきますので、シニア層が読みやすいフォントを選ぶことが重要です。

一般的にはシニア層向けの広告にはゴシック体が適しています。

ゴシック体は縦横の太さが均等で、装飾性がないため視認性が高く、文字が判別しやすい特徴があるからです。
ゴシック体で太いフォントを選択すると、文字が真っ先に目に入りより視認性が高いデザインになります。

装飾性が高いフォントを多用すると、全体的に読みづらく見づらい広告になる可能性が高まります。
シニア層向けの広告で装飾性の高いフォントを使う場合は、デザイン的に必要と思われる部分のみに限定した方が良いでしょう。
また、沢山のフォントを使うと、乱雑で見にくくなるので避けましょう。

シニア層にとって読みにくい広告と読みやすい広告を事例で見てみましょう。

① 読みにくい広告

一目でインパクトを与えたい文字が白抜きで、シニア層にとってはピントが合わせづらく読みにくい広告です。
読みにくさは以下の点が原因となっています。

・文字が全体的に細い
・行間が詰まりすぎ
・文字の装飾が多い

① 読みやすい広告

読みやすいデザインは、下記の5つを守ることで格段に読みやすくなります。

・文字の大きさは通常の1.5倍
・行間はゆとりをもつ
・長体平体はなるべく使用しない
・太めの書体を意識する(ゴシック体)
・文字の装飾は最低限にする

はっきりとした文字でゆとりがあり、読みやすい広告です。

 

色彩の設計

高齢になると視力とともに色覚も低下しやすくなるといわれています。
色覚の劣化へとつながるため、少し濁った色合いに見えてしまいます。
なるべく弱いコントラストを避け、はっきりとした色合いと、読ませたい文字は黒をベースに設計していくのが大事になってきます。

参考ですが、成人の好きな色の順位は、「青」「赤」「緑」となっており、女性は明るく淡い色を好み、男性は暗く濃い色を好むといわれています。
また、広告では、自社の業種や業態に合った色を選択することも重要です。たとえば業種によって以下の色がマッチするでしょう。

・士業や専門的なサービス
青などの抑え目の寒色系で信頼性や誠実なイメージを強調する。

・医療や介護サービス
緑やベージュなどのナチュラル系で安心感を演出する。

広告では、文字を強調する色の選択も重要となります。
赤や黄色は信号にも使われている警戒色ですので、強調したい文字に使うと効果を発揮します。
一方で、意味なく赤や黄色を使ってしまうと、何を伝えたいのか分かりにくい広告になってしまいますので注意が必要です。

目的もなく多くの色を使うことは、広告では逆効果です。
色は必要に応じて適所に使用するようにしましょう。

シニア層にとって見にくい色彩の広告と見やすい色彩の広告を事例で見てみましょう。

① 見にくい色彩の広告

水色に白抜き文字の色彩は、コントラストが弱く、視力や色覚が低下してきているシニア層にとって見にくくなります。
広告が見にくい原因は以下になります。

・水色と白はコントラストが弱い
・使用している色が多すぎる
・警戒色である赤と黄色の使い方があいまい
・黄色の文字は見えにくい

② 見やすい色彩の広告

コントラストを強くして、黒文字を使用することで、シニア層に見やすく、伝えたい内容が伝わる広告になっています。

事例の広告が見やすいのは以下の理由によります。

・濃いブルーと白はコントラストが強く白文字が見やすくなっている
・使用している色の数が最適
・強調に黄色とオレンジを使用
・しっかり伝えたい部分は黒文字ではっきり読みやすくしている

視線を誘導する

広告を見た時に視線が動くパターンは基本的に3つあるといわれています。

・左から右
・上から下
・左上から右下

この3つの視線の流れを意識して、文字の色やデザインを考えることで、楽に広告に目を通すことができるため、シニア層に伝わりやすい広告を作ることができます。

視線の誘導を意識した広告事例で視線の動きを体験してみましょう。

視線の誘導を意識した広告

左から右
・「ご承知ですか?」の吹き出しから、具体的な数値の入った自転車事故の発生データで視線がキャッチされます。さらに、シニア世代が自転車で転ぶイラストが現実感を高めます。
・だからこそ!の吹き出しから、黒字で自転車保険加入に必要性がアッピールされます。
・「サイクル地域保険」の特徴が左から右に3点並んでいます。

上から下
・最上部に視線をキャッチする情報が太字のゴシック体で記載されています。
・最上部でキャッチされた視線は、具体的な保険加入、サイクル地域保険の特徴と上から下へ自然に流れます。

左上から右下
・警戒色である黄色とオレンジが使用されている部分が、左上から右下へ視線を誘導します。
・強調されたカラーが使われている左上の吹き出しから「発生」の文字、料金のお得な情報へと自然に視線が移っていきます。

 

まとめ

広告デザインを作成する時にまずターゲットに好まれるデザインにすることが大事になります。
年齢・性別によって好むデザインは変わってきます。今回はシニア向けのポイントを4つ解説させて頂きました。
シニア向けは、何より読みやすくわかりやすい点を念頭にデザイン・レイアウトし、誤認を起こさない分かりやすい情報デザインが必要不可欠です。
今回解説したポイントを踏まえて広告デザインを作成していくと、よりターゲット層に刺さる広告が作成できると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

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