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チラシ制作、情報誌への広告掲載など、集客のために広告のデザインを依頼する場面は多くありますが、その際にどのようなことを意識して依頼していますか?ただ何となく伝えたいと思うことを担当者に伝えるだけでは、せっかくお金を払って作ったデザインも、集客につながらないものになってしまいます。
今回は、広告のデザイナーや担当者との打ち合わせをする際に気を付ける「7つのポイント」をまとめましたので、広告効果アップにつなげる参考にしていただければと思います。
【目次】
1.広告の目的を伝える
2.広告の目標を事前に設定する
3.サービスの強みを明確に伝える
4.サービス利用者が望んでいるコトを伝える
5.スケジュールに余裕をもつ
6.1度で効果を測らず、改善を繰り返す
7.パートナーとして信頼できる担当者か判断する
8.まとめ
一見当たり前に思えるようなことですが、打ち合わせの現場ではこれをあいまいにしてしまうケースがよくあります。「認知度を上げる」「新規来店者を増やす」「今月のセールに人を多く呼ぶ」など、広告を出す理由はさまざまです。
目的をあいまいなまま進めた場合、本当は「認知度を上げる」が目的なのに、「30%OFF」などと大きく打ち出してしまい、サービス名や店舗名が小さく掲載されてしまうことも起きてしまいます。
サービス名や店舗名を大きくして、人の記憶に刷り込むことが本来の目的なので、人を多く呼ぶための割引は、その意味を果せなくなってしまいます。
【目的】が、「認知度を上げる」の場合
→ ○【手段】サービス名や店舗名を大きくする
→ ×【手段】割引情報を大きくする
【目的】が、「新規来店者を増やす」の場合
→ ○【手段】「新規限定」を「30%OFF」という言葉と同じくらい目立たせる
→ ×【手段】「30%OFF」を目立たせすぎて、「新規限定」という文字が小さい
目的ごとに手段は変わります。目的をしっかり定めてから打ち合わせに臨み、手段を間違えないようにしましょう。
次に、数値で測れる目標を事前に持っておくことが大切です。
例えば、
①10万円の広告を出すから、「1万円の商品 × 20人購入 = 20万円の売上」を出す
②チラシを配ることでHPに誘導し、「今月のPV数1万以上」にする。リスティング広告に10万円を払うより、チラシの方が効果的なら、今後もチラシにするかを決めよう。
③1年間広告を出し、市内調査で店舗認知度を10%増やす。年間で100万円はかかるが、郊外店で目立たない立地なので、路上看板を出すより効果があるかを試してみよう。
このように、目標数値を「かけた広告費」と比べて、費用対効果を検証しましょう。
ただし、広告はいきなりは売り上げにつながらない場合が多いものです。クーポンを使えば、上記①のように短期的な売上効果は得られます。しかし、リフォームや高級エステなど、必要な時期が突然やってくるものは、③のように認知度アップを図って、需要が出たときに思い出してもらう準備が必要です。広告の手法や表現が適切かどうかを判断するためにも、広告の目的と合わせて、しっかり数値で測れる目標を用意しておきましょう。
お店の「一番」の強みを、必ず担当者に伝えましょう。担当者は、あくまでも「表現のプロ」であって、御社のサービス内容についての理解は素人レベルです。
「うちのサービスはホームページに載っているから、それを見て適当に広告作って」というケースもありますが、これでは担当者のサービスについての理解は深まりません。御社のサービスの内容と強みをしっかりと担当者に伝えることをしなければ、広告表現のプロとはいえ、あいまいな表現でしか広告を作れません。
広告効果を最大化させるためには、「商品のプロ」であるあなたと「表現のプロ」である担当者の深い相互理解が必要です。
強みばかり伝えると、自慢だらけの広告になってしまい、逆に消費者の気持ちが離れてしまう場合があります。それを防ぐために、自社の商品は「何に困っているどんな人に、どのような解決策をもたらすのか。また、どうやって喜んでもらうのか」を、担当者に伝えましょう。
お客様の喜んでいる場面を具体的に広告で表現できれば、集客効果は高まるでしょう。御社の商品が消費者になぜ喜んでもらえるのかを広告担当と一緒に考えると、思わぬ自社の強みを発見できるかもしれません。
時間をかければいいというわけではありませんが、時間に余裕を持つことはとても重要です。
広告を出すための大まかな段取りは、「打ち合わせ」→「デザイン作成」→「デザインチェック」→「修正」→「チェック」→「完成」→「公開・印刷・配布」のような手順になっています。
チラシ折込や、メディアへの掲載には事前のチェックや印刷などの影響で、打ち合わせをした後にとても時間がかかる場合もあります。また、「広告を出そうかな?」と思ってから、広告の完成締め切りまで時間がない!などという場面に出くわすこともあるでしょう。
しかし、時間が無いからという理由で慌てて広告の打ち合わせをすると、担当者も十分に御社のサービスを理解しないまま、デザインを作ってしまいます。特に初めて会う担当者の場合は、伝えたことをしっかりと理解しないまま広告作りをしてしまうことがあります。内容に誤りが無くても、「目的」を誤解して作ってしまうと、思ったような効果を生み出せません。
「広告表現のプロなら、しっかりお客様の意図をくみ取ってデザインしろ!」と叱られてしまうかもしれませんが、担当者もあくまでも人です。人と人が理解し合うには、ある程度時間の余裕がほしいものです。初めての担当者にデザインを任せるときは、「打ち合わせ」から「広告の完成」まで1か月くらい余裕をもっておき、何度も修正しながら理解を深め合う時間を設けましょう。
広告は、「商品のプロ」であるあなたと、「表現のプロ」である担当者との相互理解ができて、はじめて効果が最大化します。表現のプロが、商品と、それを使う消費者心理を理解するには、どうしても時間がかかります。初めて出した広告効果が思ったよりも良くなくても、その理由を分析し、改善案を試す余裕を持ちましょう。
広告の効果を決める要素は「表現内容」だけでなく、「タイミング」や「ターゲット設定」「エリア」「掲載メディアの特性」など、いろいろな要因があります。もちろん担当者はプロなので、広告を出す前にさまざまな仮説を立てて、しっかり準備をします。しかし、商品理解を深めても、時に失敗もあります。広告表現が悪くても、タイミングが良いという理由で広告効果が出る場合もあります。それはそれでいいのですが、タイミングが悪い時には、何も改善されない広告では全く効果が出ないという結果を招く恐れもあります。
失敗は成功のもと。もし失敗したとしても、表現のプロが商品理解を深めるためのステップとして、一緒に頭に汗をかきながら表現方法を磨いてきましょう。
一番重要なのは、担当者が、御社と一緒に頭に汗をかいて広告効果を最大化させようとしてくれるパートナーかどうかです。
御社の利益を一番に考え、「必要でない場合は広告を出さない!」や、逆に「予算が足りない時でも、いまは絶対に大きく出すべき!」という提案までしてくれるような真剣さがあるかも大事です。
長い期間一緒に汗をかけば、表現のプロは、御社の商品のプロにもなっていきます。そうすれば、商品の魅力をしっかり消費者に伝え、たくさんの集客につなげることができるでしょう。
最初は冴えない提案をしてくる担当者でも、真剣さがあれば必ず御社に役立つパートナーとなります。役に立とう!という思いに真剣さがあるかどうかを、ぜひ見極めてください。
「広告屋さんに、デザインを依頼する際の7つのポイント」をまとめると、以下の通りです。
1.広告の目的を伝える
2.広告の目標を事前に設定する
3.サービスの強みを明確に伝える
4.サービス利用者が望んでいるコトを伝える
5.スケジュールに余裕をもつ
6.1度で効果を測らず、改善を繰り返す
7.パートナーとして信頼できる担当者か判断する
表現のプロである広告屋さんに、商品のプロであるあなたがその魅力をしっかり伝えることが、広告効果を最大化するポイントです。担当者と一緒に考え、議論を重ねることで、御社に一番合った広告手法を見つけましょう。御社と共に伴走してくれる広告パートナーになってくれるよう、商品の魅力を担当社に伝えながら、末永く付き合ってみてはいかがでしょうか。
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