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正社員の採用方法には新卒と中途がありますが、店舗運営を成功に導くためには、両者の違いを理解しておくことが大切です。
今回は、店舗が正社員を採用するとき、新卒採用と中途採用ではどのような違いがあるのか、それぞれのメリットとデメリットに触れながら解説します。
【目次】
1.新卒採用の特徴
2.中途採用の特徴
3.店舗の正社員採用で意識すべきポイント
4.まとめ
新卒採用の大きな特徴として、人材のポテンシャルを判断し、育成を重視するという点が挙げられます。
ここでは、店舗が新卒採用を行う際のメリットとデメリットを紹介します。
◆メリット
新卒採用は、募集から入社、教育のスケジュールを組みやすいというメリットがあります。
新卒人材はほとんどが4月入社です。
採用活動を行うのはその約1年前で、秋ごろには内定者が決まり、4月の入社以降は研修が始まります。
このように一定のパターンが決まっているため、効率的に採用や教育を行うことができます。
新卒人材を採用するメリットとしては、適応力の高さがあります。
まだ社会人経験がないため、その店舗の業務や企業理念を吸収しやすい点も特徴です。
◆デメリット
新卒採用は、戦力になるまでに教育のコスト・手間がかかる点がデメリットです。
確かにスケジュールの目安は立てやすいものの、中途人材とは違い、スキルや知識などを一通り教育しなければなりません。
社会人としての基本的なビジネスマナーも身に付けさせなければならないため、教育コストがかかります。
新卒人材は戦力値が未知数である点もデメリットです。
新卒採用では、基本的に人柄や熱意、成長性などを基準に人材を選びます。
教育や本人の才能によって大きく成長する可能性がある一方、店舗が期待するような人材になるかどうかは後にならなければわかりません。
中途採用の特徴は、その人材の実績や経験を重視し、即戦力としての働きを期待するという点です。
ここでは、店舗が中途採用を行う際のメリットとデメリットを紹介します。
◆メリット
中途採用は、即戦力となる人材を獲得できる点がメリットです。
同業経験者であれば店舗運営に必要な知識やスキルを身に付けていますし、同業以外であっても社会人としての基礎能力を備えているため、新卒人材に比べて教育のコストや時間がかかりません。
採用面接や履歴書によって、過去の経験や実績が分かるため、能力を見極めやすいという特徴もあります。
その店舗に必要な経験やスキルを持った専門人材を細かく選べる点も魅力です。
企業によって、新規出店を増やしたいのか、販促を強化したいのか、商品開発を推進したいのかは異なります。
そしてそれに応じて、求める人材も異なるのです。
新卒採用ではそういった即戦力の専門人材を選んで獲得することは困難ですが、中途であれば可能です。
◆デメリット
中途採用のデメリットは、教育の負担が少ない分、それまでのやり方に固執する傾向がある点です。
同じ飲食店や小売店であっても、規模や扱う商品などによって、仕事のやり方は大きく異なります。
過去の経験から変化ができなければ十分な活躍は難しいでしょう。
もう1点は、転職を繰り返す可能性がある点です。
採用の際は、転職理由などを深掘りし、この店舗で働きたいという熱意を確認する必要があります。
飲食店や小売店、専門サービスといった店舗人事で欠かせないのは、新卒人材と中途人材のバランスです。
成長のスピードのためには経験のある中途人材も必要ですが、新卒人材は新しい発想で組織の新陳代謝の活発化が期待できます。
人手不足であれば中途人材が欲しくなりがちですが、経営者や人事担当者は長期的な体制づくりも見据えることが大切です。
店舗運営において長期的に組織を強化するためには、即戦力の中途人材とフレッシュな新卒人材のミックスが大切です。
目先の店舗運営だけでなく、先を見越した育成計画を両立できれば理想的といえます。
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