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猛暑は暑さ対策の商品・サービスにとっては追い風になる一方、暑すぎると人々は外出を控えるので、一部のお店では客足が遠のいてしまうこともあります。
本記事では、暑すぎが消費者行動に与える影響や、暑い時こそ集客効果を発揮する3つの対策を紹介します。
【目次】
1.集客に打撃も!猛暑の影響とは?
2.集客に役立つ猛暑特有の体の変化
3.暑すぎにも負けず客足を増やす3つの対策
4.まとめ
適度な暑さは飲食、小売、レジャーなど幅広い業界にプラスの集客効果をもたらしますが、暑すぎると客足が遠のくネガティブな面もあるようです。
例えば、飲食店はビールなどの冷たい飲み物や夏メニューへの需要が期待できそうですが、実際には一部の店で売り上げが減少。
外気や日光に当たる屋外レジャー施設などは、集客数が減ったとする調査結果もあります。
近年は全国的に猛暑日が記録される日も増え、部分的に見ても2018年6~8月の東京都は平均気温と最高気温がともに前年を上回っています。
このような状況の中、「どうすれば暑すぎる日でも集客力を維持できるか」は大きな課題です。
【参考】ダイヤモンド・オンライン:「暑すぎるとビール売れずプールも客足減…「猛暑経済」の行方」
【参考】沖縄タイムス:「東海のレジャー施設5割が集客減 18年度、猛暑や台風、豪雨響く」
【参考】第一生命経済研究所:「今年の猛暑は消費を増やすか、減らすか?(2018年8月2日)」
【参考】気象庁:「過去の気象データ検索」
暑いときでも集客を維持するためには、顧客の状態を知ることが大切です。
「暑いからこそ冷たい商品・サービス」も1つの手段ですが、「体が何を求めているのか」を知ることも集客に役立ちます。
そこで、猛暑時に起こりがちな体の変化を紹介しましょう。
- 血行不良
- 食欲不振
- 栄養不足
体温調節機能を正常に保つためには、血行を良くしたり適度に汗をかいたりすることが大切です。
しかし、気温が高いと冷房を使うため、体が冷えて血行不良になりがち。また、清涼飲料などを飲み過ぎて、食欲が抑えられてしまうこともあります。
結果的に、必要なビタミンやミネラルといった栄養素が不足。
自律神経に負担がかかり、体温調節機能が乱れる原因になり、夏バテや冷房病、熱中症のリスクを高めます。
つまり、暑すぎる時季には「避暑感」を売りにする集客も大切ですが、一方で、体調を整えるという訴求の方法も大切な要素になるのです。
顧客の悩み事も踏まえた上で、客足を増やすための対策を紹介します。
1.夏バテ対策を訴求
飲食店であれば、夏バテ対策になるような食事を提供しましょう。
野菜料理や肉料理は、不足しがちなビタミンやミネラルといった栄養素を補います。
唐辛子や香辛料の入ったピリ辛料理は新陳代謝を活発にし、発汗や血行を促進。
スパイスは胃を刺激して食欲を促進し、消化も助けます。
中国四川料理や東南アジアなどの辛い料理は、暑い場所でも健康を維持するための理にかなった食文化なのです。
2.体を癒す健康効果を狙う
暑い時季は室内の冷房で身体が冷えてしまい、全身が血行不良になることがあります。
これは体温調節機能の乱れにつながり、体に負担がかかります。
ですから、サウナ、温泉、フィットネスなど、体を温めて汗をかかせるサービスは、疲れた体を癒やす効果があるため、暑い時季にこそ適しているのです。
似たような業種も含め、訴求によっては集客効果が期待できるでしょう。
あるいは、まったく関連がない業種であっても、冷房の冷えすぎに注意して接客をすると、リピート客の獲得につながる可能性があります。
3.イベント感を演出
暑い日の集客には割引やプレゼントなどの特典を用意して、特別感を演出することも効果的でしょう。
- 猛暑割
- スポーツ割
- 浴衣割
気温が35度を超えた日や、スポーツイベントがある日の割引、浴衣客への割引は定番です。
飲食店であれば冷たい飲み物をサービスするのも良いでしょう。
【参考】医療法人社団こころとからだの元氣プラザ:「夏バテしない食生活~ ビタミン・ミネラルを効果的に摂って、快適な夏を過ごそう ~」
【参考】医療法人社団こころとからだの元氣プラザ:「日常生活でできる、夏の健康対策 ~暑さから身を守るには~」
猛暑は一部で客足を遠ざけてしまう影響があるのは確かです。
しかし、暑さ特有の消費者の悩みもあります。
店舗側のアイデアと工夫次第では、集客効果を高められるチャンスも眠っています。
顧客の行動や心理を理解し、暑さとうまく付き合うことが大切です。
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