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新生活の準備をする時期は消費が活発になり、企業としては売上を伸ばすチャンスです。
ニーズを取り込み、顧客を獲得するには、効果的な施策を知った上で早めに対策を立てることが欠かせません。
本記事では、新生活消費の特徴や、顧客をつかむキャンペーン施策の例を紹介します。
【目次】
1.新生活を迎える消費者の買い物の特徴
2.新生活での買い物ニーズを早期から取り込むメリット
3.新生活関連の買い物需要を取り込むキャンペーン
4.まとめ
新生活の消費需要を取り込むには、「新生活のための買い物にはどのような特徴があるのか」を知っておくことが大切です。
新生活といえば新年度の始まりである4月周辺が消費のピークです。
実際、総務省「家計調査」のデータによると、もっとも消費が盛り上がる12月に次いで、3月、そして4月の消費支出が大きいという結果でした(2018年実績・2人以上世帯)。
新生活で購入するものといえば、代表的なものは生活雑貨、家具・家電、衣服類でしょう。
大手家具チェーンでは、例年、年末年始から4月頃にかけて売上が大きくなる傾向があります。
「家計調査」によると衣類への消費額は、3月が12月に次いで2番目の大きさです。
【参考】総務省統計局ホームページ:「家計調査(家計収支編)-時系列データ(2人以上の世帯)2. 用途分類:収入及び支出金額・名目増減率・実質増減率(月・四半期・年)-2人以上の世帯」
新生活の買い物ニーズを取り込むためには、なるべく早く動きだすことが大切です。
検索サイトでは、新生活関連の検索は正月明けから増え始めるというトレンドになっています。
店舗側の準備は3月ではすでに手遅れで、1月頃には準備が完了している必要があるのです。
近年は運送業界の人手不足により、ピークを避ける「分散引っ越し」が推奨されており、新生活消費の時期が前後に長引いている傾向があります。
販売業者は、早期に販売体制を整えておけば、消費者が動きだす頃には競合に先駆けて顧客を獲得できるでしょう。
早めに動きだしていれば、売れ行きや注文状況からその年のトレンドを分析できるので、消費者の新生活ニーズが本格化する前に思い切ったキャンペーンも打つことができます。
【参考】国土交通省:「引越時期の分散に向けたお願い」
新生活関連の買い物需要を取り込むには、どのような施策があるのでしょうか。
ここではキャンペーンのヒントとして早割とセット提案について紹介します。
1.早割
早期に注文をしてくれる顧客に対して割引価格を設定する「早割」は、有効なキャンペーンの一つです。
新生活を新居で始める人の中には、3月に会社から異動の辞令を受けて急に引っ越しをする人もいますが、入学や就職などであらかじめ引っ越しが確定している人も多くいます。
新生活が決まっている人が買い物の準備を始めるのは年初め前後です。
店舗側が事前注文や予約などを割引価格で受けつけるサービスを行っていれば、早い段階で顧客を囲い込むことができます。
配送料金や調達価格がピークを迎える3〜4月頃になってから動くとコストがかさみますが、予約・注文が早くから確定していれば流通面での価格交渉がしやすいというメリットもあるでしょう。
2.セット提案
新生活は、「まとめ買い」需要が多いという特徴があります。
生活雑貨や家具・家電、衣服類など、用意しなければならないものはさまざまです。
「生活応援セット」などを提案し、クロスセルによって売上を伸ばす戦略が効果的といえます。
自社が取り扱っている商品数が少ないなら、時期限定で他社と提携するのもオススメです。
引っ越しや1人暮らしを初めて経験する人にとっては、生活に必要なものをすべてそろえるのは大変です。
店舗側が新生活グッズをまとめて提供すれば、顧客に喜ばれるだけでなく、自社も売上を拡大できるチャンスになるでしょう。
新生活の時期は、1年を通して年末商戦に次いで売上を伸ばすチャンスです。
ただし、各社力を入れており、顧客を獲得するには早期の準備や魅力ある提案が求められます。
早期割引やクロスセルを狙ったキャンペーンなどで収益アップを目指しましょう。
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