すぐに使える!介護職の求人広告に効果的なキャッチコピー

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介護職の人材不足は深刻で、効果的な求人広告の必要性が高まっています。
公益財団法人 介護労働安定センター令和4年度「介護実働実態調査」によると介護事業所において人材の不足感を感じている割合は66.3%に上ります。
また、介護サービス事業を運営する上での問題点として、良質な人材を確保することが難しい点を挙げている事業者は51.6%で最も高くなっています。
介護事業者が採用に利用した手段は、ハローワーク、知人等からの紹介、民間の職業紹介などが上位ですが、折込チラシ等を含む広告が21.%あり、積極的に人材を確保する手段として求人広告は欠かせないでしょう。
そこで今回は、介護職の求人広告に効果的キャッチコピーをテーマに、考慮したいポイントと作り方を解説します。

 

【目次】

  1. 介護職求人広告のキャッチコピーで考慮したいポイント
  2. 介護職求人広告の効果的なキャッチコピーの作り方
  3. 飲食業界がデジタル化を進めなければいけない4つの理由
  4. まとめ

介護職求人広告のキャッチコピーで考慮したいポイント

介護職求人広告のキャッチコピーで考慮したいのは以下の7つのポイントです。

・インパクトが弱くないか
・応募者のニーズに合っているか
・競合他社より目を引くか
・介護職市場を理解した内容か
・広告媒体に合っているか
・広告を打つ時期に合った内容か
・情報に一貫性はあるか

 

◆インパクトが弱くないか
求人広告の内容が良くても、キャッチコピーにインパクトがないと、内容を確認する前に読むのをやめてしまう可能性があります。
求人ターゲットの目を引くキャッチコピーであるかは最重要ポイントです。

 

◆応募者のニーズに合っているか
応募者のニーズに合ったキャッチコピーは応募者の目を引きます。

求人サービス提供事業を営む株式会社クリエイトのアンケート調査によると、求人で重視するメインポイントは、給与・給料62.5%が最も高く、職場の雰囲気、勤務地・勤務時間がともに13.8%、詳細な仕事内容10%となっています。

 

求人で重視するサブポイントは、有給休暇を取得しやすいか46.2%、福利厚生が充実しているか38.5%、丁寧な研修・教育体制があるか7.7%でした。

 

また、求人を選ぶ際に欲しい情報・項目として、向いている人・向いていない人の解説33.3%、具体的な仕事内容・メインの仕事や1日のスケジュール33.3%、採用企業が求める人物像8.3%、職場の雰囲気25%となっています。

 

応募者は第一に給与・給料を求めて求職していますが、それだけではありません。
介護職応募者のニーズに合ったキャッチコピーには以下の点などを盛り込むとよいでしょう。

・仕事そのものの魅力や労働条件
・新規学卒者や若手にこだわらない
・福祉系の教育機関出身者にこだわらない
・65歳以上の労働者がいる

 

◆競合他社より目を引くか
求人広告では地域の競合と自社との差別化が成果を左右します。
競合他社と比較した自社の強みをアッピールすることは重要です。
たとえば、競合他社と比較して労働条件がよい場合、キャッチコピーに入れると自社の強みとして効果が期待できます。
職場の雰囲気が良い点も大きな強みになります。
また、介護事業所が地理的に通勤に便利な場合は、競合と差別化できる強力なアッピールポイントになります。
介護職求人広告チラシなどの媒体で行う場合、事業所を中心に通勤可能なエリアに配布するのが一般的ですので、併せて効果が期待できます。

 

◆介護職市場を理解した内容か
応募者に刺さるキャッチコピーを考えるうえで、地域の介護市場を理解することは非常に重要です。
自社の介護事業所周辺エリアに居住している住民の属性割合や電車や車などを使って通勤可能なエリアの属性割合などを把握して、人材市場を理解しておきましょう。
たとえば、子育て世代のファミリー層が多いエリア、比較的年齢層が高い世帯が多いエリアなどがあるはずです。
それぞれの人材市場に合ったキャッチコピーにすることで効果が表れます。
また、従業員や知人と連絡を密にとって、介護人材についての情報を受けることも非常に大切です。

 

◆広告媒体に合っているか
介護職求人広告を検討する場合、チラシや新聞広告など広告媒体の候補は複数あげられます。
ターゲットが見る機会が多い媒体を選択することが重要です。
広告媒体によって最適なキャッチコピーの傾向は変わってきますので、広告媒体業者に相談すべきでしょう。

 

◆広告を打つ時期に合った内容か
介護事業者の都合で求人広告を打つ場合も、継続的に求人広告を打っている場合でも、ターゲットとしている応募者のライフスタイルを考慮したキャッチコピーを作成しましょう。

例えば、子育て中の主婦層は、入園式や入学式が終わった4月から5月の時期や子供の学校イベントが少ない1月、6月、お盆明け~9月、10月、11月に求職する傾向があります。
また、転職者は、1月から2月頃、6月、10月に求職する傾向があります。

 

◆情報に一貫性があるか
求職者の多くは、求人広告を見ると、ネットで企業を検索して、情報を収集します。
その際、求人広告に記載された情報が古い場合や、内容が異なる場合は、企業に対して懐疑的なイメージを持ち、応募企業候補から外してしまうでしょう。
求人広告の内容は、求人広告サイトやホームページと一貫性を持たせることが重要です。

介護職求人広告の効果的なキャッチコピーの作り方

効果的なキャッチコピーを作るには、ターゲットを明確にして、ターゲットの立場でキャッチコピーを考えましょう。
同時に競合他社の求人広告にも目を通し、他社を上回るキャッチコピーを考えます。
また、キャッチコピーを作るうえで意識したいポイントを理解したうえで、できるだけたくさん候補を作ることも大切です。

 

◆介護職求人広告のターゲットは

介護職求人広告のターゲットは実際に介護業界で働いている労働者のデータを参考にするとよいでしょう。 

公益財団法人 介護労働安定センター令和4年度「介護実働実態調査」によると、介護労働者の性別は男性20.0%、女性78.2%となっています。

 

介護労働者の平均年齢は50.0歳となっています。
また、職種別でみると、労働者の年齢層割は以下になっていますので、自社で応募したい介護職に合わせて考慮ください。

 

【訪問介護員】

60歳以上65歳未満13.2%、50歳以上55歳未満12.6%、55歳以上60歳未満12.1%で、平均年齢は54.7歳です。

 

【介護職員】

45歳以上50歳未満12.5%、50歳以上55歳未満11.7%、40歳以上55歳未満11.6%で平均年齢は47.3歳です。

 

また、65歳以上の年齢層もターゲットとして注目すべきでしょう。
65歳以上で働きたいと思っている応募者がいても業種によっては人材募集がないケースもあります。
公益財団法人 介護労働安定センター令和4年度「介護実働実態調査」によると、65歳以上の労働者が「いる」と回答した事業所は69.1%、「いない」は29.4%となっています。
人手不足が深刻な介護業界において、65歳以上の年齢層も重要な人材源となっています。

 

◆ターゲットの立場でキャッチコピーを考えてみる

ターゲットの心を掴む広告にするためにはターゲットの立場でキャッチコピーを考える必要があります。
入社してきた従業員に、自社の強みやどこが入社の決め手になったかヒアリングしてみるのもひとつの方法です。
また、インターネット上の口コミサイトやSNS上の自社の評判も確認してみましょう。

 

たとえば、介護職に応募してくるターゲットを考慮すると以下の点を盛り込むと良いでしょう。

・残業を少なくする、有給休暇を取りやすくするなど労働条件の改善に取り組んでいる
・本人の希望に応じた勤務体制にする等の労働条件の改善に取り組んでいる
・職場内の仕事上のコミュニケーションの円滑化を図っている

 

◆効果的なキャッチコピー5つのポイント
介護職求人広告で効果的なキャッチコピーを作るためには5つのポイントがあります。
自社に最適なポイントを採用して、インパクトのあるキャッチコピーを作りましょう。

・応募者のメリットを具体的に表現する
・数値化されたデータを入れる
・短く、ゴロよく、テンポよくまとめる
・質問形式にする
・強調的な単語を意識的に入れる

 

◆応募者のメリットを具体的に表現する
応募者が自社に入ったことで得られるメリットを具体的に表現します。

 

たとえば、未経験者でも働けるメリットを表現した事例として以下のキャッチコピーがあります。
「介護職員募集!!未経験可 イチから指導します!」

雰囲気がいい職場で働けるメリットを表現した事例として以下のキャッチコピーがあります。
「介護スタッフ募集 明るく元気な職場です」

自宅の近くで働けるメリットを表現した事例として以下のキャッチフコピーがあります。
「この近くで働こう 求人情報・正社員・パート募集」

 

◆数値化されたデータを入れる
介護事業所の状況や募集人数など、数値化できる情報を数値化すると募集者に対して説得力があるキャッチコピーになります。

 

数値化されることで、効果的になったキャッチコピーの事例。
「20~60代の主婦さん多数活躍中!介護・ケアスタッフ10名 正・准看護師10名 大募集」

 

◆短く、ゴロよく、テンポよくまとめる
キャッチコピーは、リズム感がある方がより良いとされています。
キャッチコピーは20文字を意識して40文字までにまとめるようにすると効果的です。

 

20文字を意識したキャッチコピーの事例。
「事業拡大のため介護スタッフ募集します。」

 

◆質問形式にする
質問形式にすると、答えを知りたくなる心理が働きます。
介護職求人広告では、「働きませんか?」「仕事をしませんか?」といった質問形式を採用することで、応募者が仕事の内容を見たくなることを狙っています。

 

質問形式で効果的になったキャッチコピーの事例。
「私たちと一緒に介護の仕事をしませんか?デイサービスで一緒に働くスタッフを募集いたします。」

 

◆強調的な単語を意識的に入れる
シンプルな手法として、強調的な単語をキャッチコピーの中に入れることでインパクトを高めます。

 

強調的な単語を意識的に入れて効果的になったキャッチコピーの事例。
「事業拡大につき介護スタッフ大募集!新しい環境で資格・経験を活かしたい方、大歓迎!」

まとめ

人材不足が深刻化する介護業界で積極的に人材を確保する手段として求人広告は欠かせません。
求人広告で重要なのは効果的なキャッチコピーです。
介護職の求人広告のキャッチコピーで考慮したいのは、インパクト、応募者ニーズとの一致、競合他社より目を引く、介護市場の理解、媒体に合っている、広告時期に合っている、情報に一貫性があるといった内容です。

 

キャッチコピーを作る際には、応募者のメリットを具体的に表現し、数値化されたデータを入れて、20文字を意識して40文字までにまとめるようにしましょう。
質問形式や、強調的な単語を意識的に入れると効果が高まります。

 

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