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年末商戦といえばお歳暮とクリスマス。
売上の増加が見込めるこの時期に向けて、どこも販促に力を入れていますので、店舗経営者は早めに準備をしておきたいところです。
ポイントは毎年変わりつつある商戦の時期と期間、そして顧客獲得の施策です。
本記事では、お歳暮とクリスマス商戦が始まる時期と期間、早割・先得キャンペーンについて紹介します。
【目次】
1.年末商戦の時期はいつから?
2.年末商戦で乗り遅れない!先手を打つ手段ためには?
3.まとめ
年末商戦の準備をするためには、イベントの特徴と販促に適した時期を知ることが大切です。
年末は消費者の購買意欲が強く、どこも先手を打とうと施策を工夫するため、商戦の時期は流動的になることがあります。
お歳暮とクリスマスに分け、過去の例を参考にしながら、年末商戦の時期を解説します。
お歳暮商戦
お歳暮は12月13日から20日の間に届けるのが一般的な慣習・マナーであるとされています。
その理由は、12月13日は「事始め」「事納め」と呼ばれる正月の準備が始まる時期であり、20日を過ぎると年の瀬で慌ただしくなるため、その間が適切だからです。
ただし、10月中旬から受付を開始している店舗や、10月はじめから商品を紹介している店舗もあります。
つまり、お歳暮商戦そのものは9月頃から、準備を含めればそれよりも前から始まっていると言えます。
近年の傾向として、年末年始は配達が非常に混雑する上、運送会社の人手不足でスムーズな配達が難しくなりつつあるため、より早い時期にお歳暮を贈る人も増えているようです。
【参考】日本経済新聞:「歳暮需要や人手不足…宅配便、年末年始の遅配拡大も」
クリスマス商戦
クリスマス商戦にはお歳暮のように決まったルールやマナーはありませんが、12月上旬から始まり、中旬からクリスマス前日にかけて売上のピークを迎えるのが例年のパターンです。
この背景には、ボーナスの支給時期が12月10日から15日近辺に集中していることが挙げられます。
クリスマスといえば家族や恋人への贈り物が定番で、楽天グループの調査(2018年)では、装飾品(時計・アクセサリー)、ブランド品(バッグ・財布など)、家電、衣類といったアイテムの需要が多い結果となりました。
近年は「お一人さま」の楽しみとして、自分へのご褒美の商品やサービスにニーズがあるという点も無視できません。
【参考】楽天インサイト:「クリスマスに関する調査」
年末商戦はどこも注力して準備をしており、チャンスを逃さないためにはキャンペーンなどで先手を打つことが大切です。
早期割引
早期割引は早くから顧客を囲い込むために有効な施策です。
例年、大手百貨店各社も早期のお歳暮注文に対して、5〜15%ほどの価格割引を行っています。
早割を行うことのメリットはさまざまです。
お歳暮は「贈る時期が決まっているもの」で、早期注文したからといって品質が落ちるわけではありません。
それならば、顧客からすれば価格は安いに越したことはなく、早割は魅力的な訴求になります。
また、ECサイトは販売実績を作っておくと「人気ランキング」などで上位に入り、さらに露出が増えるという好循環になる恩恵もあります。
先得特典
先得キャンペーンも年末商戦で先手を打つための有効な施策と言えます。
先得とは、早期に注文した顧客に対してノベルティやポイントなど、なんらかの特典を提供することです。
2018年には、ある大手百貨店で11月中に購入した顧客には、買い物用トートバッグや限定ペンケース、抽選でカタログギフトのプレゼントなどが実施されました。
他にもポイントや買い物券の提供というプランもありましたが、これは秋頃にお歳暮を購入して得た割引特典を、年末のクリスマス商戦で利用することも見込めるため、囲い込みの効果も期待できるでしょう。
・お歳暮やクリスマスといった年末商戦は販促の大きなチャンスです。
・2018年の傾向を振り返ると、運送会社の人手不足や「お一人さま」向けのニーズの出現が見られ、年末商戦の時期も内容も多様化していることが伺えます。
・今後は早割・先得の施策やアイテム選びなど、先手の準備がますます重要になるでしょう。
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