長谷川和也(詳しいプロフィールを見る)
長谷川和也の最新記事 (記事一覧を見る)
- 今年こそ補助金を活用しよう!『小規模持続化補助金』活用準備 - 2020年4月16日
- いますぐ始めよう!Googleビジネスプロフィール - 2020年2月26日
- ランディングページを作ってみよう - 2020年1月24日
今や事業者にとってホームページは「あって当たり前」の時代です。皆さんはどんなホームページを持ちたいですか?(この記事ではわかりやすくするため、Webサイト全般をホームページと呼びます)
ホームページを制作するというと、デザインや画像、動画にばかり目が行きがちですが、ビジュアル重視ではなく、目的重視で考えることが大切です。実はホームページと一言で言っても、目的に応じてさまざまなタイプがあります。
目的に合わせて、効果の出るホームページを作りましょう。
【目次】
1.はじめに
2.ホームページの種類と目的 ~ コーポレートサイト
3.ホームページの種類と目的 ~ 店舗サイト
4.店舗サイトでのGoogleマイビジネスの利用
5.ホームページの種類と目的 ~ ランディングページ
6.ホームページの種類と目的 ~ ショッピングサイト(ECサイト)
7.ホームページの種類と目的 ~ ポータルサイト
8.まとめ
ホームページを作る際には、どんな目的のために使うのかがとても重要です。
種類別に、目的や機能、特徴について見ていきましょう。
企業の情報を伝えるためのホームページです。
会社概要や沿革、事業内容やIR情報、取り扱いサービス、採用情報等、会社案内に掲載する情報を中心とした内容で構成されるのが一般的です。
一つの企業体で複数の異なる製品やブランドを展開している場合などは、コーポレートサイトとは別に製品やブランドごとにホームページを作っているケースも多いです。
こちらは株式会社地域新聞社のコーポレートサイトです。
いわゆるお店のホームページです。集客を目的とし、お店のメニューや価格、サービス内容、アクセス、スタッフ情報等で構成されます。予約システムや口コミサイトなどと連携しているものも多いです。
さてここで、お店のホームページを持っている店舗事業者の皆さまにぜひお聞きしたいことがあります。
「あなたのお店のホームページは、独自に作ったものでしょうか?
それとも、クーポンサイトや店舗ポータルサイトに登録したときに“自動的”に作られたものでしょうか?」
もし、後者しかお持ちでなかったら、できるだけ早く独自のホームページを作ることをお勧めします。理由は、ずばり集客コストの削減につながるからです。
Googleマイビジネスとは、ビジネス情報を登録すると、会社や飲食店の名前をGoogleで検索した際に検索結果画面の右側に企業・店舗の基本情報・写真・地図が表示され、情報を管理できる無料ツールです。
お店や会社の写真や商品、メニューなどの情報を登録でき、また口コミなども掲載されます。またクーポンサイトや広告サイトなどを通して予約や問い合わせを受けると手数料がかかりますが、Googleマイビジネスを利用すれば直接Webからの予約や問い合わせを受けることができます。
実店舗があるお店にはぜひ利用してもらいたい機能の一つです。
以下はGoogleマイビジネスについてのGoogle公式ページでの説明です。
<引用>
Google マイビジネスは、さまざまな Google サービス(Google 検索や Google マップなど)上にローカル ビジネス情報を表示し、管理することができる無料ツールです。実店舗に顧客を迎え入れてサービスを提供するビジネスや、エリア限定でサービスを提供するビジネスを営んでいる方は、このツールを活用すればユーザーにビジネスをアピールすることができます。Google でのオーナー確認を済ませているビジネスは、ユーザーからの信頼度が倍増する傾向があります。
見込み顧客の視点に立って考えてみてください。お客様の店舗から 3 ブロックほどの場所にいる見込み顧客が、あるサービスを提供しているお店が近くにないか探しており、そのサービスがお客様の提供しているものとちょうど一致していたとします。こうした見込み顧客は、看板を見たり友人から聞いたりしてお客様のビジネスのことを知っているかもしれませんが、Google でそのサービスについて検索する可能性もあります。そのときにビジネスの存在をアピールできるかどうかが重要です。
Google マイビジネスにビジネス情報を登録して管理すれば、取り扱っている商品やサービス、店舗の場所をユーザーに知ってもらえる機会が増え、ビジネスに関する問い合わせも増加する見込みがあります。
しかも無料でご利用いただけます。
<引用ここまで>
こちらはGoogleマイビジネスを利用しているgTOMO合同会社を、Googleで検索した結果の画面です。
一つの目的に特化したホームページです。サービスや商品の販売、キャンペーンやセミナーの集客などに使われます。広告やブログ、SNSにリンクを貼って誘導する使い方が一般的です。
大きな特徴は、1ページの中にストーリー性を持たせ、サイトにアクセスした人の購買意欲を高めるような仕組みになっていることです。また他のページへ移ることなく、商品やサービスの紹介から注文までの全てを完結できるように構成されているのも特徴です。
ランディングページは、テレビのショッピングチャンネルに例えられます。見ていると、なんとなく購入しなければもったいない、買うなら今!と思ってしまうあの独特の構成をホームページで実現しているのがランディングページです。
こちらはgTOMO合同会社開催セミナーのランディングページです。
Web経由で買い物ができるホームページです。ショッピングカートと決済機能が付いているのが特徴です。
現品を手に取ることがないため、利用者に商品の情報を正確に伝える必要があります。また最終的に購入を確定(決済)してもらうために、購入までの手順や操作環境が分かりやすいものが良いでしょう。
ショッピングサイトには大きくわけて二つの種類があります。
◆モール型
楽天やAmazon、Yahoo!ショッピングなどのモールに出店(出品)する方法です。運営ノウハウが確立しており、モールからのサポートが受けられるため、初心者でも一定の集客が見込めます。
【メリット】
・モール自体に知名度や信頼度があり、モールの集客力に頼ることができる。
・モール独自のサポートを受けられる。
【デメリット】
・独自ドメインが使えない。自社サイトへの誘導が禁止、またはしづらい。
・出店数が多く、同じ商品は価格順や人気順で比較されるため、競合対策が必要。
・テナント料や手数料が高め。
・ページデザインの選択肢が少なく、自由度が低い。
・利用者はモールで購入したという認識が強く、お店自体が印象に残りづらい。
◆独自サイト型
モールに出店するのではなく、自社(自店)のホームページにショッピングカートと決済機能を付ける方法です。カートと決済機能部分は汎用サービスと契約して構築する方法が手軽で一般的ですが、大規模ショップなどでは自社独自のシステムを構築するケースもあります。もともと商品やブランドの認知度や信頼度が高い場合は、自由度が高くかつモールより低コストで運営できる独自サイト型がお勧めです。
【メリット】
・独自ドメインを使える。
・ページデザインの自由度が高め。
(使うサービスやパッケージによって差があるが、モールよりは高い)
・手数料が比較的安い。
・お店や商品のファンになってもらいやすい。
【デメリット】
・モールのような知名度がないため、自分で集客をやらなければならない。
こちらは株式会社地域新聞社が運営している独自サイト型のショッピングサイト「地域通販」です。
ポータルとは門や入口という意味で、Webにアクセスする際にまず訪れるサイトを指します。
Yahoo!やMSN、Googleといった検索サイトを兼ねているものや、ぐるなび、食べログ、ホットペッパービューティー、エキテンなどの業界別専門サイトや比較サイトなどがポータルサイトに含まれます。
事業やお店を始めるとき、最初に必要となるホームページは、コーポレートサイトや店舗サイトです。それらが整備された上で、特定の目的に特化したランディングページを制作したり、既存のホームページにショッピング機能を追加したり、という流れが一般的です。
とは言え、起業や開店早々にボリュームのある立派なホームページを作るのは、コストの面から考えても容易ではありません。1ページのランディングページ形式でもいいので、誰(企業・お店)が、何をしているのか(したいのか)、といった情報をきちんと利用者に伝える事が大切です。
また、ホームページを制作したらそこで安心してしまう方もいらっしゃいますが、ホームページは作ったら終わりではなく、作ってからが始まりです。どんなに見た目が美しくても、コストがかかっていても、更新されずに放置されていては、十分な効果を発揮しません。皆さんも、雰囲気の良さそうなお店のホームページを見てみたら、まるで更新された様子がなくて、「このお店、今もやっているかしら?」と思ったことはありませんか?そんなとき、ほかに選択肢があれば、別のお店を比較検討したくなりませんでしたか?
情報の鮮度はホームページにとって、とても重要なことです。くれぐれも、ホームページを作るときには、誰が・どのように運用するのかをしっかりと計画しておいてください。
Copyright © 販促の大学で広告・マーケティング・経営を学ぶ All rights reserved.
powered by 地域新聞社