外壁塗装業界とは
外壁塗装業界はリフォーム業界の一部です。
総務省によるとリフォームは「住宅の増改築、改修、模様替え」を指し、「浴室などの設備の改修、壁紙の張り替え、屋根や壁の改修、耐震改修、窓の断熱工事」が含まれ、その中の「屋根や壁の改修」に外壁塗装業界が含まれます。そして、外壁塗装は「屋根なども含め、住宅やマンションなどの建物を塗装すること」を指します。
(参考:塗装塗替専門用語集)
外壁塗装の方法
一戸建ての外壁塗装の場合
・ローラー塗り
・はけ塗り
・吹き付け塗装
が一般的です。その他にも静電塗装、転ばし塗り、浸漬塗り、流し塗りなどの塗装方法があります。
(参考:塗装塗替専門用語集)
外壁塗装業界の市場規模
下記の「リフォームの部位別市場規模と構成比」を見ると、外装・屋根の割合はそれほど大きくはありません。
しかし、市場規模は6,625億円となっており、市場は拡大傾向にあります。
出典:国土交通省「リフォームの特徴」のデータをもとに作成
市場動向
Web塗料報知「日塗装実態調査、完成工事額は7920億円 6年連続増」によると
「日本塗装工業会(乃一稔会長)は平成28年度塗装工事業者実態調査を行い、2015年度(15年4月~16年3月)の完成工事額を7920億円と発表した。10年度の7010億円を底として6年連続の増勢で、15年度も14年度を116億円上回った。塗り替え塗装工事額は6530億円で全工事額の83%を占めた。」(原文ママ)
と伝えられています。これを見る限り、塗装業界は右肩上がりで業績を伸ばしていることが分かります。
外壁塗装業界の繁忙期と閑散期
◆繁忙期
外壁塗装業界の繁忙期は春・秋。
外壁塗装には不向きな季節・気温・湿度があり、雨が多い・風が強い・日差しが強いなど、天候に左右されやすいのが外壁塗装です。そのため、外壁塗装をする上で適した気温、湿度となる春・秋は外壁塗装業界の繁忙期となっています。
◆閑散期
逆に、閑散期は夏・冬です。
夏の場合は、雨が多くなり作業が中断されやすい、雨の影響で塗装がしにくい、台風の影響によるスケジュールの延期、塗装はがれ、足場の崩れなどの可能性があるからです。
冬は雪の影響による作業の中断、屋外での作業のため寒さに影響されやすいなどがあげられます。また、塗装に適した温度・湿度というものがあり、気温5℃以下湿度85%以上だと、塗装の乾燥が遅くなる、またはできなくなるので、その状態で重ね塗りを行ってしまうと、すぐにはがれる原因になってしまいます。
広告が必要な時期
◆3月~4月…春の繁忙期
◆10月〜11月…秋の繁忙期
下記の図を見ると消費者からの相談・問い合わせが3月から増え始めていることが分かります。また、サイトのアクセス数は5月~7月がピークになっています。
外壁塗装業界の繁忙期が3月~4月や10月~11月であることを念頭に入れて、販促に力を入れるべきです。
主な販促手段
主な販促手段としてはDM送付、チラシ折込、予告広告、ホームページ(SEO対策)、外壁塗装マッチングサイトなどがあります。
外壁塗装業界もリフォーム業界とよく似た動きをするため、こちらの図が参考になります。
消費者が検討の際に一番重視するのは口コミです。そのあとにホームページ、ショールーム、チラシと続いています。これを見る限り、消費者は、気軽に見られる媒体や友人などを通して情報を入手していることが分かります。
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また、消費者はさまざまな媒体を駆使して情報の信頼性を確認しています。したがって、消費者のニーズに合わせてさまざまな媒体を使った販促をしていくことが重要です。
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求人が必要な時期
外壁塗装業界の繁忙期は3月~4月、10月~11月ですので、この時期にしっかり対応できるよう、事前に求人広告を出し人手を確保しておく必要があります。
したがって、夏や冬のうちに求人広告を出すのが効果的であると考えられます。
まとめ
外壁塗装業界2020年調査版は、いかがでしたでしょうか。業界のトレンド・消費者の行動を把握することで、商売繁盛につながる次の一手を生み出すきっかけになればと思います。
その他の業界についてもご紹介しますので、ぜひご参考にしてみてください。
【参考資料・出典情報(2020/5/11閲覧)】