【業界研究】飲食業界のトレンド情報 〜2019年調査版〜

公開
ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。
 
今回は飲食業界の現状と今後の見通しについて、地域新聞社のマーケティング部と、同社2019年4月入社の新卒社員が共同で調査しました。
 
おすすめの販促方法もご紹介しますので、飲食業界の方も、それ以外の業界の方も、ぜひご一読ください。
 
【目次】
1.市場規模
2.業界の動向
3.繁忙期と閑散期
4.広告が必要な時期
5.おすすめの販促方法
6.求人の時期とポイント
7.まとめ
 

市場規模

2018年の外食産業市場規模は、25 兆 6,561 億円(前年比 0.8%増加)。

一般社団法人日本フードサービス協会によれば、「5月連休後の節約志向、7月豪雨の天候不順などで伸び率が縮小したものの、年間を通して堅調に推移した」とのことです。

業界の動向

日本フードサービス協会「平成29年外食産業市場規模推計について」を参考に、業界の動向を見てみましょう。
             
外食産業は大きく①給食主体部門と②料飲主体部門に二分されます。
 
 図1:外食産業の割合
 
 
 
 
 
①給食主体部門 
 
 給食主体部門のうち、飲食店や宿泊施設は「営業給食」、社員食堂や病院給食は「集団給食」に分類されます。
 今回は「営業給食」について見ていきます。
 
 ■営業給食《市場規模67.4% 17兆3,002億円(前年比1.5%増加)》
 
 うち「飲食店」は前年1.8%増加で14兆1,581 億円。
 
  内訳は、
  「食堂・レストラン」(前年比1.6%増)
  「そば・うどん店」(同 2.7%増)
  「すし店」(回転すしを含む)(同 0.1%増)
  「その他の飲食店」(ファストフード店、お好み焼き店を含む)(同 3.9%増) 
  でした。
 
 また「宿泊施設」(ホテルや旅館の宴会施設)は、日本人国内旅客数は減少したものの、訪日外国人のインバウンド需要などが好調で、前年より0.2%増加しました。
 
②料飲主体部門《市場規模:19.4% 4兆9,737億円(前年比0.9%減少)》
 
 内訳は
 「喫茶店」1兆1,358 億円(前年比1.6%増加)
 「居酒屋・ビヤホール等」1兆94億円(前年比 1.4%減少)
 「料亭・バー等」2兆8,285億円(前年比 1.7%減少)
 でした。

繁忙期と閑散期

飲食店.COMが2018年5月に行った調査によると、1年の中で「12月売上が最も高い」と回答したのは65.5%。31.0%は1年の中で「2月売上が最も低い」と回答しています。
 
①繁忙期は12月、3月、4月! 販促のカギは「宴会需要」!
 
12月の忘年会、3月・4月の歓送迎会など、外食産業の繁忙期はやはりこの時期です。しかし、近年では宴会の需要も多様化しており、女子会やママ会、昼間の宴会などさまざまな切り口が求められるようになってきました。12月や春の宴会シーズン以外にも、こうした宴会需要に応えられるようにしておくと集客もしやすくなります
 
②閑散期は1月、2月、8月
 
飲食業界に限らず、2月と8月(通称「ニッパチ」)は、他の月と比べて売り上げが落ちる傾向があります。しかし飲食業界の場合、エスニック料理や焼肉、ビールなど夏に好まれるメニューを主力とする飲食店や、お盆休みに集客が見込める行楽地の飲食店などは、8月も売上を伸ばすことができそうです。
 
③閑散期を捨て月にしないために!
 
閑散期といっても、クーポンを配布して売上を作る店もあれば、無理に売上を伸ばそうとせず、商品開発や店舗設備の点検、経営の見直しなどを行い、繁忙期に向けた準備に充てる店もあります。閑散期を有効に活用できれば、売上アップや店の改善にもつながります。
 

広告が必要な時期

 
 
一年間の主な行事一覧です。
 
多くの飲食店は、季節や行事に合わせてメニューの入れ替えやフェアを行います。お客様に向けた告知は少し早すぎると思うくらい前から計画的に準備しましょう。
また、お店のある地域のイベントや、給料日や年金支給日なども販促のポイントなので、世の中のさまざまな動きを書き込んだ「年間販促カレンダー」を作成するのもオススメです。

おすすめの販促方法

①折込広告
 
飲食店は基本的に「地域ビジネス」なので、地域へのアプローチが最も効果的かつ重要です。
新聞や地域情報紙などに入っている折込広告を見ているのは女性が多いため、お店のターゲットが女性やファミリー、ご年配の場合はおすすめです。逆に男性向けの店舗では少し効果が落ちます。
 
②ポスティング
 
ポスティングなら新聞を取ってない家庭にもチラシを届けることができます。
特に若い世代をターゲットにしたお店の場合は効果的です。そうした世代は、新聞を取っていないことが多く、新聞折込を使ってもそもそも届かない!といったことが起こるからです。ポスティングをするのは大変、という場合は、地元のポスティング企業に依頼するのも良いでしょう。
 
③グルメサイトやアプリ
 
「食べログ」「ホットペッパーグルメ」「ぐるなび」など、今やさまざまなグルメサイトやアプリがあります。今の時代、飲食店選びといえば、チラシを見た後もネットで検索をして、口コミやレビューをチェックする人がほとんど。ですから、このようなサイトへの掲載は欠かせません。無料登録でお店の基本情報やメニューの写真を掲載するだけでも効果は見込めます。また「レビューを書いてくれたら特典!」などの仕組みを工夫してみるのも良いでしょう。
 
④ホームページやSNS
 
ホームページやSNSを使うのも良いでしょう。その際には、
 
「地域名+イタリアン」
「地域名+ラーメン」
「地域名+ディナー」
 
のように、「エリア+キーワード」で検索した時に、検索エンジンの上位に表示されるように工夫をしましょう(これを「SEO対策」と言います)。
 
また、SNSの例としては、「LINE公式アカウント」が挙げられます。
日本の人口の約6割がLINEを使用しており、お得なクーポンや新メニューの告知がおいしそうな写真と一緒に送られてくれば、また行ってみようという気持ちになります。お店に来ていただいたお客様には、お店のLINEへのお友達登録を呼びかけ、リピーター獲得につなげましょう!

求人の時期とポイント

①飲食業界の求人の時期は?
 
飲食業界は2~3月が求人掲載の時期と言われています。飲食業界は学生バイトが多く、学生たちは春休み中にアルバイトを決めるため、求人掲載時期を2月か3月に増やすのがおすすめです。
また、元々雇用していた学生バイトが辞めてしまうのもこの時期です。就職や進学によって2~3月に一気に人員が減ってしまう可能性が高くなります。3~4月の採用を狙うのであれば、年始頃からの掲載をオススメします。
 
②学生が応募したくなる勤務条件は?
 
近年は「どんな仕事をするか」よりも「誰とするか」を重視するを重視する傾向が強まっています。
店内やスタッフの働いている様子の写真で気を伝え、求人広告を見ている人にそこで働いているイメージを持たせる工夫をしてみるのも効果的です。

まとめ

飲食業界2019年調査版は、いかがでしたでしょうか。業界のトレンドを把握することで、商売繁盛につながる次の一手を生み出すきっかけになればと思います。その他の業界についてもご紹介しますので、参考にしてみてください。
 
 
 【参考資料・出典情報】
 
・日本フードサービス協会『平成 29年外食産業市場規模推計について』
 
・日本フードサービス協会『日本フードサービス協会会員社による外食産業市場動向調査 平成30年(2018 年)年間結果報告』
 
・飲食店.COM 「飲食店の月別売上状況」に関するアンケート調査 調査サマリー
 
・飲食店リサーチマガジン 飲食店経営に関する調査レポート
「月別売上のアンケート調査から飲食店の繁忙期・閑散期が明らかに。閑散期の対策は?」
 
・飲食店経営の繁盛を応援する HANJOTOWN 「飲食店の季節別売上傾向を把握しよう」
 
・SoulWork 起業家・アーティストのためのファンを作る魂のビジネス構築術
「【保存版】個人飲食店の集客方法20種類〜販促アイデアまとめ」
 
・HRソリューションラボ「求人掲載の時期はいつ頃がいいの?」
 
・Foodist Media 食のWebマガジン「飲食店の3月・4月は「学生アルバイト」採用のチャンス! 応募獲得のポイントは?」

 
 

■おすすめの関連コラム

  1. 【業界研究】医療業界のトレンド情報 〜2019年調査版〜

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。今回は医療業界の現状...
  2. 【業界研究】リフォーム業界のトレンド情報 〜2019年調査版〜

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。今回はリフォーム業界...
  3. 【業界研究】飲食業界のトレンド情報
    〜2018年調査版〜

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。今回は飲食業界の現状...
  4. 【業界研究】不動産業界のトレンド情報
    ~2018年調査版~

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。 今回は不動産業界...
  5. 【業界研究】求人業界のトレンド情報
    〜2018年調査版〜

    ビジネスで最適な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。 今回は各業界の求...
  6. 【業界研究】美容理容業界のトレンド情報
    ~2018年調査版~

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。 今回は美容理容業...
  7. 【業界研究】学習塾業界のトレンド情報
    〜2018年調査版〜

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。今回は学習塾業界の現...

PAGE NAVI

続きを読む
記事を検索

お悩み別記事一覧

広告のコト

チラシの反響を上げたい一覧を見る閉じる
販促方法をもっと知りたい一覧を見る閉じる
広告全般について知りたい一覧を見る閉じる
広告作成のテンプレートを知りたい一覧を見る閉じる
WEB集客について一覧を見る閉じる
プロデザイナーのこだわり一覧を見る閉じる
DMに知りたいこと一覧を見る閉じる
販促計画を立てたい一覧を見る閉じる
広告理論や心理を学びたい一覧を見る閉じる
キャッチコピーのヒント一覧を見る閉じる
メールマーケティングについて知りたい一覧を見る閉じる
漫画広告について一覧を見る閉じる

経営のコト

リピーターを増やしたい一覧を見る閉じる
他のお店の事例を知りたい一覧を見る閉じる
経営全般について知りたい一覧を見る閉じる
経営のコネタ一覧を見る閉じる
顧客管理方法について知りたい一覧を見る閉じる
新規を増やしたい一覧を見る閉じる
補助金について一覧を見る閉じる
市場調査データを知りたい一覧を見る閉じる
マーケティング全般について知りたい一覧を見る閉じる
人材について知りたい一覧を見る閉じる
営業力を高めたい一覧を見る閉じる
業界研究一覧を見る閉じる
ブランディングを学びたい一覧を見る閉じる

商圏のコト

  • 雨の日こそ集客しよう!雨天時に出来る効果てき面な集客…
    「雨だからお客様が来ない」は大きな間違い!? 雨が降りやすい6・7月。梅雨は売上が落ち込みやすい季節です。 天気が悪いと必要がなければ外出する気にならず、特に飲食店では、一部の行列ができる店、人気店を除いて、客足が遠のいてしまいます。 “雨の日の集客”に頭を悩ませる店舗経営者は多く、「雨が降っているから、お客様が来なくてもやむを得ない」と考えてしまいがち。 しかし、事前に食材を調達して、仕込みをしてお店を開けている飲食店の場合、ここであきらめてしまうのはもったいないことです。 今回は飲食店に絞り、雨の日だからこそ売上を上げるための工夫についてお話します。
  • あなたはどのタイプ?経営タイプを戦国武将にたとえると
    経営者には歴史好きが多く、歴史関連の書籍を愛読し、歴史上の人物が残した名言を座右の銘や経営指針にしたり、スピーチをするときに引用したりする方が大勢います。 「歴史上の人物に学ぶ」「戦国武将に学ぶ」といったテーマの経営者向けセミナー根強い人気を誇っていますよね。今回は歴史ビギナーの方にも分かりやすいように、経営者のタイプを戦国時代の代表的な武将「織田信長」「豊臣秀吉」「徳川家康」の3つに分類。 それぞれの傾向と最適な経営方法ついて、ご紹介します。
  • 4C分析と4P分析を自社商品・サービスのマーケティン…
    4C分析と4P分析という有名なマーケティング分析手法を、自社商品やサービスのマーケティングに生かす方法をご紹介します。4C分析や4P分析の目的は、自社商品やサービスのメリットを「売る側の視点」と「買う側の視点」に分けて整理し、販売に結び付けることです。4C分析や4P分析を「知っている」という方は多いでしょう。しかし、実際に自分でやろうとすると、どのような手順で進めればいいのか迷ってしまうことがあります。最初に4C分析や4P分析をまとめたメリット整理表を作成することで、商品改善や販売促進のキャッチコピーなどのアイデア出しに役立ちます。無料でダウンロードできるシンプルなメリット整理表のテンプレートをご用意いたしました。お客様の視点に立って自社商品やサービスの強みを振り返るために、ぜひご活用ください。
  • 売上をあげるための顧客リストを育てよう
    顧客リストについて、有名なエピソードを2つご紹介します。 最初は江戸時代のある呉服屋の話。その呉服屋は火事になった時、火の粉が迫り来る中、まず顧客台帳(顧客リスト)を井戸に投げ込んでから逃げました。そして火事が収まった後、顧客台帳を井戸から引き上げ、それを基にして商売を再開したのです。 また、アンドリュー・カーネギー(米国実業家、鉄鋼王。1919年没)は、「私の全ての財産を持っていってもかまわない。ただし、顧客リストだけは残しておいてくれ。そうすれば、私はすぐに今の財産を築いてみせる」という言葉を残しています。 この2つのエピソードは、顧客リストがあれば、事業がどのような状況に陥っても再起を図ることができるということを示唆しています。 他にも、“顧客リストは、あなたの貴重な財産で、育てるべきである”という言葉もあります。顧客リストを育てることができれば、好調な時でもさらなる売上をあげられるということだと思います。 しかし事業経営において、顧客リストを重要なアイテムだときちんと認識して、作成・管理・活用している会社は、意外と少ないのではないでしょうか?
  • 【業界研究】飲食業界のトレンド情報
    〜2018…
    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。今回は飲食業界の現状と今後の見通しについて、地域新聞社のマーケティング部と、同社2018年4月入社の新卒社員が共同で調査しました。おすすめの販促方法もご紹介しますので、飲食業界の方も、それ以外の業界の方も、ぜひご一読ください。
集客や販促方法でお悩みの方へ 販促に関する無料相談実施中! 地域情報に詳しい担当が、御社にご訪問して集客課題を伺います!詳しくはこちら
CRMって何?クロスセル?気になるワードをチェック!販売促進に関する用語集
お役立ち資料 開くお役立ち資料 閉じる
PAGE TOP