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ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。
今回は美容理容業界の現状と今後の見通しについて、地域新聞社のマーケティング部と、
同社2018年4月入社の新卒社員が共同で調査しました。
おすすめの販促方法もご紹介しますので、美容理容業界の方も、それ以外の業界の方も、ぜひご一読ください。
【目次】
1. 市場規模
2. 業界の動向
3. 繁忙期と閑散期
4. 広告が必要な時期
5. おすすめの販促方法
6. 求人が必要な時期
7. 年間販促カレンダー
8. まとめ
9. 参考資料・出典情報
矢野経済研究所の調べによると、2016年の理美容の市場規模(事業者売上高ベース)は、前年度比99.6%の2兆1,575億円となっています。
理容市場は、店舗の減少や顧客の高齢化、来店サイクルの長期化、低価格サロンチェーンの台頭により、低迷しています。美容市場は、低価格サロンチェーンと高級志向の施術やサービスを提供するサロンとの二極化が進んでいます。全体としては、ヘアケア化粧品や美容家電を中心とした物販の強化が功を奏し、前年度並みで推移しています。
① 男性向けの臭いケア商品のさらなる拡大
ホットペッパーアカデミーの調査結果から、「時間・お金をかけてケアしたいのは、男性は臭い、女性は髪型」ということが明らかになっています。男性用化粧品の市場は、15年間で2倍に成長し、臭いケア専用ボディソープや臭いチェッカーなど、臭いに関する商品が数多く発売されています。このことから、臭いケアはビジネスマンにとって必須事項になっていることがうかがえます。女性用化粧品の市場が飽和状態にある中、さらなる成長が期待される市場です。
② 20代男性の美容消費の活性化
SNSの浸透により、常に他者評価にさらされている20代の男性は、他の年代に比べ、身だしなみに対する意識が向上していることが明らかになっています。美容サロンがSNSで男性に特化した情報を発信し、髪型やライフスタイルに共感する男性の支持を集めるなど、新たな動きが起きています。
③ SNS中心の美容消費生活
ホットペッパーアカデミーの調査では、SNSがきっかけとなって美容消費をしている10代の女性は3割以上に昇ることが明らかになっています。高頻度で情報発信をすることで、気になる髪型を見つけてもらうのはもちろん、美容室専売のカラー剤等もブランドを指定してオーダーしてもらうという動きが増えてきています。どれだけSNSで若者層の興味関心を喚起し、消費増に繋げていけるかが鍵となります。
美容業界の繁忙期は、3月・4月・8月・12月といわれています。3月と4月は卒業・入学式や入社式、転勤などイベントが多く、8月は海水浴などのイベントに向けて、そして12月はクリスマスや年末年始に向けてヘアスタイルを変えるお客様が増加します。一方で閑散期は2月・5月・11月といわれますが、前後の月にお客様が集中するためだろうと考えられます。
「次回提案も大事ですが、閑散期に入る前に準備しておく事は多いです。DMやメールを使ってお客様の来店を促す動きも必要です。今では美容院でもLINE@やアプリを活用した戦略を練っているサロンもあります。」
【美容師の為のキュレーションマガジン bisuta】2015年5月21日 bisuta編集部 引用日:2018年5月5日
閑散期の前には何らかの広告を出すことが、集客にとって重要となります。
また、3~8月、12月は新規顧客が見込める時期です。一方で1~2月、9~11月は閑散期となりますが、リピーターを育てる施策や店の認知度向上に努めると繁忙期の集客にもつながりやすいため、繁忙期と閑散期に合わせた広告が必要となります。
理容美容業界の販促方法は、ターゲットによって使うべき販促方法は変えるべきです。新規集客向けならば、目印や店舗のイメージづくりにつながる看板や、反響の早いチラシなども有効でしょう。忘れてはならないのが、WEBでの宣伝。お店のホームページなどは、雰囲気やサービスを伝えるための必要不可欠なツールとなっています。
反対に、再来店向けならば、イメージアップにもつながるサンキューレターのようなDMや、再来店のきっかけづくりになるメンバーズカードの発行も有効です。また、年々利用者が増加しているSNSでの宣伝は、絶対に無視することのできないものとなっています。ただし、SNSといってもいろいろあるので、お店のターゲット層にあったものを選ぶことが重要です。
「新規集客向け」なのか「既存客の再来店促進」なのかで重視すべき点が異なるため「この販促ツールが一番効果的」というものはありません。目的に合わせてツールを使い分け、効果測定を行うことが重要です。
新しくオープンした店は求人をすることがあります。また、4月に入った新卒が激務に耐えられずにすぐに辞めてしまったり、春から夏にかけては美容専門学校の学生が就職活動を行ったりするため、求人が必要な時期だといえます。その他にも求人を定期的に出す場合はあるようですが、時期は店によってさまざまです。
美容理容業界2018年調査版は、いかがでしたでしょうか。業界のトレンドを把握することで、商売繁盛に繋がる次の一手を生み出すきっかけになればと思います。
その他の業界についてもご紹介しますので、ぜひご参考にしてみてください。
【集客:販促カレンダー リピーター集客ラボ アクティブメディア株式会社】閲覧日:2018年5月13日
http://activemedia.co.jp/category/calendar/
【美容室の販促ツールを徹底解説!美容室必須9つの販促ツール GMOデジタルラボ株式会社】閲覧日:2018年5月3日
http://www.contents.digitallab.jp/hair-salon-tools.html
【理美容市場に関する調査を実施(2017年) 株式会社矢野経済研究所】閲覧日:2018年5月3日
http://www.yano.co.jp/press/press.php/001684
【ホットペッパービューティーアカデミー リクルートホールディングス】閲覧日:2018年5月3日】
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