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ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。
今回は外壁塗装業界の現状と今後の見通しについて、調査しました。
おすすめの販促方法もご紹介しますので、外壁塗装業界の方も、それ以外の業界の方も、ぜひご一読ください。
【目次】
外壁塗装業界はリフォーム業界の一部です。
総務省によるとリフォームは「住宅の増改築、改修、模様替え」を指し、「浴室などの設備の改修、壁紙の張り替え、屋根や壁の改修、耐震改修、窓の断熱工事」が含まれ、その中の「屋根や壁の改修」に外壁塗装業界が含まれます。
そして、外壁塗装は「屋根なども含め、住宅やマンションなどの建物を塗装すること」を指します。
(参考:塗装塗替専門用語集)
一戸建ての外壁塗装の場合
・ローラー塗り
・はけ塗り
・吹き付け塗装
が一般的です。その他にも静電塗装、転ばし塗り、浸漬塗り、流し塗りなどの塗装方法があります。
(参考:塗装塗替専門用語集)
下記の「リフォームの部位別市場規模と構成比」を見ると、外装・屋根の割合はそれほど大きくはありません。
しかし、市場規模は6,625億円となっており、市場は拡大傾向にあります。
出典:国土交通省「リフォームの特徴」のデータをもとに作成
矢野経済研究所「住宅リフォーム市場に関する調査を実施(2024年)」によると、外壁塗装を含む住宅リフォーム市場規模は、2023年と比べて若干減少するとされています。
以下の画像を参考にすると、住宅リフォームの市場規模は常に増加傾向にあります。
(画像引用元:住宅リフォーム市場に関する調査を実施(2024年) | ニュース・トピックス | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所)
しかし、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行し、消費者の行動がリフォームなどから旅行や外食にシフトしたために、需要自体は減少傾向にあります。
ただし、2023年においては、リフォーム工事原価の上昇や高付加価値リフォームの需要があったために、7.4兆円に着地しました。
このことから、2024年~2025年においては、徐々に減少していくのではないかと予測されています。
◆繁忙期
外壁塗装業界の繁忙期は春・秋。
外壁塗装には不向きな季節・気温・湿度があり、雨が多い・風が強い・日差しが強いなど、天候に左右されやすいのが外壁塗装です。そのため、外壁塗装をする上で適した気温、湿度となる春・秋は外壁塗装業界の繁忙期となっています。
◆閑散期
逆に、閑散期は夏・冬です。
夏の場合は、雨が多くなり作業が中断されやすい、雨の影響で塗装がしにくい、台風の影響によるスケジュールの延期、塗装はがれ、足場の崩れなどの可能性があるからです。
冬は雪の影響による作業の中断、屋外での作業のため寒さに影響されやすいなどがあげられます。また、塗装に適した温度・湿度というものがあり、気温5℃以下湿度85%以上だと、塗装の乾燥が遅くなる、またはできなくなるので、その状態で重ね塗りを行ってしまうと、すぐにはがれる原因になってしまいます。
(参考:外壁塗装コンシェルジュ)
◆3月~4月…春の繁忙期
◆10月〜11月…秋の繁忙期
下記の図を見ると消費者からの相談・問い合わせが3月から増え始めていることが分かります。また、サイトのアクセス数は5月~7月がピークになっています。
外壁塗装業界の繁忙期が3月~4月や10月~11月であることを念頭に入れて、販促に力を入れるべきです。
(参考:外壁塗装コンシェルジュ)
主な販促手段としてはDM送付、チラシ折込、予告広告、ホームページ(SEO対策)、外壁塗装マッチングサイトなどがあります。
(出典:国土交通省「中古住宅流通、リフォーム市場の現状」のデータをもとに作成)
外壁塗装業界もリフォーム業界とよく似た動きをするため、こちらの図が参考になります。
消費者が検討の際に一番重視するのは口コミです。そのあとにホームページ、ショールーム、チラシと続いています。
これを見る限り、消費者は、気軽に見られる媒体や友人などを通して情報を入手していることが分かります。
【無料DL資料】口コミ効果を得られる「体験記事広告」のススメ
また、消費者はさまざまな媒体を駆使して情報の信頼性を確認しています。
したがって、消費者のニーズに合わせてさまざまな媒体を使った販促をしていくことが重要です。
外壁塗装業界の繁忙期は3月~4月、10月~11月ですので、この時期にしっかり対応できるよう、事前に求人広告を出し人手を確保しておく必要があります。
したがって、夏や冬のうちに求人広告を出すのが効果的であると考えられます。
【外壁塗装業界の2024年の課題】
外壁塗装業界の2024年~今後において大きな課題となっているものは、以下の3つです。
・塗料値上げ
・人材不足
・DX化
これらの課題を理解し、早急に対策する必要があります。
◆塗料値上げ
2024年は、塗料の価格が高騰しています。その背景には、原料の価格高騰や輸送費の上昇が関係しています。
原料の価格高騰については、酸化チタン(チタン鉱石)、(エマルション・ナフサ)、樹脂(エポキシ樹脂)、顔料(二酸化チタン、カーボンブラック、アルミニウム、同、亜鉛、鈴)、添加剤、塗料缶が大幅に値上がりしています。
さらに、建設資材だけではなく、ガソリンなどの燃料価格も高騰しており、そのために資材を運搬する輸送費が高騰しているのです。
外壁塗装に関わる幅広いものが値上がりしているため、大手塗料メーカーなども、塗料の価格を改定しています。
(参考:東金市の外壁塗装ならこうちゃんペイント)
(参考:名古屋の外壁塗装なら小林塗装)
◆人材不足
外壁塗装業界では、人材不足も深刻な課題です。大きな要因として、日本の総人口が減少していることが関係しています。
総務省による「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数(令和6年1月1日現在)」によると、住民基本台帳に基づく全国の人口は、総計1億2,488万5,175人、日本人住民1億2,156万1,801人、外国人住民332万3,374人。
日本人の数は、前年に比べて86万人減少しています。
あわせて、少子高齢化によって若い働き手がいないことで、外壁塗装業界も人材不足に悩まされています。
◆DX化
2024年よりも前から課題となっているのが、DX化が進まないことによるアナログ経営です。
外壁塗装業界は比較的、高齢の方が多いため、アナログ経営である場合が多いといわれています。
とくに事務作業については、アナログな方法を選択しているケースが多いでしょう。
しかし、アナログな経営では、生産性が上がらずに業績も落ちてしまいます。
これらのことを考慮し、外壁塗装業界も積極的にDX化を取り入れることを検討しましょう。
外壁塗装業界20240年調査版は、いかがでしたでしょうか。
業界のトレンド・消費者の行動を把握することで、商売繁盛につながる次の一手を生み出すきっかけになればと思います。
その他の業界についてもご紹介しますので、ぜひご参考にしてみてください。
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