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イベントのときは、普段と違う人の流れやニーズが生まれます。
テイクアウトは便利さや商品力を売りに、店舗の商圏住民はもちろん、イベントのために集まってきた多くの潜在顧客にもアピールできるチャンスです。
今回は飲食店を経営する皆様を対象に、イベントを生かしたテイクアウトでの売り方や、集客に役立つ販促のコツを紹介します。
イベントは新規顧客の獲得につながる絶好のチャンスです。テイクアウトの導入・活用で売上アップを目指しましょう。
【目次】
1売上を増やすテイクアウトの魅力とは?
2.テイクアウトの販売を成功させるポイントとは?
3.まとめ
テイクアウトは可能性がある業態です。
単身世帯の増加や女性の社会進出などにより中食市場は10兆円規模に拡大しています(2019年6月時点)。
さらに、2019年10月に予定されている消費増税では、中食には軽減税率が適用される一方、外食は通常税率のままということもあり、中食市場を押し上げる可能性があるといわれています。
花見や花火大会、お祭りといった季節のイベントでも、人気があるのは手軽な食べ物・飲み物です。
店舗と異なりサービスに必要なコストを抑えられるというメリットもあるため、消費者のニーズをつかめば大きく利益に貢献するでしょう。
【参考】食品産業新聞社:「中食の市場規模 9年連続増成長で10兆円からさらに拡大、消費税軽減税率が追い風となる可能性も」
テイクアウトでは持ち運びの方法や買ってから食べるまでの時間差など、さまざまなことを考える必要があります。
テイクアウトの特徴を踏まえ、売り上げを伸ばすために意識するとよいポイントを紹介します。
【イベントの性格に合わせる】
イベントでテイクアウト商品を売る場合、そのイベントがどのような性格のものなのかを十分に把握しましょう。
たとえば、屋外の音楽フェスであれば、20〜40代の比較的若い年齢層が中心で、カップルや友人同士で開放感を楽しみたいという客が多いはずです。
この場合、アルコール類や清涼飲料などを持ち運びしやすい容器で提供してほしい、という需要が高まるでしょう。
一方、スポーツ観戦ではどうでしょうか。
プロ野球は家族での観戦も多く、夏休みなどは屋台イベントなどを展開することがあります。
この場合、テイクアウトとはいえ、その場ですぐ食べるわけですから、汁物の提供も可能です。
小さな子供も食べられるようなメニューもあれば喜ばれるでしょう。
【価格設定をテイクアウト仕様に】
テイクアウトでは価格設定も大切です。
食べ物や飲み物は、日常的な生活の中で消費されるものと、イベントなどで消費されるものに分けることができます。
TPOに応じた価格をつけましょう。
職場や自宅近くでのテイクアウトは、消費者にとっては日常の食事という感覚です。
ライバルはスーパーやコンビニ、近所の仕出し屋などで、それらと比較してもお得感を出さなければなりません。
イートインであれば通用していた価格でも、テイクアウトになると高いと感じられてしまう可能性があります。
しかし、イベントは非日常的なシチュエーションであるため、独特な雰囲気に釣られて財布のひもが緩むこともあるでしょう。
また、そのイベントが年に一度しか行われず、そこでしか食べることができないなどの商品であれば、より高値を設定できます。
【テイクアウト用の商品設計にする】
得に混雑が激しいイベントでいえることですが、テイクアウト商品は基本的に
・持ち運びがしやすい
・時間が経っても味が落ちにくい
・注文を受けてからすぐに提供できる
といった要件を満たしている必要があります。
人気のタピオカドリンクはこれらすべてに当てはまりますし、肉と野菜が入っていて片手で食べられるハンバーガーは、やはり優れているのです。
イートインで成功していたのにテイクアウトでは失敗するケースは、どこかで商品の良さを生かしきれていない可能性があります。
行楽やスポーツ観戦など、消費者のシチュエーションに合った商品設計をしましょう。
イベントがあるとき、テイクアウトは手軽さや特別感を訴求できる手段です。
商品の品質や持ち運びの利便性、価格設定など、工夫しなければならない点はいろいろありますが、顧客ニーズに合致すればお店の売上を伸ばせる可能性は大きいでしょう。
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