【業界研究】リフォーム業界のトレンド情報 〜2019年調査版〜

公開

ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。

今回はリフォーム業界の現状と今後の見通しについて、地域新聞社のマーケティング部と、同社2019年4月入社の新卒社員が共同で調査しました。

おすすめの販促方法もご紹介しますので、リフォーム業界の方も、それ以外の業界の方も、ぜひご一読ください。

 

【目次】
1.リフォーム業界とは
2.リフォームの種類
3.リフォーム業界の市場規模
4.市場動向
5.トップ企業
6.リフォーム業界の繁忙期と閑散期
7.広告が必要な時期
8.まとめ

 

 

≪活用事例付き≫
リフォーム業界におすすめ!消費者に信頼感を与える記事広告で集客効果を上げる方法

 

リフォーム業界とは

総務省によるとリフォームとは「住宅の増改築、改修、模様替え」を指し、浴室などの設備の改修や壁紙の張り替え、屋根や壁の改修、耐震改修、窓の断熱工事などもリフォームに含まれます。このような作業を取り扱う企業で構成されているのがリフォーム業界です。

 

リフォームと似た言葉にリノベーションがありますが、これは「中古住宅を現代のライフスタイルに合った住まいによみがえらせること」(一般社団法人リノベーション協議会https://www.renovation.or.jp/renovation/about/)という意味です。

リフォームの種類

〈戸建てリフォーム〉
戸建住宅の場合、水回りのリフォームやエクステリア、耐震リフォーム、省エネリフォーム、バリアフリーリフォームなどさまざまな改修が可能です。

 

〈マンションリフォーム〉
マンションのリフォームは戸建住宅のリフォームと比べ、細かなルールがあります。一般的にマンションには共用部分と専有部分が存在しますが、リフォーム可能なのは区分所有法で定められた専有部分に限ります。

リフォーム業界の市場規模

リフォーム業界の市場規模は、2018年度で6兆2,865億円となっています(前年度比1.6%増)。

なお、2019年第1四半期(1〜3月)の市場規模は1兆2,716億円で、前年同期比5.8%増となっています。

 

 

(出典:株式会社矢野経済研究所のデータをもとに作成)

市場動向

国の住宅政策の方向性を示す「住生活基本計画」によると、リフォーム市場規模を2025年に12兆円まで拡大させる計画となっています。

 

現在わが国では、総住宅数(住宅ストック)が総世帯数を上回っており、空き家問題なども生じています。

さらに、人口減少・少子高齢化の進行とともに新築住宅の売上は減少傾向にあるため、今後更なるリフォーム業界の拡大が予想されます。

トップ企業

 

 

(出典:リフォーム産業新聞「住宅リフォーム売上ランキング2018」をもとに作成)

リフォーム業界の繁忙期と閑散期

〈繁忙期〉
リフォーム業界の繁忙期は11月頃〜3月末。
年末や年度末の時期に需要が高まります。

例年の傾向として、年内にリフォームをしてきれいな家で新年を迎えたいという人が多いようです。
また、年度末の決算期には公共事業などの需要が高まると言われています。

 

〈閑散期〉
閑散期は、繁忙期以外の時期です。
リフォーム業界は1年を通して比較的需要が安定していますが、5月〜7月の時期が最も落ち込みます。

広告が必要な時期

・5月…ゴールデンウイーク中のイベント、相談会の告知
・8月…お盆の需要
・11月〜12月…年末の需要
・3月…年度末の需要や新生活に向けて

 

特に、リフォーム業界の最大の繁忙期である12月や3月に向けての販促には最も力を入れるべきです。

主な販促手段としてはDM送付、チラシ折込、予告広告、HP(SEO対策)、リフォームマッチングサイトなどがあります。

 

 

(出典:国土交通省 「中古住宅流通、リフォーム市場の現状」のデータをもとに作成)

 

消費者は実際に問い合わせなどの行動を起こす前に情報収集・他社との比較を行うので、リフォーム業界においてもWEBでの販促が重要視されています。他にも、口コミやチラシ配布による集客も効果的であると考えられます。

 

また、繁忙期に対応するため事前に求人広告を出し、人手を確保しておく必要があります。従って、夏場から10月頃にかけて求人広告を出すのがよいと考えられます。

まとめ

リフォーム業界2019年調査版は、いかがでしたでしょうか。業界のトレンドを把握することで、商売繁盛につながる次の一手を生み出すきっかけになればと思います。

その他の業界についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

【参考資料・出典情報】
・総務省「平成25年住生活総合調査 調査票」
・一般社団法人リフォーム推進協議会 http://www.j-reform.com (2019/6/13閲覧)
・一般社団法人リノベーション協議会 https://www.renovation.or.jp/renovation/about/(2019/6/13閲覧)
・株式会社矢野経済研究所「住宅リフォーム市場に関する調査を実施 ~2019年 第1四半期~」https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2164 (2019/6/13閲覧)
・リフォーム産業新聞「住宅リフォーム売上ランキング2018」https://www.reform-online.jp/news/reform-shop/14481.php (2019/6/13閲覧)
・リフォームに良い時期・季節 https://リフォーム費用の相場.com/category3/entry66.html (2019/6/13閲覧)
・国土交通省 「中古住宅流通、リフォーム市場の現状」

 

 

≪活用事例付き≫
リフォーム業界におすすめ!消費者に信頼感を与える記事広告で集客効果を上げる方法

 

 

 
 

■おすすめの関連コラム

  1. 【業界研究】飲食店のデリバリー・テイクアウトのトレンド情報~2025年調査版~

    コロナによる影響で大きな影響を受けた飲食業界で特に注目されていたのが、デリバリー・テイクアウトで...
  2. 【業界研究】外壁塗装業界のトレンド情報 〜2024年調査版〜

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。 今回は外壁塗...
  3. 【業界研究】求人業界のトレンド情報 〜2024年調査版〜

    ビジネスで最適な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。 今回は各業界の求...
  4. 【業界研究】プログラミングスクール業界のトレンド情報 〜2024年調査版〜

    IT化が加速している現代では、プログラミングの知識は一般的なものになってきています。 多くの社...
  5. 【業界研究】介護業界のトレンド情報 〜2024年調査版〜

    高齢化に伴い注目され続けている「介護業界」。 参入を考えている方は、現在の動向や将来性について...
  6. 【業界研究】リフォーム業界のトレンド情報 〜2024年調査版〜

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。 今回はリフォ...
  7. 【業界研究】不動産業界のトレンド情報 〜2024年調査版〜

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。 今回は不動産業界...
  8. 【業界研究】フィットネスジム業界のトレンド情報~2023年調査版~

    ユーザーの健康促進や体力作りをサポートする「フィットネスジム業界」。 参入してみたはいいも...
  9. 【業界研究】葬儀業界のトレンド情報 〜2023年調査版〜

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。 今回は葬儀業...
  10. 【業界研究】整骨業界のトレンド情報 〜2023年調査版〜

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。 今回は整骨業...
  11. 【業界研究】リフォーム業界のトレンド情報~2021年調査版~

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。今回はリフォーム業界...
  12. 【業界研究】飲食業界のトレンド情報~2021年調査版~

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。今回は飲食業界の現状...
  13. 【業界研究】学習塾業界のトレンド情報~2023年調査版~

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。 今回は学習塾業界...
  14. 【業界研究】葬儀業界のトレンド情報 〜2020年調査版〜

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。今回は葬儀業界の現状...
  15. 【業界研究】飲食業界のトレンド情報 〜2022年調査版〜

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。 そこで今回は...
  16. 【業界研究】美容(美容院)業界のトレンド情報 〜2022年調査版〜

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。今回は美容(美容院)...
  17. 【業界研究】不動産業界のトレンド情報 〜2020年調査版〜

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。今回は不動産業界の現...
  18. 【業界研究】整骨業界のトレンド情報 〜2020年調査版〜

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。今回は整骨業界の現状...
  19. 【業界研究】外壁塗装業界のトレンド情報 〜2020年調査版〜

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。今回は外壁塗装業界の...
  20. 【業界研究】リフォーム業界のトレンド情報 〜2020年調査版〜

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。今回はリフォーム業界...
  21. 【業界研究】飲食業界のトレンド情報 〜2019年調査版〜

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。今回は飲食業界の現状...
  22. 【業界研究】医療業界のトレンド情報 〜2019年調査版〜

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。今回は医療業界の現状...
  23. 【業界研究】飲食業界のトレンド情報
    〜2018年調査版〜

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。今回は飲食業界の現状...
  24. 【業界研究】不動産業界のトレンド情報
    ~2018年調査版~

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。 今回は不動産業界...
  25. 【業界研究】求人業界のトレンド情報
    〜2018年調査版〜

    ビジネスで最適な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。 今回は各業界の求...
  26. 【業界研究】美容理容業界のトレンド情報
    ~2018年調査版~

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。 今回は美容理容業...
  27. 【業界研究】学習塾業界のトレンド情報
    〜2018年調査版〜

    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。今回は学習塾業界の現...

PAGE NAVI

続きを読む
記事を検索
メルマガ登録者数1万以上 セミナー情報をいち早くお届け
ご提案無料 ウィズコロナ時代に合わせて販促の「見直し」してみませんか?まずはお問い合わせください。
  • 知ってて当たり前?AISASとは?購買行動モデルを意…
    皆さん、AIDMA(アイドマ)やAISAS(アイサス)という言葉を聞いたことはありますか?どちらも、消費者の購入決定プロセスを体系立てるためのマーケティング理論です。
  • スクール業界の正しい原価率や利益率を知る!料金設定の…
    スクール業界の月謝は、自由に設定できます。しかし、自由に設定できるからこそ、設定した月謝で思うように利益が上がらなかったり集客ができなかったりするケースもあるでしょう。 そこで本記事では、スクール業界の料金設定方法について解説します。原価率や利益率の求め方も解説しますので、料金設定の基本を見直していきましょう。
  • 【成功事例から学ぶ経営戦略】SDGs(持続可能な開発…
    現在、多くの企業が、SDGs(持続可能な開発目標)に積極的に取り組んでいます。企業の広報担当者・販促担当者・店舗経営者にとって、自社のSDGsへの取り組みを広報やPR活動に取り入れて、顧客に向けて発信していくことは、これからのビジネスを成功に導くうえでマーケティング的にも非常に意味があることです。そこで今回は、SDGsを取り入れたあとのPR方法や社外へ周知させる方法、発信するメリット、成功事例などについて紹介します。
  • 業界シェアNo.1のブランドをつくるには
    ブランドとは何か? 改めてそう問われてみたとき、あなたは即答できますか。 多くの会社がブランドを構築するために、ブランディングに励んでいます。
  • 経営危機に陥っても大逆転できる経営者の性格とは
    「起業と起業意識に関する調査」(日本政策金融公庫実施、2016年度版)によると、起業する人のおよそ7割が自宅で事業を営んでおり、組織形態も「個人企業」が84.9%に上るという結果が出ています。さらに、起業する際の人数は、74.6%が「1人(本人)だけ」です。組織の規模は関係なく、独立して起業すれば企業経営が始まり、その瞬間から個人ならば個人事業主、法人だったら“代表取締役”“代表取締役社長”になります。いわゆる経営者です。世の中には数え切れないほど多くの企業と、その企業を経営する経営者が存在しますが、その経営者の中には「成功する経営者」と「失敗する経営者」の2通りが存在します。起業して企業経営を成功させることは、生半可なことではありません。それでは「成功する経営者」の性格とはどのようなものなのでしょうか。
PAGE TOP