顧客セグメントと価値提案のマッチングはビジネスモデルを構築するうえでの肝です

公開
商談説明

ビジネスモデルを構築する上で非常に重要な点は、設計をする際に適切な顧客セグメントを設定できるかどうか、そしてその顧客セグメントに対して適切な価値提案を与えられるかどうかです。

ここでは、顧客セグメントに対してどのような価値提案をすべきか、その方法をお教えします。

 

【目次】

1.顧客セグメントとは

2.価値提案とは

3.顧客セグメントと価値提案のマッチングを成功させる方法

4.まとめ

 

>>≪関連のお役立ち資料≫【無料DL】顧客リストを活用してアプローチ!効率的にリピーターを増やそう~顧客リスト活用法~

 

顧客セグメントとは

セグメントとは、直訳すると“一部分”“断片”という意味です。

 

マーケティングにおいては、市場において共通の顧客属性を持っているグループ、または特定の基準をもとに細分化・分割されたグループを指します。

 

属性には、年齢・性別・地域・職業・趣味・嗜好など、いろいろな切り口があります。

こうした基準・要素で区分することをセグメンテーションといいます。

 

価値提案とは

顧客は抱えている問題を解決するために製品を購入したり、サービスを利用したりします。

 

価値提案とは顧客に提供されるメリットのことであり、これによって事業者は独自の強みを生かして顧客の課題を解決できることをアピールします。

顧客セグメントと価値提案のマッチングを成功させる方法

顧客セグメント層が欲しい製品・受けたいサービスと、提供できる製品・サービスがマッチングしているかどうかを確認することは非常に大切です。

ミスマッチの場合、そのビジネスを成功させることは難しいでしょう。

 

では、魅力的な価値提案を作るにはどうすればいいのか。その方法をご紹介します。

 

1.顧客が直面している障害やリスク、悪い結果、もしくは顧客が実現したい、達成したいことや、求める恩恵を考える

2.製品・サービスによって顧客の悩みを取り除き、顧客に恩恵をもたらす方法を考える

3.自社のリソース(人・もの・金)で、製品・サービスを提供できるか考える

 

より効率的に価値提案を作るためには、自社に対して感じている魅力や、課題を解消できる自社の強みなどを顧客から聞き出して、それらを基に作成する方法があります。

 

 

私が代表取締役を務める株式会社ベストエフォートマーケティングの場合、事業軸の一つにマーケティング業務のアウトソーシングサービスがあります。

 

例を挙げて説明しましょう。顧客セグメントは、起業して3年以内、社員数20人以下、マーケティング担当がいない企業です。

 

こうした規模の企業の多くは、マーケティング担当を専任で置いていない、成長段階にある企業です。

そうした企業にとって、成長段階に合わせた適切なマーケティングを行うことは、かなり難しいことです。

仮に専任の担当者を採用できるとしても1人のみでしょう。

1人ですべてのマーケティング手法に対応することは難しく、またほとんどの企業はそのための費用すら捻出できません。

まずは売上をあげるための営業職を優先して採用することが多いです。

 

 

それらの企業に対しての私たちの価値提案は、以下のとおり。

 

1.プロのマーケティング人材を正社員で雇用するよりコストを抑えることができる

→必要なとき、必要な分だけ、適正な価格で効率よく利用可能。

 

2.会社として支援するので、マーケティング手法の各分野のプロが複数人で対応する

→各成長段階に必要なマーケティング手法をカバーできる。

 

3.業務委託契約なら、最低契約期間の6ヶ月を超えれば、いつでも契約解除が可能

→社会保険等、給与にあたる費用以外は一切かからない。

 

 

こちらは実際にサービスを提供する前に、既存の顧客にヒアリングをして、上記の3つの方法を確認して構築しました。

 

まとめ

・顧客セグメントとは、年齢・性別・地域・職業・趣味・嗜好など、市場において共通の顧客属性を持っているグループのこと。

 

・価値提案とは、顧客の抱えている問題を解決できる製品・サービスなど、顧客に提供されるメリットのこと。

 

・顧客セグメントと価値提案のミスマッチを防ぐためには、「顧客が直面している障害やリスク、悪い結果、もしくは顧客が実現・達成したいことや、求める恩恵を考える」「製品・サービスによって顧客の悩みを取り除き、恩恵をもたらす方法を考える」「自社のリソース(人・もの・金)で、製品、サービスを提供できるか考える」ことが大事。

 

 

>>≪関連のお役立ち資料≫【無料DL】顧客リストを活用してアプローチ!効率的にリピーターを増やそう~顧客リスト活用法~

セミナー情報 セミナー情報

 
 

The following two tabs change content below.
株式会社ベストエフォートマーケティング 代表取締役。 東京理科大学大学院卒業後、外資系企業にてマーケティング職、国内・海外営業職に従事。2011年4月に株式会社ベストエフォートマーケティング代表取締役就任。 “WEBを起点としてビジネスを発展させる”をキーワードに、WEB製作、WEBマーケティング、営業コストを抑えて売り上げを上げていく効率的なマーケティング手法、 営業手法などを提案。海外のグローバル企業、上場企業、中小企業、ベンチャー企業等500社以上の企業の営業マーケティング支援実績。 ホームページ : https://besteffortmarketing.co.jp/ Facebook : https://www.facebook.com/yushukanemura ベストエフォートオフィス船橋(コワーキングスペース): https://besteffortoffice-funabashi.com/

■おすすめの関連コラム

  1. 売上をあげるための顧客リストを育てよう

    顧客リストについて、有名なエピソードを2つご紹介します。 最初は江戸時代のある呉服屋の話。その...
  2. デシル分析とは?顧客の属性を調べて、売上につながる重要顧客を知ろう!
    ~顧客別売上リストテンプレート【無料DL】~

    お店の売上を底上げしてくれる「お得意さん」を肌感覚で判断していませんか?...
  3. 顧客情報を把握する方法|顧客リスト作成・管理

    顧客リストは、あなたの貴重な財産で、育てるべきである という有名な言葉があります。つまり顧客リス...

PAGE NAVI

続きを読む
記事を検索
メルマガ登録者数1万以上 セミナー情報をいち早くお届け
ご提案無料 ウィズコロナ時代に合わせて販促の「見直し」してみませんか?まずはお問い合わせください。
  • 「優秀くん」を集めてもうまくいかない!? チーム力を…
    空前の売り手市場といわれる昨今、アルバイトの人材確保に困っている企業が多いという話をよく耳にします。なんとか採用までこぎ着けても、「長続きしない」「思ったように働いてくれない」など、その扱いに苦慮する企業も。雇用する側にとっては、採用や教育経費のコスト増につながる重大な問題ですよね。優秀な人材がなかなか集まらない、従業員の能力が十分に発揮できていないと感じる経営者・採用者の方が往々にして陥ってしまう罠が、「もっと優秀な人材を集めること」に力を注いでしまうパターンです。
  • 病院・クリニックに適した集客方法とは?選ばれる医療機…
    病院・クリニックを経営する上で集客はとても重要な事柄です。世の中にはたくさんの病院・クリニックがありますが、通院する人々は何を重視してそれらを選んでいるのでしょうか。既存の患者に定期的に来院してもらうことはもちろん重要ですが、新規の患者の獲得も必要です。患者に選ばれる医療機関であり続けるためには、紹介や口コミも重要なポイントでしょう。マーケティングコンセプトを立てて、積極的に情報を発信していくことも大切です。これまでは積極的に集客、集患に取り組んだことがない方でも効率良く取り組めるよう、今回は、病院・クリニックの集客方法について、広報施策などの成功事例を紹介しながら解説します。
  • 非常時の情報発信に!店舗のSNSを活用しよう
    非常時は正確かつタイムリーな情報が必要です。 自然災害などの緊急事態が発生した際には、自治体やメディアも情報発信をしますが、店舗がオリジナルのお役立ち情報やローカル情報をSNSで提供することも意義があるでしょう。 今回は、店舗が非常時にSNSで情報発信する際のポイントを紹介します。
  • 売上をあげるための顧客リストを育てよう
    顧客リストについて、有名なエピソードを2つご紹介します。 最初は江戸時代のある呉服屋の話。その呉服屋は火事になった時、火の粉が迫り来る中、まず顧客台帳(顧客リスト)を井戸に投げ込んでから逃げました。そして火事が収まった後、顧客台帳を井戸から引き上げ、それを基にして商売を再開したのです。 また、アンドリュー・カーネギー(米国実業家、鉄鋼王。1919年没)は、「私の全ての財産を持っていってもかまわない。ただし、顧客リストだけは残しておいてくれ。そうすれば、私はすぐに今の財産を築いてみせる」という言葉を残しています。 この2つのエピソードは、顧客リストがあれば、事業がどのような状況に陥っても再起を図ることができるということを示唆しています。 他にも、“顧客リストは、あなたの貴重な財産で、育てるべきである”という言葉もあります。顧客リストを育てることができれば、好調な時でもさらなる売上をあげられるということだと思います。 しかし事業経営において、顧客リストを重要なアイテムだときちんと認識して、作成・管理・活用している会社は、意外と少ないのではないでしょうか?
  • 【業界研究】学習塾業界のトレンド情報~2023年調査…
    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。 今回は学習塾業界の現状と今後の見通しについて、「販促の大学」を運営している地域新聞社に2023年4月に入社した新卒社員とマーケティング部が調査しました。 おすすめの販促方法もご紹介しますので、学習塾業界の方も、それ以外の業界の方も、ぜひご一読ください。
PAGE TOP