駅商圏分析センター ~千葉駅編~

公開

駅商圏分析センターシリーズ。今回はJR千葉駅周辺の分析です。

JR総武線快速なら東京駅まで約40分の千葉駅。内房線(館山方面)、外房線(鴨川方面)、成田線(成田方面)、総武本線(銚子方面)と、県内各所への出発点でもあるターミナル駅です。また千葉都市モノレール千葉駅、京成線千葉駅にも隣接しています。
付近にはビジネス街、繁華街、ショッピングスポットや観光スポットもあり、とてもにぎやかです。ここ数年千葉駅は大改装工事をしていましたが、2016年11月に完成。現在エキナカ3Fと4Fでは61のショップが営業中で、活気にあふれています。
JR千葉駅の1日の平均乗車客数は105,807人 (2017年)。2000年から2017年の推移を見てみるとほぼ横ばい(105,246人⇒105,807人)ですが、今も昔も変わらず多くの人が往来する駅です。

 

【目次】

1.円商圏

2.居住人口・人口増減率

3.世帯人員

4.住居

5.収入

6.昼間人口

7.将来人口

8.まとめ

(1)円商圏

前提としてJR千葉駅から

① 半径1km圏

② 半径1~2km圏

③ 半径2~3km圏を分析します

※基準値…千葉県平均

 

 

 

1km圏

JR総武本線東千葉駅、京成線千葉中央駅・新千葉駅、千葉都市モノレール市役所前駅・栄町駅・葭川公園駅・千葉公園駅を含むエリア。駅から見て北側に千葉公園があり、千葉市の「市の花」として知られる大賀ハスで有名です。東側には千葉神社。初詣や七五三の季節、受験シーズンなど、四季を問わず多くの人が参拝に訪れます。南西部には千葉市役所。南側には千葉市科学館(Qiball:きぼーる)や千葉市美術館もあり、観光スポットとしても人気です。

 

1~2km圏

JR総武線西千葉駅、京葉線千葉みなと駅、内房線本千葉駅、京成線西登戸駅・みどり台駅、千葉都市モノレール千葉みなと駅・県庁前駅・作草部駅が含まれます。駅から見て北側は千葉大学千葉経済大学をはじめとした学校が多い文教地区といえます。南東側に千葉県庁郷土博物館があり、2018年は千葉常胤生誕900年のイベントが盛大に行われました(千葉常胤は源頼朝に鎌倉に本拠を構えることを進言するなど、鎌倉幕府創設に重要な役割を果たしました)。南側には千葉ポートアリーナ千葉ポートパークといった、ランドマークとなるスポットが点在しています。

 

2~3km圏

千葉都市モノレール天台駅・穴川駅を含むエリア。北東部を走る京葉道路の穴川IC貝塚ICは3km圏に含まれます。西側から南側にかけての湾岸エリアは、主にショッピングエリア工業地域から成り立っています。千葉港から出航する工場夜景クルーズは人気のアクティビティです。

(2)居住人口・人口増減率

●年代別人口
 
●人口増減率
 
 
1km圏
20歳代から40歳代の人口が極端に多いエリアです。反対に20歳未満と60歳以上が千葉県平均より少ない結果となっています。人口増減率は2.9%と、千葉県平均(0.1%)と比較すると大きく増加しています。
 
1~2km圏
ここも20歳代から40歳代が多いエリアです。60歳代・70歳代は少ないという結果が出ました。人口増減率は1.24%で、千葉県平均と比較するとやや高くなっています。
 
2~3km圏
40歳代が多いエリアです。他の年代は千葉県平均と同じような構成といえます。増減率は0.07%。やや人口の増加が見られます。
 
千葉駅周辺は全体的に、20~40歳代の層が多いことが分かりました。
 

(3)世帯人員

 
 
1km圏
総世帯数の約半数(51.35%)が1人世帯となります。利便性の高い駅至近圏の大きな特徴が出ています。反対に2人世帯からは、それぞれの項目で千葉県平均を3%以上下回っています。
 
1~2km圏、2~3km圏
1~2km圏と2~3km圏は非常に似た構成になっています。1人世帯は1km圏と比較すると少なくなりますが、それでも44.88%(1~2km圏)、42.39%(2~3km圏)と、千葉県平均(32.37%)と比較するとそれぞれ10%以上高い結果となっています。

(4)住居

●住宅の所有関係別世帯数
 
 
●住宅の建て方別世帯数
 
 
1km圏
持ち家比率(47.81%)は千葉県平均値(66.56%)より約19%低い数値になっています。住宅の建て方を見ると、共同住宅が79.47%と千葉県平均値(44.28%)よりも約35%高い数値となっています。先ほどの世帯人員も考慮すると、1人世帯・共同住宅、民営の借家という関係性が見えてきます。
 
1~2km圏
持ち家比率が51.36%と千葉県平均と比べて約15%低いものの、1km圏よりもやや多くなります。このエリアも共同住宅が76.42%と多くを占めており、持ち家は一戸建てというよりは、分譲マンションの割合が高いようです。
 
2~3km圏
公営公社等の借家が16.48%と、千葉県平均(4.63%)を大きく上回っています。このエリアも共同住宅が68.75%と割合が多いものの、一戸建ても30.24%と1km圏・1~2km圏と比較すると増加します。

(5)収入

 
 
 
1km圏
平均年収が494.6万円。千葉県平均(523.6万円)と比較すると約29万円安い結果が出ています。1人世帯が多いことが影響していそうです。
 
1~2km圏
平均年収が509.3万円。千葉県平均より約14万円低くなっています。
 
2~3km圏
平均年収が502.5万円。千葉県平均より約21万円低くなっています。
 
どの商圏も千葉県平均と比較すると、平均年収はやや低いという結果が出ました。
年収階層別にみると、3つの商圏とも300万円未満の世帯が千葉県平均よりやや多い結果となっています。
 
※年収→世帯年収

(6) 昼間人口

 
夜間に対する昼間人口の割合です。
 
1km圏
昼間人口は夜間人口の252.6%(千葉県平均83.16%)。昼間の方が圧倒的に人口が多くなります。このエリアに通勤・通学をする人が多いことを表しています。
 
1~2km圏
昼間人口は夜間人口の137.11%。学校が多いことも影響していそうです。
 
2~3km圏
昼間人口は夜間人口の89.96%。千葉県平均に近づきます。この地区の場合はベッドタウンと商業地域が混在していることから、このような結果が出たものと推測されます。

(6)将来人口

 
1km圏
2025年まで増加、その後緩やかに減少。しかし減少速度は遅く、2040年では2015年比-3.74%という予測が出ています。
 
1~2km圏
2035年まで人口増が見込まれるエリア。2040年は2015年比6.96%という予測が出ています。
 
2~3km圏
2020年に人口はピークを迎え、その後は緩やかに減少。2040年は2015年比-3.19%という予測が出ています。
 
3つの商圏とも2040年人口は現在とほぼ変わらない予測が出ています。千葉県平均は右肩下がりなのと比較すると、希少な地区であるといえます。

(7)まとめ

千葉パルコや三越が閉店する中、千葉駅周辺は新たな時代を迎えようとしています。
 
JR千葉駅リニューアルの後も、開発が続く駅周辺地区。
西口駅前には総合病院、商業施設、公園などが一体化した複合ビルが誕生する計画が。
東口は現在ある3棟のビルを建て替え、新たに1棟の大きなビルが完成する予定。
 
どんな商業施設が入居するか今から楽しみです。再開発を経て、さらに魅力的な街になっていくことでしょう。
 
 
【分析ソリューション】株式会社パスコ マーケットプランナーGIS
【出典】出典:平成27年国勢調査、平成27年昼間人口、2015-2040年将来推計人口、平成27年年収別推計世帯数、平成26年経済センサス(以上、各500mメッシュ集計)および平成26年商業統計(1kmメッシュ集計)より

 

 

 
 

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