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○○駅周辺はオシャレなお店が沢山あり、若い人が多い
△△駅周辺はビジネスマンの街
××駅周辺は学校が多く学生の街
等、みなさんそれぞれが「駅のイメージ」というものを持っていることと思います。
このシリーズでは、国勢調査や推計年収などの数値データから駅商圏の実態を分析していきます。駅周辺を利用する人(イメージ)と、そこに住んでいる人(実態)、ひょっとしたらその属性は違うかもしれません。
第6回は、千葉市若葉区の中心駅、「都賀駅」編です。若葉区は御成街道や加曽利貝塚などの史跡があり、特に加曽利貝塚は2017年秋には国の特別史跡に指定される予定となっています。
また、かつて一世を風靡したレッサーパンダの“風太くん”がいる千葉市動物公園があることでも知られています。都賀駅の歴史は実はそれほど古くなく、駅としての開業は1965年、それまでは都賀信号場として機能していました。
この年の千葉‐四街道間の複線化を契機に「都賀仮乗降場」となり、1968年に「都賀駅」に昇格して今に至ります。都賀駅は総武本線と成田線(佐倉駅で分岐)、千葉都市モノレールが通っています。千葉駅より2駅(直線距離で約4km)とアクセスの良いことから、通勤・通学の時間帯にはかなり混雑します。
※信号場とは、鉄道路線において分岐器(ポイント)や信号設備が設けられていて、運転扱いは行われるが、旅客や貨物の取扱を行わない停車場である。(Wikipediaより)
【目次】
1.円商圏
2.居住人口・人口増減率
3.世帯人員
4.住居
5.収入
6.将来人口
7.昼間人口
8.まとめ
前提としてJR総武本線都賀駅から
① 半径1km圏
② 半径1~3km圏
③ 半径3~5km圏を分析します
※基準値…千葉県平均
1km圏
中心地は市街地ですが、少し離れると落ち着いた雰囲気の住宅街が広がります。駅近に24時間営業のスーパーがあり、カラオケやネットカフェといったアミューズメント施設も並ぶエリアです。若葉区役所や総合病院など、生活の基盤となる施設もこのエリアにあります。
1~3km圏
西に前述の千葉市動物公園や千葉県総合スポーツセンターが、東に加曽利貝塚などの、お出かけスポットが点在するエリアです。北には陸上自衛隊下志津駐屯地があり、春にはつつじ祭り、夏には盆踊り大会など、一般の人も敷地内に入ることのできるイベントが開催されています。
3~5km圏
西は千葉駅・西千葉駅(JR総武線)、東は千城台駅(千葉都市モノレール)、南は京葉道路松ヶ丘ICを含むエリアです。西は都市部、東は住宅街と、豊かな自然が融合したエリアが広がります。
1km圏
30歳代人口が多いエリアです。人口増減率は1.9%とそれほど高くはなく、新陳代謝はあっても世帯数の増加があまりないことが読み取れます。
1~3km圏
60歳代人口が多いエリアです。この世代の方々が現役バリバリの時にマイホームを購入し、30年ほど経過して成熟した街、ということが伺えます。人口増減率は3.13%と千葉県平均をやや上回っています。
3~5km圏
このエリアは千葉県平均とほぼ同じ人口構成となります。人口増減率は5.07%と、1km圏・1~3km圏と比べても高い値を示しており、各地で新興住宅地が開発されていることが推測されます。
1km圏
千葉県平均と比較すると、1人世帯が多い(37.05%)ことが分かります。2人世帯から5人以上世帯の数はそれぞれ平均値より低くなっています。
1~3km圏
5人以上世帯がやや低い割合(5.49%)になっている他は、千葉県平均に非常に似た構成となっています。
3~5km圏
このエリアも1人世帯の割合が千葉県平均以上(38.49%)となっており、1km圏と似た構成です。しかしこのエリアには千葉大学などが含まれることから、1人世帯≒学生という可能性もありそうです。
1km圏
民営の借家が46.49%を占め、千葉県平均値より20%以上高い数値になっています。駅近ということが大きな要因でしょう。
1~3km圏
公営・公社等の世帯が8.27%と千葉県平均を大きく上回っているのが特徴です。桜木・小倉台、みつわ台といった地区に県営・市営住宅、UR賃貸住宅が点在していることが要因と考えられます。
3~5km圏
公営・公社等の世帯が6.66%、民営の貸家が30.3%となっており千葉県平均を上回っています。都市部(千葉駅・西千葉駅近隣)は民営の貸家、千城台地区などは公営・公社等の世帯が多いことが推測されます。
1km圏
平均年収が506.4万円。千葉県平均より約17万円低くなっています。
1~3km圏
平均年収が519.0万円。千葉県平均より約4万円低くなっています。
3~5km圏
平均年収が513.7万円。千葉県平均より約9万円低くなっています。
3つの商圏とも平均年収は千葉県平均と比較するとやや低い結果となっています。ただし賃貸アパートの家賃相場などは千葉市の他の区よりも安い傾向にあり、1人暮らし世帯にとっても生活しやすい街なのかもしれません。
※年収→世帯年収
1km圏
人口は平成32年までは徐々に増加、その後減少に転じます。
1~3km圏
人口は平成32年までは徐々に増加、その後減少に転じます。
3~5km圏
人口は平成32年までは徐々に増加、その後減少に転じます。
夜間に対する昼間人口の割合です。
1km圏
昼間人口は夜間人口の63.54%となっています。このエリア以外への通勤・通学者が多く、昼間は静かな街になることが分かります。
1~3km圏
昼間人口は夜間人口の72.22%となっています。このエリアもいわゆるベッドタウンといえそうです。
3~5km圏
前の2つの商圏とは違い、昼間人口が夜間人口を上回っています(116.48%)。この商圏は、千葉駅を中心に商業地区、ビジネス街が多く含まれ、また複数の大学が存在していることが要因と考えられます。
千葉や東京へのアクセスが良く、海外旅行の際は成田空港まで乗り換えなしで行ける都賀駅。
JR線・モノレールの他にバスの便も充実。物件の賃料も比較的安く、病院・学校・小売店等の施設もしっかり揃っています。まだまだ自然も多く残され、観光スポットもあって、子育てにも適しています。
そう考えると都賀駅周辺は、とてもバランスの良い街ですね!地味な印象ですが実はすごい穴場なのでは!
穏やかな雰囲気を持つ千葉市若葉区、若い層とシニア層が融合し、さらに発展してほしいエリアです。
【分析ソリューション】株式会社パスコ マーケットプランナーGIS
【出典】出典:平成22年国勢調査、平成22年昼間人口、平成27‐52年将来推計人口、平成25年年収別推計世帯数、平成24年経済センサス(以上、各500mメッシュ集計)および平成19年商業統計(1kmメッシュ集計)より
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