駅商圏分析センター ~四街道駅~

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駅商圏分析センターシリーズ。今回は四街道駅周辺の分析です。

 

四街道駅はJR総武本線の駅であり、また佐倉駅から乗り入れる成田線の利用もできます。千葉駅や都心へのアクセスも良く、ベッドタウンとして発展している地域です。

周辺には高校や大学があり、特に朝夕は学生でにぎわいを見せます。駅近隣にはマンションが立ち並びますが、少し離れると豊かな自然が広がり、美しい景色や伝統のお祭りなど、楽しさもいっぱいです。

 

四街道駅の1日の平均乗車人員数は22,053人 (2017年)。ピーク時は28,688人(1995年)でしたが、その後緩やかに下降しています。直近10年は22,000人前後で推移しています。

 

【目次】
1.円商圏
2.居住人口・人口増減率
3.世帯人員
4.住居
5.収入
6.将来人口
7.昼間人口
8.まとめ

(1) 円商圏

前提として四街道駅から
① 半径1km圏
② 半径1~2km圏
③ 半径2~3km圏を分析します
※基準値…千葉県平均



 

1km圏
駅北側に四街道市役所や四街道市消防本部といった公共施設が、また買い物客でにぎわうイトーヨーカドー四街道店があります。メインの通りとなる県道64号・155号沿いにはチェーン店をはじめ、個人経営の飲食店も多く軒を連ねており、生活者にとって楽しい街並みです。南側は閑静な住宅地が多く、整備された街並み。公園も点在しており、子育て世帯には住みやすい環境です。

 

1~2km圏
駅から見て南側に四街道警察署があります。西側は千葉市稲毛区、南側は千葉市若葉区に入ります。

 

2~3km圏
駅から見て北側を東関東自動車道が横断します。四街道インターチェンジはこのエリア。南側は国道51号。吉岡交差点は渋滞スポットとして有名です。南東に四街道総合公園。野球場・陸上競技場をはじめ、体育館、テニスコート等のスポーツ施設が充実。またBBQができる施設もあり、週末は家族連れでもにぎわいます。

(2) 居住人口・人口増減率

●年代別人口

 

●人口増減率

 

1km圏
人口ピラミッドは千葉県平均と近い形となっています。0~50歳代の割合がやや高く、60歳代以上はやや低い、という構成。人口増減率は1.39%(千葉県平均0.1%)。多少の増加はあるものの、駅至近圏としての人口流入は落ち着いたエリアです。

 

1~2km圏
10歳未満及び10歳代人口が千葉県平均よりも高いエリアです。人口増減率も4.32%と高く、若いファミリー層が流入している傾向が見えてきます。特に駅南部のめいわ地区に人口が集中してきているようです。

 

2~3km圏
60歳以上の比率が高いエリアです。反対に50歳代の比率は低い結果が出ました。40歳代未満は千葉県平均値と近い形です。人口増減率は1.83%と堅調に人口増加していることが伺えます。

(3) 世帯人員

1km圏
1人世帯が少ない(29.87%)という結果が出ました(千葉県平均32.37%)。ターミナル駅至近エリアとは違う特徴がでています。

 

1~2km圏
このエリアも1人世帯が23.08%と低く、それ以外の世帯はそれぞれ千葉県平均を上回っています。

 

2~3km圏
4人世帯の比率が低い他は、1km圏とよく似た構成となっています。

 

3つの商圏は共通して1人世帯が千葉県平均よりも低いという結果が出ました。ファミリー世帯が多いことが分かります。

(4) 住居

住宅の所有関係別世帯数

住宅の建て方別世帯数

1km圏
公営公社等の借家が1.94%と、千葉県平均(4.63%)と比較すると低い割合になっています。その他は千葉県平均と非常に近い形です。一戸建てと共同住宅の構成も同様で、非常によく似た構成です。

 

1~2km圏
持ち家の割合が76.69%と、千葉県平均(66.56%)を10%以上上回る結果となりました。さらに一戸建て比率は75.14%と、千葉県平均(54.29%)よりも約21%高い結果。持ち家≒一戸建てのエリアということが分かります。

 

2~3km圏
持ち家の割合(70.14%)と、一戸建て比率(67.05%)は、1~2km圏より低くなりました。その分民営の借家が27.15%と、千葉県平均(26.22%)を上回る結果となりました。

(5) 収入

平均年収(万円)

 

1km圏
平均年収が521.2万円。千葉県平均(523.1万円)より約2万円低くなっています。

 

1~2km圏
平均年収が538.5万円。千葉県平均より約15万円高くなっています。

 

2~3km圏
平均年収が531.7万円。千葉県平均より約9万円高くなっています。
1km圏以外は千葉県平均と比較すると、平均年収はやや高い結果が出ました。
※年収→世帯年収

 

そこで延床面積を調べてみたところ…

 

こんな結果が。

 

1~2km圏は100㎡以上の面積を持つ住居が多いことが分かります。平均年収の高さと持ち家比率、一戸建て比率とトータルで見てみると納得です。

(6) 将来人口

 

1km圏
今後2040年まで減少傾向です。2040年には現在の人口より20.74%程度少なくなる見込みです。

 

1~2km圏
このエリアも人口は継続的に減少していく予測です。2040年には現在の人口より22.64%程度少なくなる見込みです。

 

2~3km圏
千葉県平均値と同じような傾向で人口は継続的に減少していく予測です。2040年には現在の人口より14.97%程度少なくなる見込みです。

(7) 昼間人口

夜間に対する昼間人口の割合です。

1km圏
昼間人口は夜間人口の93.5%となっており、人口変動の少ないエリアです(千葉県平均83.16%)。通学・通勤でこのエリアに来る方が多いようです。

 

1~2km圏
昼間人口は夜間人口の59.71%。典型的なベッドタウンの傾向が出ています。

 

2~3km圏
昼間人口は夜間人口の94.29%となっています。このエリアはベッドタウンとはまた違う感じです。60歳代以上の比率が高い事も要因のひとつかもしれません。

(8) まとめ

四街道駅周辺は急激な人口増減が少なく、安定している地区といえそうです。住環境が良く、千葉駅や都心への交通アクセスが良い事、比較的手ごろな価格・家賃で住むことができる事などのメリットがあります。駅周辺地区では都市再生整備計画が進行中で、市の中心地としてさらに発展しながら、安心安全な街に進化していくことでしょう。

ちなみに、四街道市は中学を卒業するまで医療費(通院、入院とも)全額氏が負担してくれる制度もあり、これも若いファミリー世代が多い理由のひとつになっているんですよ!結婚したらぜひ四街道に!

 

【分析ソリューション】株式会社パスコ マーケットプランナーGIS
【出典】出典:平成27年国勢調査、平成27年昼間人口、平成2015-2040年将来推計人口、平成25年年収別推計世帯数、平成26年経済センサス(以上、各500mメッシュ集計)より

 
 

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