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シリーズ駅商圏分析センター、今回は西船橋駅周辺の分析です。
西船橋駅は3社(JR東日本・東京メトロ・東葉高速鉄道)5路線(総武線・武蔵野線・京葉線・東西線・東葉高速線)が乗り入れる、千葉県内でも屈指のターミナル駅です。西船橋駅を最寄駅とする住民はもちろん、乗り換えで利用する方も多く、千葉県では最も利用客の多い駅となります(全路線の利用客数の合計)。
そういった背景もあり、規模は大きくないものの駅ナカ商業施設も充実しています。また徒歩5分ほどで京成西船駅も利用可能。利便性は抜群です。西船橋駅の1日の平均乗車客数は332,549人 (2015年、3社合算)。乗車人員は東葉高速線開業の1996年と比較すると、約64,000人増加しています。
【目次】
1.円商圏
2.居住人口・人口増減率
3.世帯人員
4.住居
5.収入
6.将来人口
7.昼間人口
8.まとめ
前提として西船橋駅から
① 半径1km圏
② 半径1~2km圏
③ 半径2~3km圏を分析します
※基準値…千葉県平均
1km圏
京成線東中山駅・京成西船駅を含むエリア。駅ナカには洒落た店舗が並びますが、駅を一歩出ると、何ともレトロな雰囲気が漂っています。近隣の船橋駅や本八幡駅が再開発で、新しい街に変化しているのとは対照的です。とはいえ、スーパーなど生活必需品のお店はしっかり揃っているため、日常の買い物環境は十分に整っているといえます。
1~2km圏
JR総武線下総中山駅・京葉線二俣新町駅、京成線京成中山駅・海神駅、東西線原木中山駅、東武野田線新船橋駅、東葉高速線東海神駅が含まれます。北側にある行田公園は約12haの大きな公園。週末はフリーマーケットやバーベキューなどでにぎわう、船橋市民憩いの場所です。南側には、京葉道路と東関東自動車道の間の地区は工場や倉庫、下水処理場等の施設が並びます。
2~3km圏
JR総武線船橋駅・武蔵野線船橋法典駅、京成線鬼越駅・京成船橋駅、東武野田線塚田駅を含むエリア。北側には中山競馬場があります。大きなレースが開催される日はとてもにぎわい、周辺の道路は混雑します。南側は埋立地で、企業の物流拠点となっています。2018年6月には外環道の「千葉区間」三郷南IC~高谷JCTが開通し、京葉道路・東関東自動車道までが結ばれました。これにより物流がどのように変化するか注目です。
●年代別人口
●人口増減率
1km圏
20歳代~40歳代人口が特に多いエリアです。千葉県平均と比較しても突出していることが分かります。反対に10歳代人口と50歳代以上人口が少ない結果となっています。人口増減率は12.01%と非常に活発な状況(千葉県平均2.64%)。アクセスの良さに魅力を感じて居住している層が多いと予測できます。
1~2km圏
ここも30歳代と40歳代人口が多いエリアです。人口増減率は5.73%。1km圏には及ばないものの、このエリアも増加傾向にあることが分かります。
2~3km圏
この商圏も30歳代と40歳代人口が多いエリアです。人口ピラミッドの形は1km圏と比較すると、千葉県平均に近づいていますが、まだ少し凸凹が見られます。人口増減率は6.36%とこのエリアも増加傾向。千葉県平均(2.64%)よりも約3.7%高い結果となっています。
1km圏
1人世帯が48.81%と約半数を占めます。千葉県平均(30.30%)と比較して、18.5%高い割合。単身世帯に優しい街ということが伺えます。
1~2km圏・2~3km圏
2つのエリアとも1人世帯が40%超。ここも千葉県平均より10%以上高い結果となっています。駅から多少離れるとはいえ、他路線の駅も点在しており単身世帯が住みやすい環境になっていることが考えられます。
●住宅の所有関係別世帯数
●住宅の建て方別世帯数
1km圏
持ち家比率(42.85%)は千葉県平均(65.94%)より約23%低い数値になっています。反対に民営の借家が48.14%と千葉県平均(25.49%)と比較し約23%高い結果が出ています。住宅の建て方を見ると、共同住宅が83.16%と千葉県平均(44.00%)を圧倒的に上回る結果に。ここで1人世帯の貸家が多い、という図式が明確になります。
1~2km圏
持ち家比率が51.27%。1km圏と比べると約8%増加しますが、千葉県平均からは14%ほど低くなっています。住宅の建て方を見ると、一戸建て比率が25.41%と千葉県平均(54.36%)の半分未満。ここも共同住宅が多く占めるエリアです。
2~3km圏
持ち家比率(80.39%)、一戸建て比率(67.74%)。1~2km圏と比較するとやや高くなってはいますが、全体的にはよく似た構成であることが分かります。
3つの商圏とも給与住宅の割合が比較的高く、このエリアの特徴といえそうです。
●住宅の延べ面積別世帯数
世帯が居住する住宅の延べ床面積です。千葉県平均と比較すると、70㎡未満の住居に暮らす世帯が多いことが分かります。東京に近い、1人世帯が多く居住する、という土地柄がよく出たデータといえます。
1km圏
平均年収が512.9万円。千葉県平均より約10万円低くなっています。
1~2km圏
平均年収が528.6万円。千葉県平均より約6万円高くなっています。
2~3km圏
平均年収が536.1万円。千葉県平均より約13万円高くなっています。1km圏以外は千葉県平均と比較すると、平均年収は高い結果が出ました。また年収1,000万円以上世帯の割合も3つの商圏で千葉県平均を上回っています。1人世帯が多いにも関わらずこの結果。高所得者が多いエリアといえそうです。
※年収→世帯年収
夜間に対する昼間人口の割合です。
1km圏
昼間人口は夜間人口の76.28%(千葉県平均83.24%)。
1~2km圏
昼間人口は夜間人口の62.73%。
2~3km圏
昼間人口は夜間人口の94.31%
1~2km圏はベッドタウンの特徴が強く出ています。2~3km圏は船橋駅も含まれているからか、昼間人口が多い結果になっています。
1km圏
平成52年まで増加傾向です。少子化が社会問題になっている現在、希少なエリアだということが分かります。平成52年では平成22年比17.77%の人口増の予測が出ています。
1~2km圏
このエリアも人口増を続け、平成42年にピークを迎える予測となっています。平成52年では平成22年比7.46%の人口増予測が出ています。
2~3km圏
このエリアも人口増を続け、平成37年にピークを迎える予測となっています。平成52年では平成22年比1.51%の人口増予測が出ています。
鉄道・高速道路と、交通の面では抜群の利便性を誇る西船橋駅周辺エリア。特に外環道との接続で、常磐道・東北道・関越道にも行きやすくなり、物流面はもちろんお出かけにも重宝しそうです。今後も人口の増加が見込まれていますが、海側には工場や物流拠点が隣接しているので、住環境とのバランスがポイントとなりそうですね。
【分析ソリューション】株式会社パスコ マーケットプランナーGIS
【出典】出典:平成22年国勢調査、平成22年昼間人口、平成27-52年将来推計人口、平成25年年収別推計世帯数、平成24年経済センサス(以上、各500mメッシュ集計)および平成19年商業統計(1kmメッシュ集計)より
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