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シリーズ駅商圏分析センター、今回は我孫子駅周辺の分析です。我孫子はその昔、水戸徳川家に続く水戸街道の宿場町として栄えた歴史ある街です。南側に手賀沼などの自然が残り、多くの文化人に愛されたことから“北の鎌倉”と呼ばれることも。
我孫子駅の開業は1896年(明治29年)。現在はJR東日本の2路線(常磐線・成田線)が乗り入れる複数路線駅です。上野まで29分という好立地で、都内通勤者も多く居住しています。また東京メトロ千代田線も乗り入れ直通運行しています。そして我孫子駅といえばなんといってもホームで営業している立ち食いそば屋「我孫子弥生軒」が有名。
山下清さん(裸の大将)ゆかりのお店でもあります。名物のから揚げそばを求めて、遠方から来る人も少なくないとか。1日の平均乗車客数は31,172人 (2017年)。乗車人員は1990年(29,622人)と比較すると横ばいとなっています。
【目次】
1.円商圏
2.居住人口・人口増減率
3.世帯人員
4.住居
5.収入
6.将来人口
7.昼間人口
8.まとめ
前提として我孫子駅から
① 半径1km圏
② 半径1~2km圏
③ 半径2~3km圏を分析します
※基準値…千葉県平均
1km圏
北口はあびこショッピングプラザ、南口にはイトーヨーカドーと、大型ショッピングセンターが点在。駅の南北ともにイトーヨーカドーが大型商業施設の核店舗となっています。他にも駅至近には24時間営業のスーパーもあり、買い物環境は十分に整っているといえます。北口は近年再開発されたエリアで、分譲マンションが多く建設されています。
1~2km圏
駅北東方面に中央学院大学があるエリア。近年箱根駅伝等で活躍しています。東側には我孫子市役所。南側には手賀沼が広がり、ほとりの手賀沼公園や北柏ふるさと公園は自然豊かで、市民の癒やしのスポットになっています。毎年夏には「手賀沼花火大会」が開催。手賀沼湖上から打ち上げられる13,000発もの花火は圧巻です。
2~3km圏
JR常磐線北柏駅、天王台駅を含むエリア。東京慈恵会医科大学附属柏病院や千葉・柏リハビリテーション病院等の医療施設、我孫子警察署があります。エリア北部のあけぼの山農業公園はバードウオッチングをしたり、自分で収穫した野菜などをバーベキューで楽しんだりすることができる施設です。
●年代別人口
●人口増減率
1km圏
40歳代人口が特に多いエリアです。千葉県平均と比較すると突出していることが分かります。反対に20歳代人口と60歳代人口が少ない結果となっています。再開発の影響で、働き盛りの世代が移り住んでいるのでしょうか。人口増減率は-1.45%とやや減少傾向です。
1~2km圏
60歳代以上の人口が多いエリア。反対に50歳代未満は各世代とも千葉県平均を下回っており、高齢化が進んでいる地域といえそうです。人口増減率は-1.92%。1km圏同様減少傾向です。
2~3km圏
人口ピラミッドは千葉県平均と近い形になっていますが、30歳代未満は各世代とも千葉県平均を上回る、比較的若い世代が多く居住するエリアです。人口増減率は1.24%とわずかではありますが増加傾向。千葉県平均(0.10%)よりも1.14%高い結果となっています。
1km圏
2~4人世帯の率が千葉県平均を上回っており、駅至近によく見られる「1人世帯が多い」という特徴とは異なり、核家族世帯も多く居住していることが想定できます。
1~2km圏
2~3人世帯の率が千葉県平均を上回っています。前述の年代別人口で、高齢者層が多い結果と重ねてみると、何となくどんな層が多く居住しているかが想像できそうです。
2~3km圏
若干ではありますが、1人世帯の率が千葉県平均を上回っています。2~3km圏には少し珍しい現象ですが、これはこのエリアに北柏駅・天王台駅が含まれていることが原因と推測されます。また3~4人世帯も多く、年代別人口からも子育て世代も多く居住していることが想像できます。
●住宅の所有関係別世帯数
●住宅の建て方別世帯数
1km圏
持ち家比率(75.79%)は千葉県平均値(66.56%)より約9%高くなっています。反対に民営の借家が22.29%と千葉県平均値(26.22%)と比較し約4%低い結果が出ています。住宅の建て方を見ると、共同住宅が61.74%と千葉県平均値(44.28%)を大きく上回る結果に。マンションの持ち家世帯が多い、という図式が明確になります。
1~2km圏
持ち家比率が76.85%。1km圏と同様、千葉県平均よりも高い結果です。1km圏との違いは住宅の建て方。一戸建て比率が67.40%と反対の結果が出ています。千葉県平均値(54.29%)と比較しても大きく上回っています。このエリアは持ち家≒一戸建てが多いのが分かります。
2~3km圏
持ち家比率(65.81%)は千葉県平均(66.56%)と近似値です。住宅の建て方は一戸建て比率(51.73%)、共同住宅比率(47.12%)とバランスが取れた構図となっています。
●住宅の延べ面積別世帯数
世帯が居住する住宅の延べ床面積です。特に1km圏、1~2km圏は千葉県平均と比較すると、70㎡~149㎡の住居に暮らす世帯が多いことが分かります。核家族世帯にちょうど良い間取りの住宅が多いのが特徴です。
1km圏
平均年収が534.0万円。千葉県平均より約11万円高くなっています。
1~2km圏
平均年収が538.7万円。千葉県平均より約16万円高くなっています。
2~3km圏
平均年収が535.1万円。千葉県平均より約12万円高くなっています。
3つの商圏とも、千葉県平均と比較すると平均年収は高い結果が出ました。また年収500~1,000万円、1,000万円以上の世帯の割合も3つの商圏とも千葉県平均値上回っています。全体的に高所得者が多いエリアといえそうです。
※年収→世帯年収
夜間に対する昼間人口の割合です。
1km圏
昼間人口は夜間人口の66.38%(千葉県平均83.16%)。
1~2km圏
昼間人口は夜間人口の83.27%。
2~3km圏
昼間人口は夜間人口の80.44%
1km圏はベッドタウンの特徴が強く出ています。1~2km圏、2~3km圏は千葉県平均値に近い結果が出ています。
1km圏
直近5年間(2010年~2015年)では微減した人口ですが、今後2025年まで緩やかに増加し、その後ゆっくりと減少する見込みです。2040年では2015年比-6.21%(約2,000人)の人口減の予測が出ています。
1~2km圏
このエリアは千葉県平均よりも人口減少の大きいエリアです。2015年以降減少を続け、2040年では2015年比-16.77%(約60,000人)の人口減の予測が出ています。
2~3km圏
2015年以降人口増を続け、2030年にピークを迎える予測となっています。その後緩やかに減少するものの、その減少率は小さく、2040年では2015年比-3.37%(約2,000人)の人口減予測となっています。
歴史と文化、自然と利便性を兼ね備えた街、我孫子。1986年以降「待機児童0」を実現している(我孫子市HPより)ことからも分かる通り、子育てにも非常に良い環境といえそうです。これから人気になってくるエリアかもしれませんね。
【分析ソリューション】株式会社パスコ マーケットプランナーGIS
【出典】出典:平成22年国勢調査、平成22年昼間人口、平成27-52年将来推計人口、平成25年年収別推計世帯数、平成24年経済センサス(以上、各500mメッシュ集計)および平成19年商業統計(1kmメッシュ集計)より
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