駅商圏分析センター ~千葉ニュータウン中央駅編~

公開

○○駅周辺はオシャレなお店が沢山あり、若い人が多い
△△駅周辺はビジネスマンの街
××駅周辺は学校が多く学生の街
等、みなさんそれぞれが「駅のイメージ」というものを持っていることと思います。

 

このシリーズでは、国勢調査や推計年収などの数値データから駅商圏の実態を分析していきます。駅周辺を利用する人(イメージ)と、そこに住んでいる人(実態)、ひょっとしたらその属性は違うかもしれません。

 

第3回は全国自治体「住みよさランキング」(東洋経済新報社)で、なんと2012年以来5年連続で総合評価1位に輝いた印西市の中心、千葉ニュータウン中央駅周辺を分析してみましょう。

円商圏

前提として北総線千葉ニュータウン中央駅から
① 半径1km圏
② 半径1~3km圏
③ 半径3~5km圏を分析します
※基準値…千葉県平均

 

 

千葉ニュータウン駅は北総線と京成成田スカイアクセス線が乗り入れており、上野・東京方面にも、成田空港方面にもアクセス良好です。

 

1km圏
商業施設はもとより、広々とした公園や各種学校がある、利便性の高いエリアです。市が企業誘致にも積極的で、大手企業や銀行の中枢機能などが進出しています。

 

1~3km圏
木刈地区や高花地区などの住宅街が広がる一方、国道464号線沿いには大型商業施設の出店も著しいエリアです。

 

3~5km圏
東は印西牧の原駅、西は小室駅が含まれます。駅周辺は新興の住宅地、国道464号線沿いは商業施設、という図式は1~3km圏と変わりません。国道464号線は八千代市で国道16号線に接続します。駅から離れると自然が多くみられ、ゴルフ場も点在しています。

 

居住人口

1km圏
10歳未満・10歳代・50歳代の人口が多いエリアです。逆に60歳以上の人口は少なく、現役バリバリ世代&次世代人口が多く暮らしていると考えられます。

 

1~3km圏
このエリアもやはり50歳代が多くなっています。また10歳代・20歳代人口も多くみられ、全体的に子育て世代~子育てひと段落世代が多いと推測できます。

 

3~5km圏
ほぼ千葉県の平均に近い形になっています。10歳代人口が多く、新興住宅地に比較的若い層が流入してきているということが伺えます。

 

 

注目は1km圏の人口増減率(H17-H22)です。18.59%の伸びは驚きですね。
この時期に街が大きく変化したことが分かります

 

世帯人員

 

1km圏
1人世帯が13.89%と、基準値と比較すると極端に少ない状況です。

 

1~3km圏
1人世帯が14.23%と、やはり少ない状況です。

 

3~5km圏
1人世帯の割合は多少増加します(ただし千葉県平均よりはまだ少ない)。また、4人以上の世帯比率が高まります。

1km圏・1~3km圏・3~5km圏とも3人以上の世帯(≒ファミリー層)が多いと考えられます。以上のデータからも千葉ニュータウン駅周辺がベッドタウンであることが伺えます。

 

住居

 

1km圏
持ち家世帯が81.59%を占めています。駅周辺は大型マンションが多く、共同住宅型の持ち家世帯比率が高い地区です。

 

1~3km圏
持ち家世帯が81.19%を占めています。こちらは一戸建ての持ち家世帯が多い地区です。

 

3~5km圏
公営・公社等の割合が21.89%と、千葉県平均と比較して約4倍になっています。

 

どのエリアも千葉県平均と比較すると、持ち家比率と公営・公社等の比率が高く、民営の貸家比率が極端に低くなっているのが特徴的です。こうしたデータからも、千葉ニュータウン駅周辺が、計画的に開発されたエリアだということが分かります。

収入

 

1km圏・1~3km圏
平均年収が590万円以上と、千葉県平均より70万円ほど高くなっています。

 

3~5km圏
平均年収は約560万円で、ここも千葉県平均を上回っています。

 

3つの商圏とも、平均年収が高い地域です。都市計画が功を奏し、流入人口が増加していることが主な要因と考えられます。平均年収が1,000万円以上の高所得者層が全体の10%を超えており、富裕層向けの販促を行う際は、ぜひ押さえておきたいエリアです。
※年収→世帯年収

将来人口

 

1km圏
人口は今後も増加傾向です。人口の増加とともに街が発展していくことでしょう。

 

1~3km圏
今から10年は増加傾向です。平成37年を境に緩やかな減少が見込まれます。平成47年には現在の人口を下回る予測となっています。

 

3~5km圏
今から約5年は横ばい、その後は減少の一途をたどる予測です。平成42年には千葉県平均を下回りそうです。

昼間人口

 

夜間に対する昼間人口の割合です。1km圏及び1~3km圏は昼夜間の人口変動率が高くなっています。市外に通勤・通学している人口が多く、ベッドタウンであることが分かります。3~5km圏は昼夜間人口の差が少なく、地元で働く層が多いことが推測されます。

まとめ

千葉ニュータウン中央駅周辺は、ここ10年ほどで大きな変化を遂げました。1km圏の立地タイプは「ショッピング立地」といえるでしょう。近年も大型商業施設が次々にオープンしており、今後も週末を中心ににぎわいそうです。

 

人口の流入が続いていること、高収入層が多いことからも、さらなる発展が見込まれます。印西市は都市型のインフラが整備されていながら自然も多く残されており、子育て世帯も生活しやすい街なのではないでしょうか。住みよさランキング1位の印西市が、今後どのような変貌を見せるか楽しみですね。

 

 

【分析ソリューション】株式会社パスコ マーケットプランナーGIS
【出典】出典:平成22年国勢調査、平成22年昼間人口、平成27-52年将来推計人口、平成25年年収別推計世帯数、平成24年経済センサス(以上、各500mメッシュ集計)および平成19年商業統計(1kmメッシュ集計)より

 

 

 
 

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