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千葉県北西部に位置する鎌ケ谷市。駅商圏分析センター第8回は、開発が進む「新鎌ヶ谷駅」をお送りします。
2010年京成成田空港線(成田スカイアクセス線)の開通により、北総鉄道・新京成電鉄・東武鉄道と合わせて4路線が乗り入れており、市の中心駅になりつつあります。
1日の平均乗降客数も93,221人(2011年)から97,618人 (2015年)と、右肩上がりを続けている同駅。都内はもちろん船橋・柏・松戸・成田・津田沼などの県内主要市街地に、電車1本で短時間での移動が可能な快適駅です。
ちなみに鎌ケ谷市の「ケ」は小さい“ヶ”ではなく大きい“ケ”が正しいとのこと。でも新鎌ヶ谷駅の「ヶ」は小さいんですよね(笑)。
【目次】
1.円商圏
2.居住人口・人口増減率
3.世帯人員
4.住居
5.収入
6.将来人口
7.昼間人口
8.まとめ
前提として新鎌ヶ谷駅から
① 半径1km圏
② 半径1~3km圏
③ 半径3~5km圏を分析します
※基準値…千葉県平均
1km圏
圏内に新京成線初富駅・北初富駅を含みます。
市役所や警察署、総合病院など、生活の基盤となる施設が集中しています。
鎌ケ谷市役所の屋上はダイヤモンド富士と東京スカイツリーを同時に見ることのできる、隠れ(?)ビュースポットです。2000年代に入ってからは市街地としての開発が進み、イオン鎌ヶ谷SCやアクロスモール新鎌ヶ谷といった商業施設が開業、現在はマンションの建設ラッシュとなっています。
1~3km圏
北総線の大町駅・西白井駅、東武野田線(東武アーバンパークライン)は鎌ヶ谷駅・六実駅、新京成線は鎌ヶ谷大仏駅・くぬぎ山駅・元山駅が含まれるエリア。
日本ハムファイターズのファーム本拠地である鎌ケ谷スタジアムはここに位置します。中田翔選手や大谷翔平選手といったスター選手たちも、かつてはここでトレーニングしていました。
国道464号及び県道8号、57号といった生活道路はいずれも車通りが多く、渋滞ポイントも数ヵ所見受けられます。
3~5km圏
北総線の白井駅・松飛台駅、東武野田線は馬込沢駅・高柳駅、新京成線は三咲駅・二和向台駅・五香駅が含まれるエリア。
西側には八柱霊園があり、また市川市大町を通る国道464号線の一部は通称大町梨街道と呼ばれ、多くの梨農家が点在し、梨の一大産地として有名です。
1km圏
特に30歳代人口が多く、50歳代が少ないエリアです。人口増減率は26.39%(千葉県平均2.64%)と、千葉県でも特に増加率が著しいエリアです。
1~3km圏
60歳代の多いエリアで、人口増減率は3.02%と県平均(2.64%)よりやや高くなっています。
3~5km圏
60歳代と70歳代が多いエリアです。30歳代も平均を上回っており、反対に50歳代はやや少ないようです。人口増減率は6.09%と高く、古くから住む住民に加え、若いファミリー世帯が移住してきていることが推測されます。
1km圏
1人世帯が多い(34.03%)ということが分かります(千葉県平均30.30%)。しかし、千葉県内のその他の主要駅1km圏と比較すると1人世帯の割合はそれほど高くなく、どちらかというとファミリー層主体のエリアといえそうです。
1~3km圏
2~4人世帯が千葉県平均をそれぞれ上回っており、いわゆる“核家族”世帯が多いことが推測されます。
3~5km圏
1~3km圏と非常に似通った構成となっています。
1km圏
民営の借家が34.11%を占め、千葉県平均値(25.49%)より約9%高い数値になっています。
一戸建てと共同住宅の比率は千葉県平均とほぼ同じですが、昨今のマンション建設ラッシュを加味すると、次の国勢調査では共同住宅比率が高まることが推測されます。
1~3km圏
持ち家比率は75.14%、一戸建て比率は65.15%と、ともに千葉県平均より約10%高い数値となっています。このエリアは、一戸建ての持ち家の割合が高いといえそうです。
3~5km圏
持ち家比率が71.42%と高いエリアですが、注目したいのは公営・公社等が9.79%と千葉県平均(5.20%)の約2倍を占めていることです。常盤平団地等、大規模UR賃貸住宅の影響といえそうです。
1km圏
平均年収が470.9万円。千葉県平均より約52万円低くなっています。
1~3km圏
平均年収が518.3万円。千葉県平均より約5万円低くなっています。
3~5km圏
平均年収が540.1万円。千葉県平均より約17万円高くなっています。
新鎌ヶ谷駅から離れるほど平均年収は高くなる傾向があります。
駅近は若いファミリー世帯が多いことから考えると、妥当な結果でしょうか。年収階級別でみると、1km圏は500万円未満、1~3km圏は500~1,000万円、3~5km圏は500~1,000万円の層に加え、1,000万円以上比率が高いのが分かります。
※年収→世帯年収
1km圏
人口は平成52年までは継続して増加していきます。現状より17~18%の人口増加が見込まれるエリアです。
1~3km圏
人口は平成32年までは増加、その後は徐々に減少します。平成52年には現在の人口より10%程度減少する見込みです。
3~5km圏
人口は平成32年までは徐々に増加、その後減少に転じます。平成37年には現状の人口を割り、平成52年には現在の人口より約13%程度減少する見込みです。
夜間に対する昼間人口の割合です。
1km圏
昼間人口は夜間人口の85.0%となっており、千葉県平均(83.24%)と近い数値です。
1~3km圏
昼間人口は夜間人口の67.73%となっています。いわゆるベッドタウンの特徴でしょう。交通アクセスが良いことからも、東京方面のみならず、多方面への通勤・通学者が多いことが推測されます。
3~5km圏
昼間人口は夜間人口の68.73%となっています。このエリアもベッドタウンといえそうです。昼間は閑静な住宅街、といった感じでしょうか。
実は地盤が強く、揺れにくい街という側面を持つ鎌ケ谷市。活発な開発が行われ、人口が急増している新鎌ヶ谷駅周辺。
ショッピングエリアと新しい住宅街が融合し、住環境はますます整っていくことでしょう。今後はビジネス誘致の熱も高まってきそうです。
今よりもさらに人気エリアになりそうな予感…。都内にも、船橋や柏にもアクセス抜群な立地にあるので、どんな発展を遂げるか楽しみな街です。
【分析ソリューション】株式会社パスコ マーケットプランナーGIS
【出典】出典:平成22年国勢調査、平成22年昼間人口、平成27-52年将来推計人口、平成25年年収別推計世帯数、平成24年経済センサス(以上、各500mメッシュ集計)および平成19年商業統計(1kmメッシュ集計)より
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