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サブスクリプションはデジタルサービスの拡大を背景に普及しているビジネスの仕組みで、商品開発やマーケティングの担当者はその特徴を知っておくことが大切です。
今回は、サブスクリプションの意味やサービス例、メリットとデメリットを紹介します。
【目次】
1.サブスクリプションの意味や事例とは
2.提供側にとってのサブスクリプション型の3つのメリット
3.提供側が注意するべきサブスクリプション型のデメリット
4.まとめ
サブスクリプションは、売り切り型のビジネスとは異なり、一定の期間中は顧客がそのサービスを自由に利用する権利を持つ点が特徴です。
ここでは、その意味や具体例を紹介します。
◆意味
サブスクリプションとは、顧客が定額料金を支払えば決められた期間はそのサービスを利用できる権利を持つ契約の仕組みです。
企業が商品・サービスを提供してその都度代金を受け取る売り切り型の仕組みに対して、サブスクリプションは商品・サービスの利用期間と利用料金があらかじめ定められているという特徴があります。
サブスクリプション型のサービスは、スマートフォンの所有率の伸びやデジタルサービスの拡充を背景に普及してきました。
◆事例
古くからあるサブスクリプションの例には、雑誌や新聞などの定期購読サービスがあります。
そもそも「subscription」とは「subscribe」(購読する)の名詞形です。
現在のサブスクリプション型のオンラインサービスも、この言葉が由来になっています。
最近では、「Netflix」のような動画配信サービスや「Spotify」のような音楽配信サービスなどが代表的な事例です。
どちらも、ユーザーが利用料金を支払うことで、期間中は指定のコンテンツを利用し放題になる仕組みが採られています。
企業の商品開発やマーケティングの担当者としては、サブスクリプション型のメリットが気になるところです。
ここでは、顧客ニーズ、料金設定、収入という3つのポイントから解説します。
◆利用ニーズを満たせる
まず、サブスクリプション型であれば、顧客が商品・サービスを利用したいというニーズを手軽に満たせます。
例えば、顧客が動画や音楽といったコンテンツを利用したい場合、従来であればDVDやCDといった物品をその都度購入したり、レンタルしたりするしかありませんでした。
しかし、サブスクリプションの場合、定額料金を支払えば期間中はコンテンツが無制限で利用できるのです。
◆料金設定が明確
また、顧客にわかりやすい料金設定を提供できます。
売り切り型では商品・サービスを利用する都度料金が発生しますが、サブスクリプション型は定額料金なので顧客側にも安心感があるのです。
◆安定収入を得られる
さらに、企業側は安定的に収益を得られる点も魅力です。
売り切り型では、顧客が商品・サービスを利用しなければ収益が発生しないだけでなく、時期によって売上に変動があります。
しかし、サブスクリプション型は顧客が利用契約を結んでいる限り収益が発生するため、資金繰りなどの資金計画が立てやすいのです。
サブスクリプション型にはデメリットもあるため、導入する際は注意する必要があります。
まず、利用者の所有欲を満たすことはできません。
消費者には、動画コンテンツや商品などを一時的に利用するだけでなく、いつまでも手元に置いて楽しみたいというニーズもあるものです。
これに対応できないのはサブスクリプションの欠点と言えるでしょう。
また、そもそも定期契約を嫌う顧客も一定数存在するのは事実です。
背景には、「契約してもサービスを使わなければ損になる」、あるいは「自動更新で課金されるのが怖い」といった心配があります。
そのため、無料体験サービスの準備や、サービス解約の簡単さなどを訴求するといった対策が必要です。
サブスクリプション型は、定額・定期といった特徴を活用した料金設定も可能で、新しい消費体験を提供できる手段です。
今後もデジタルサービスが多様化したり、「所有から利用へ」というニーズが増えたりする可能性がある中、企業側にとってはさまざまな活用方法が期待できます。
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