4C分析と4P分析を自社商品・サービスのマーケティングに生かす方法をご紹介!
~サービスメリット整理表を活用しよう【無料DL】~

公開

4C分析と4P分析という有名なマーケティング分析手法を、自社商品やサービスのマーケティングに生かす方法をご紹介します。4C分析や4P分析の目的は、自社商品やサービスのメリットを「売る側の視点」と「買う側の視点」に分けて整理し、販売に結びつけることです。

 

4C分析や4P分析を「知っている」という方は多いでしょう。

しかし、実際に自分でやろうとすると、どのような手順で進めたらよいのか迷ってしまうことがあります。最初に4C分析や4P分析をまとめたメリット整理表を作成することで、商品改善や販売促進のキャッチコピーなどのアイデア出しに役立ちます。

 

無料でダウンロードできるシンプルなメリット整理表のテンプレートをご用意いたしました。お客様の視点に立って自社商品やサービスの強みを振り返るために、ぜひご活用ください。

 

【目次】

1.4C分析、4P分析とは?

2.マーケティングでの4C分析、4P分析の活用方法

3.シンプルなサービスメリット整理表

4.4C分析、4P分析を活用する際の注意点

5.まとめ

 

 

 


消費者の心を掴む商品キャッチコピーを作成するポイント

 

 

 

消費者に伝わりやすい広告デザインで反響アップを目指すポイントとは?

 

4C分析、4P分析とは?

4C分析や4P分析の目的は、自社製品の良さを「売る側の視点」と「買う側の視点」に分けて整理することです。

 

最初に開発された4P分析は「売る側の視点」です。

その後に改良版として開発された4C分析は、「買う側の視点」に立ってサービスのメリットを整理し、商品の開発や改善のために使われている手法です。

 

■4P分析(売る側の視点=サービスの特長)は以下の要素に分類されます。

・製品(Product)

・価格(Price)

・流通(Place)

・販売促進(Promotion)

 

■4C分析(買う側の視点=消費者メリット)は以下の要素に分類されます。

・顧客価値(Customer Value)

・顧客にとっての経費(Cost)

・顧客利便性(Convenience)

・顧客とのコミュニケーション(Communication)

 

それぞれの項目は、以下のように対応し合っています。

 

 

4P 4C
製品(Product) 顧客価値(Customer Value)
価格(Price) 顧客にとっての経費(Cost)
流通(Place) 顧客利便性(Convenience)
販促(Promotion) 顧客とのコミュニケーション(Communication)

 

 

なにを、いくらで、どこで、どのように売るか、ということを整理するために開発された分析手法です。

 

マーケティングでの4C分析、4P分析の活用方法

4C分析、4P分析は便利なフレームワークですが、マーケティングの場ではどのように活用すればよいのでしょうか。

販売やプロモーション活動で成果を得るための方法について、3つのポイントを紹介します。

 

1.自社が扱っている既存の商品・サービスを分析する際に活用

商品・サービスを開発したばかりの時はコンセプトが明確で顧客のニーズに合致したものであっても、時間が経過して市場環境が変わるにつれて徐々に消費者の需要と乖離していくことも考えられます。

これから力を入れて販売したい商品・サービスはもちろん、特に売れ行きが落ち込んだ品目を分析する際は効果的です。

 

2.新商品・サービスを企画開発する際に活用

店舗運営や販売の実績がある人ほど、個人の勘や感覚によって新しいアイデアを生み出せるもの。

思いついた企画を即実行するスピード感は大切ですが、いったん立ち止まってその商品・サービスの魅力度を客観的に分析したいこともあるでしょう。

その場合は4C分析や4P分析といったフレームワークが役立ちます。

 

3.競合分析にも活用

顧客分析をして魅力的な商品・サービスを効果的な方法で提供したとしても、ライバル企業がさらにそれを上回っている場合は決して安泰ではありません。

マーケティングで成果を出し続けるには、顧客分析だけでなく競合他社との競争においても優位性を発揮しなければならないでしょう。

4C分析や4P分析といったフレームワークを、自社と顧客の両者だけでなく、競合他社との比較にも活用すればより効果的です。

 

4C分析、4P分析のシンプルなサービスメリット整理表

4C分析や4P分析といったフレームワークの使い方やメリットについて紹介しましたが、個別の項目を整理するにはどのような方法があるのでしょうか?

オススメは、整理表を使いながら当てはめていくことです。

整理表の4Pと4Cの各項目に、自社のメリットを「売る側の視点」「買う側の視点」それぞれに立って記入するだけで、商品やサービスのメリットを整理できます。

 

どうしても自分で「自社商品のメリット」を書こうとすると、ただのサービス特長の説明で終わってしまいます。

「自社商品のメリット」を訴求するためにサービスの特長を把握しておくことは、もちろん大事です。

その特長について製品、価格、流通、販売促進に分けて、買う側にとってどんなメリットがあるのかを考えることはさらに重要です。

 

この4C分析、4P分析のサービスメリット整理表を活用すると、広告のキャッチコピーに使える言葉も見えてきます。

 

上記は「駅前にあるサラリーマン向けの格安足つぼクイックマッサージ店」がサービスメリット整理表を活用した例です。

 

「安い」「駅近く」が売りですが、それをキャッチコピーにしてもなかなか自分事としては考えてもらえません。

しかし4C分析の「買う側の視点」で生まれたメリットをみてみると、「これは私のためのメッセージだ」と、とらえてもらえる可能性が高まります。

 

「一日の疲れを明日に残さないために、仕事帰りに30分の足つぼマッサージはいかがですか?」

 

「手頃な価格なので、ちょっと節約すれば月々のお小遣いから捻出できる」

「仕事帰りにさっと寄れて、家族との夕食にも間に合う」

という嬉しいお声もいただいております。

 

上記の4C分析で整理したメリットにちょっと言葉を加えてみるだけで、消費者にとっても「自分事」のキャッチコピーに変わります。

4C分析を基にキャッチコピーを作る際は、商品キャッチコピー(フレーズ)の作り方 考え方の手順とオススメの伝わるテクニック!も参考にしてください。

 

4C分析、4P分析を活用する際の注意点

うまく活用すれば効果を発揮する4C分析、4P分析ですが、注意しておきたいポイントもあります。

 

分析をする際は、顧客のニーズを軸に考えることが大切です。

整理表にある価格(Price)や流通(Place)といった項目は、自社内の常識や他社との比較を基準にするだけではなく、「顧客がどのように判断するのか」も意識する必要があります。

 

分析を繰り返していくと思わぬ深みにはまってしまい、消費者心理と乖離してしまうケースもありえます。

あくまでも顧客目線というシンプルな軸を保ち続けましょう。

 

まとめ

4C分析、4P分析を使ってサービスメリットを整理するために表を用意しました。

 

4C分析の手法を用いて顧客側の視点に立ってサービスの特長を整理すると、商品改善につながるだけでなく、販売促進のキャッチコピーが生まれることもあります。

 

4C分析、4P分析のサービスメリット整理表テンプレートは、下記画像をクリックするとダウンロードできます。

商品やサービスごとのメリットを整理するためにも、ぜひ一度使ってみてください。

 

 

 

 
 

The following two tabs change content below.
販促の大学の企画創立者。地域新聞社在職時代にマーケティング部を発足。WEB集客事業を実施し、問合せ数を前年比約3倍に。さらにマーケティングオートメーションの導入や、インサイドセールス部門立ち上げ支援など、営業組織の効率化に貢献。その後、新規事業開発の部門を経て、2021年独立。現在、PRSJ認定PRプランナーとして、企業の事業開発からプロモーションを手掛ける「喜八屋」の代表を務める。

■おすすめの関連コラム

  1. パーソナルトレーニングジムの集客のポイントとは?成功例をご紹介

    パーソナルトレーニングジムの需要が高まるのとともに、ジムの競争が激化し、集客が大きな課題となって...
  2. カスタマージャーニーとは?新モデル「ORACAS(オラカス)」について解説

    近年カスタマージャーニーの視点が、店舗や企業の販促で注目されてきていますので、経営者や販促担当者...
  3. 病院・クリニックに適した集客方法とは?選ばれる医療機関のマーケティング実例

    病院・クリニックを経営する上で集客はとても重要な事柄です。世の中にはたくさんの病院・クリニックが...
  4. 年末年始商戦!withコロナでも新規顧客をゲットするには!?

    2020年は新型コロナウイルス感染症が終息する見通しが立たず、「withコロナ」での年末年始商戦...
  5. 【店舗向け】2020年のクリスマス商戦!withコロナの今年は何が違う?

    2020年のクリスマス商戦は新型コロナウイルス感染症の影響で、例年とは大きく異なることが予想され...
  6. 【飲食店経営で役立つ!】マーケティングの基本!お店のコンセプトに合ったペルソナを考えよう!

    飲食店経営では、正しいペルソナを設定できるかどうかが売上を左右します。 お店とペルソナがマッチ...
  7. 美容業界の方必見!美容業界のトレンドと今後の動向に迫る!

    近年、美容業界は市場規模や出店数が緩やかに拡大・増加している一方、サービスが多様化し、競争が激化...
  8. サブスクリプションとは?サービスの事例やメリット・デメリットをご紹介!

    サブスクリプションはデジタルサービスの拡大を背景に普及しているビジネスの仕組みで、商品開発やマー...
  9. シニアマーケティングとは?デジタルとアナログで団塊世代を取り込む!

    ますます高齢化が進む中、団塊世代をはじめとしたシニア層の取り込みは、多くの企業にとって重要課題の...
  10. 増えるシニアのネット利用 シニア世代が求めるモノ・サービスとは

    インターネットを利用するシニア世代は増加しつつあります。 販売戦略で高齢者をターゲットとするな...
  11. SEOで勝つには? SEOで上位表示されるために必要な基礎対策を解説!

    SEO対策をしてみたい!と思っても、まず何からすればいいのか分からない、という人も多いかと思いま...
  12. Webマーケティングイメージ

    Webマーケティングとは? Webマーケターの仕事内容について解説!

    最近、「Webマーケティング」という言葉をよく聞きますが、いったいどのような仕事なのでしょうか?...
  13. 知ってて当たり前?AISASとは?購買行動モデルを意識して売上を伸ばそう

    皆さん、AIDMA(アイドマ)やAISAS(アイサス)という言葉を聞いたことはありますか?どちら...
  14. リファーラルマーケティングを活用・実践してビジネスを拡大する

    ビジネスにリファーラルを活用することには多くのメリットがあります。今回はリファーラルマーケティン...
  15. ○○マーケティングって、つまり何?

    世の中には「マーケティング」に○○を付けて、とても難しい言葉で表現していることがたくさんあります...
  16. リファーラルマーケティングを活用して売上を上げる

    集客、見込み顧客獲得のためのマーケティング手法はいろいろありますが、その中でも一番強力で効果的な...

PAGE NAVI

続きを読む
記事を検索
メルマガ登録者数1万以上 セミナー情報をいち早くお届け
ご提案無料 ウィズコロナ時代に合わせて販促の「見直し」してみませんか?まずはお問い合わせください。
  • 法人営業における「BANT情報」をうまく活用して成約…
    法人営業、すなわちB to B営業における案件についての営業ヒアリングフレームワークとして「BANT情報」というものがあります。BANT情報のフレームワークを使用したヒアリングによって営業の受注確度、もしくは見込みを高めることができます。BANT情報をうまく活用して、成約率を高める方法について説明します。
  • エシカル消費とは?企業のメリットと取り組み事例を解説
    近年、エシカル消費に注目が集まってきています。 持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みが企業に求められる中で、エシカル消費の注目度はさらに上昇しています。 エシカル消費は、企業・行政・消費者など社会全体で実施していく必要がある課題です。 企業は、エシカル消費全体を正しく理解して、ブランディングの向上やマーケティング、新規事業の開発などを考えていく必要があるでしょう。 今回は、エシカル消費の全体像とメリット、取り組み事例を解説します。
  • 【業界研究】不動産業界のトレンド情報
    ~201…
    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。 今回は不動産業界の現状と今後の見通しについて、地域新聞社のマーケティング部と、同社2018年4月入社の新卒社員が共同で調査しました。 おすすめの販促方法付の情報もご紹介しますので、不動産業界の方も、それ以外の方も、ぜひご一読ください。
  • ターゲット顧客の明確な選定 マーケティング戦略の起点…
    マーケティング戦略を練る上で、商品を購入してくれるターゲット顧客を明らかにすることは大切なことです。 ドラッカーに、次のような言葉があります。 「マーケティングの狙いは、顧客というものをよく知って理解し、製品が顧客にぴったりと合って、ひとりでに売れてしまうようにすること」 『マネジメント』(1970年、ダイヤモンド社) 「どのような 価値を提供すればターゲット市場のニーズを満たせるかを探り、その価値を生み出し、顧客に届け、そこから利益を上げること」 『コトラーの戦略的マーケティング』(2000年、ダイヤモンド社)
  • 【業界研究】不動産業界のトレンド情報 〜2024年調…
    ビジネスで適切な判断を下し続けるには、業界のトレンドをつかむことが重要です。 今回は不動産業界の現状と今後の見通しについて、調査しました。 おすすめの販促方法もご紹介しますので、不動産業界の方も、それ以外の業界の方も、ぜひご一読ください。
PAGE TOP