集客を増やす効果的なクーポン事例ストーリーvol.1
~飲食・ラーメン編~

公開

世間に溢れている広告の中でも、つい心動かされてしまうのが飲食店の広告ではないでしょうか。

 

健康なら、人は誰でもお腹がすく。しかも1日3回すくのだから、広告には1日3回のチャンスがあるということです。これは他の業種よりも圧倒的に条件が良く、つまり広告効果が十分に見込める業種だということです。

 

飲食店広告において、さらに広告効果をUPさせる、つまり来店率を上げる方法としてよく用いられるのが『クーポン』。

 

今回は『ラーメン店のクーポン』の事例をご紹介いたします。

 

クーポン事例ストーリーvol.2~飲食・カフェ編~

クーポン事例ストーリーvol.3~活用方法編~

クーポン事例ストーリーvol.4~アイデアクーポン編~

 

みんな大好きラーメン店のクーポン事情

クーポン回収率が高いクーポンはやっぱりあのクーポン

今や日本人の国民食ともいえるラーメンは、クーポンの回収率も飲食業界トップクラスです。

 

ランチでも夜でも1000円以下で食べることができ、老若男女を問わず愛されているラーメン。

看板を見るとつい立ち寄りたくなる魔力が、高いクーポン回収率に繋がっています。

 

そんなラーメン業界でもっとも多く発行されているのが『選べる1品系クーポン』。

 

例えば、『トッピングどれでも1品無料(チャーシュー・煮玉子・のり・メンマ・ネギ・コーン)』や『半餃子もしくは杏仁豆腐どちらかサービス』のようなクーポンのことです。

 

地域情報紙『ちいき新聞』が実施したクーポン特集においても、もっとも多く掲載されたのがこのタイプのクーポンでした。

 

しかし実際に回収された率を調べてみたところ、『選べる1品系クーポン』の回収率を上回ったクーポンがあります。

 

それは『ワンコインクーポン』、つまり『ラーメン1杯500円』というクーポンです。

 

306

いわゆる『値引系クーポン』で、『ワンコインで1杯のラーメンが食べられる』というわかりやすさが消費者の背中を押したのだと推測できます。

 

醤油・味噌・とんこつ等、どのラーメンを選んでもワンコインとしたお店のクーポン回収は、1000枚を超えることもあります。

 

OPEN記念や周年記念などで爆発的な集客を狙いたいときなどにはおススメのクーポンです。

 

ワンコインクーポンを筆頭とした『値引系クーポン』の効果は◎

『値引系クーポン』以外で効果が良かったクーポンはコレだ

発行が多いクーポン第1位は『選べる1品系クーポン』で、回収率が良いのは『ワンコインクーポン』というお話をさせて頂きましたが、『ワンコインクーポン』の次に効果の出たクーポンとは何だったのでしょう。

 

第2位はやはり『値引系クーポン』。

 

例えば、『麺類全品100円引き』や『醤油ラーメン780円→680円』のような値引クーポンです。

 

『ワンコイン』ほどのインパクトはなくても、『値引』という言葉に消費者は心を動かされる傾向があるようです。

 

結果として、第1位、2位のクーポンはどちらも『値引系クーポン』だったのは、当然といえば当然でしょう。

 

それでは第3位のクーポン内容はどんなものだったのでしょうか。

 

それは意外にも『選べない1品系クーポン』でした。

 

例えば、『餃子1皿無料』や『チャーシュー1枚サービス』のような選択肢のないクーポンです。

ここで注目したいのは『選べる1品系クーポン』よりも『選べない1品系クーポン』の方が効果があったということ。

 

『トッピングどれでも1品無料(チャーシュー・煮玉子・のり・メンマ・ネギ・コーン)』と『チャーシュー1枚サービス』であれば、前者の方が選ぶ楽しさもありますから、クーポン回収に繋がりそうな気がしますよね。

 

そこで後者の表現を次のように変えてみたらどうでしょうか?

 

『大好評!秘伝のタレに漬け込んだこだわりの厚切りチャーシュー(130円)1枚サービス』。

 

どうですか?お店のこだわりが伝わり、是非食べてみたいと思いませんでしたか。

 

今回、クーポン回収が良かった『選べないトッピングクーポン』のお店も、同じような表現方法でチャーシューがどれだけ美味しいのかをしっかりと伝えていました。

 

さらにラーメンの写真にもしっかりと、美味しそうなこだわりチャーシューが目立つように載っていました。

 

クーポンは内容はもちろんのこと、その表現方法によっても消費者への伝わり方に大きな差が出るということなのです。

 

306

『値引系クーポン』はつけたくない。ならば 広告にストーリー性を持たせよう

クーポン回収が多いクーポン内容は『ワンコイン』『100円引き』等の『値引系クーポン』となりました。

 

でも、様々な事情で『値引系クーポン』はつけない、つけられないということもあると思います。

 

そんな時は是非、『渾身の、選べない1品系クーポン』を検討してみてはいかがでしょうか。

 

世の中に数多く出まわっている『選べる1品系クーポン』と差別化できますし、何よりその良さやこだわりをしっかりと伝えることができます。

 

最後に、これはどんなクーポンをつける時でも気をつけて頂きたいのですが、広告内に起承転結があるかどうか、が大切です。

 

キャッチから始まり、写真とその写真の補足説明を入れ、最後にそれらと関係のあるクーポンをつける。そうすれば広告全体が1つのストーリーとなり、消費者に伝わりやすいのです。

 

これがバラバラな広告をよく見受けられますので、広告の目的・ターゲットを整理した上で、消費者の目線に立って、1番伝わる表現方法を考えていきましょう。

 

※クーポンの回収枚数の傾向等は地域情報紙『ちいき新聞』のクーポン特集データ調べ

 
 

The following two tabs change content below.
株式会社地域新聞社 効果向上支援室 室長(社内での名称は“向上長”)2006年に入社。広告企画営業として本社第一営業部(現:八千代支社)に配属となり八千代市エリアを4年半担当した後、2010年9月より千葉支社に異動。市原市エリアを2年半担当し、2013年3月より新設された市原支社の初代支社長に就任。

■おすすめの関連コラム

  1. 折込チラシの効果的な配り方を分かりやすく解説
    ~適切な商圏とは?~

    折込チラシは地域に密着しているため効果が期待できるのではないかという想定のもと、集客や求人のため...
  2. 【飲食店向け】飲食店のイノベーションについて

    「イノベーション」という言葉は「技術革新」や「経営革新」という意味だけでなく、「新機軸のサービス...
  3. 経営危機に陥っても大逆転できる経営者の性格とは

    「起業と起業意識に関する調査」(日本政策金融公庫実施、2016年度版)によると、起業する人のおよ...
  4. 【サロン向け】〜美容商品が売れるサロンの秘密〜

    美容商品の売り上げを上げるためには?世の中にたくさんある美容商品。「これは良い商品だから、ぜひ使...
  5. 【飲食店向け】時流に乗った飲食店の傾向と対策

    大手チェーン店も乗り出している「現在の飲食店事情」がどのようなものか、ご存じでしょうか?現在、飲...
  6. 繁盛店の販促に迫る、商売繁盛の極意 vol.2

    1日の乗降人員が5万人を超える京成勝田台駅。南口を出ると目の前にあるパチンコ店のビルの4階にその...
  7. 効果を引き出すクーポン事例ストーリーvol.4
    ~アイデアクーポン編~

    広告にはクーポンが付いているのが当たり前となった昨今、世の中にはさまざまな種類のクーポンが出回っ...
  8. 集客に効果的なクーポン事例ストーリーvol.3
    ~活用方法編~

    集客にクーポンを効果的に活用したい!と思っているお店や企業のマーケティング担当の方は多いでしょう...
  9. 繁盛店の販促に迫る、商売繁盛の極意 vol.1

    現在様々な販促を行っているが、その中でも長きにわたって定期的に利用してきたのが、週刊発行のポステ...
  10. 販促の工夫事例~美容室編~
    繁盛美容室の顧客リスト活用法

    顧客リストを有効活用していますか。 美容室の顧客リストはお客様のカルテでもありますが、情報の確...
  11. 集客を増やす効果的なクーポン事例ストーリーvol.2
    ~飲食・カフェ編~

    女子会やママ友と利用しやすいカフェは、弊社が発行する『ちいき新聞』の読者アンケートでも、常に「欲...
  12. リピート率を向上させる店内インテリアとは~美容室・サロンの場合

    お店を出せばお客様が足を運んでくれ、リピーターになってくれると思っていませんか?...
  13. 店舗販促成功事例ストーリーvol.1
    ~塗装・リフォーム編~

    皆さんは『ザイアンスの法則』をご存知でしょうか?...

PAGE NAVI

続きを読む
記事を検索
メルマガ登録者数1万以上 セミナー情報をいち早くお届け
ご提案無料 ウィズコロナ時代に合わせて販促の「見直し」してみませんか?まずはお問い合わせください。
  • 世代別の特徴を押さえて、消費のツボを見定めよう
    団塊世代やバブル世代といった世代別のカテゴリーは、実はマーケティングにとっても重要であることをご存知ですか?消費行動には個人の価値観が強く反映されるので、「世代論」だけで消費傾向を分析できるわけではありません。しかし、「バブルを謳歌した50代」と「不況の中で育った20代」に対して同じ販促活動をするのは、決して合理的とはいえません。そこで今回は、世代を6つに分類して解説する『世代論の教科書』(東洋経済新報社)を参考にしながら、各世代別の価値観や消費傾向を踏まえた効果的な販促活動について考えてみましょう。
  • Facebookでお得に広告を出そう②
    The following two tabs change content below.この記事を書いた人最新の記事 長谷川和也(詳しいプロフィールを見る) gTOMO合同会社 代表 1965年静岡県生まれ 千葉大学工学 […]
  • 2020年8月の販促計画を立てるときのポイント
    8月の販促計画作成に役立つポイントをまとめましたので、1か月程前から余裕を持って販促計画を立ていきましょう。暑さのピークを迎える8月。熱中症や夏バテに注意が必要です。水分補給をしたり、栄養バランスの良いさっぱりメニューやスタミナメニューなどを食べたりして、暑い夏を乗り切りましょう。お盆を過ぎると、日中は残暑が厳しいものの夜は少しずつ涼しくなり、秋の気配を感じるようになります。新型コロナウイルス感染症の影響で臨時休校が続き、ほとんどの学校で夏休みが短縮されます。短い夏休み期間を楽しむ、マイクロツーリズムに注目が集まっています。例年は夏休み期間中に高校や大学が説明会やオープンキャンパスを実施していますが、今年は従来通りのイベントが実施できず、オンラインで開催する学校が多く見られます。授業の遅れも気になる受験生にとっては、より不安が募る夏休みになりそうです。ぜひ本記事をご参考にしていただければと思います。
  • 2017年4月の販促計画を立てる時のポイント
    4月は入園、入学、入社、部署異動など、新生活が始まる月。また、総務省統計局の調査によると、教育費の支出が年間で一番高くなるのが4月です。総合的な月間消費支出も年間で第3位。新しく店舗周辺に引っ越してくる人が多いので、認知度向上のために、遅くとも1か月前に販促計画を立てましょう。月間の販促計画作成に役立つポイントをまとめましたので、ぜひご参考にしていただければと思います。
  • 2018年7月の販促計画を立てるときのポイント
    7月は学校の夏休みが始まり、レジャー需要が高まる季節。また、総務省統計局の調査によると「家具・家事用品」への支出が年間で一番高くなるのが7月です。冷房器具や、涼しさを感じるインテリアへの模様替えの需要が高いといえるでしょう。 2018年は、西郷隆盛ブームや、週刊少年ジャンプ創刊50周年など、イベントが盛りだくさんです。梅雨明け後は外出する機会が増えるので、アクティブな消費者を狙った販促活動が重要になってきます。また、暑さで体調を崩す人が増えることで「冷涼」をテーマにした新商品がヒットする可能性も高まるので、遅くとも1か月前には販促計画を立てましょう。月間の販促計画作成に役立つポイントをまとめましたので、ぜひご参考にしていただければと思います。
PAGE TOP