シニアマーケティングとは?デジタルとアナログで団塊世代を取り込む!

公開

ますます高齢化が進む中、団塊世代をはじめとしたシニア層の取り込みは、多くの企業にとって重要課題の1つになりつつあります。

シニア層の顧客獲得に必要なのは、デジタルとアナログの両方のアプローチを活用する考え方です。

今回は、団塊世代を取り込むためのシニアマーケティングの考え方や、効果的な施策について解説します。

なお、この記事でご紹介しているシニアマーケティングのコツと、弊社クライアント様の取り組み・実績を具体的にまとめた「シニア向け販促のコツ」を無料でダウンロードしていただけます。

必要項目を入力するだけ(1分ほどで終わります)ですぐにダウンロード可能ですので、販促活動にご活用ください。

【無料】シニア向け販促のコツ を
ダウンロードする

【目次】
1.シニアマーケティングの定義
2.団塊世代を取り込むシニアマーケティングのポイント
3.シニア向けのマーケティングで効果的な施策
4.まとめ

シニアマーケティングの定義

シニアマーケティングとは、団塊世代をはじめとしたシニア層にターゲットを絞ったマーケティングです。

シニア層特有の興味や関心、購買パターンを分析して施策を実施します。

特に集客や顧客獲得においては、シニアが活用するチャネル(顧客との接点)を理解した上で戦略を立てることが効果的です。

団塊世代を取り込むシニアマーケティングのポイント

シニアマーケティングでは、デジタルとアナログの2つのチャネルによるシナジー効果を生み出すことが重要です。

ここでは、チャネルごとにポイントを紹介します。

①デジタルマーケティングを活用しよう

シニアマーケティングにおいて、デジタルを活用したアプローチは重要な課題です。

この背景には2つの要因があります。

1つ目はシニア層のネット利用率の増加です。

総務省「通信利用動向調査」によると、2019年時点における60〜69歳のインターネット利用率は90.5%(前年76.6%)、70〜79歳は74.2%(同51.0%)となっており、それぞれ前年よりも伸びています。

また、スマホやSNSの利用者が増加中である点も無視できません。

2つ目はネットやスマホの進化です。

大手ECサイトは発展を続けており、その他にもフリマアプリやタクシー配車など、次々と新しいネット系サービスが登場しています。

今や、シニア層に向けた「シニアデジタルマーケティング」の取り組みは欠かせません。

ECサイトやWebメディア、インターネット広告、アプリ配信といった、デジタル上のあらゆる手段によって集客・販売を目指す考え方が重要になってくるでしょう。

*参考:総務省「インターネットの利用状況」

②アナログならではのアプローチをしかけよう

一方でアナログからのアプローチも重要です。

デジタル技術が発展しても、リアルの魅力が全て無くなるわけではありません。店頭での丁寧な接客やコト消費など、アナログ特有の強みが残る分野は必ずあります。

また、割引特典がついたチラシやシニア層向けのスクール情報が掲載されたフリーペーパーなど、アナログ特有のアプローチもまだまだ効果が期待できるでしょう。

とはいえアナログでのアプローチは、地域特性はもちろん、シニアならではの傾向をつかまなければ、なかなか望んだ効果が得られないものです。

  • どの媒体がいいのか?(チラシ・DM・フリーペーパー等)
  • 予算はどれくらい必要か?
  • 他社事例が見たい

このような疑問やご要望をお持ちの方は、冒頭でも紹介しました弊社の無料販促資料「シニア向け販促のコツ」をご活用ください。

弊社クライアント様のアナログ媒体でのアプローチ方法を実例つきでまとめています。

【無料】シニア向け販促のコツ を
ダウンロードする

シニア向けのマーケティングで効果的な施策

シニア向けのマーケティングでは、シニア層の興味や関心、行動パターンに合わせた施策が大切です。

  • チャネルを絞る
  • 品質や信頼性をアピールする

以下にもう少し詳しく施策内容を解説していきます。

◆チャネルを絞る

チャネルの選択は慎重に行う必要があります。

デジタルではWebメディア、電子メール、ネット広告、SNSなどがある一方、アナログでは実店舗やチラシ、看板などがあり、それぞれ種類が豊富です。

しかし、むやみにいろいろ試しても、成果は出づらいでしょう

2020年時点で高齢者のスマホ利用率は60〜69歳で64.4%、SNS利用率については60.6%です。

どちらも着実に利用率が増えている段階ですが、若い世代と比べると低いのも事実。

これらのデータを踏まえつつ、ターゲットに合わせた施策を打つことが重要です。

*参考:総務省 「令和2年通信利用動向調査の結果」

◆品質や信頼性をアピールする

商品やサービスの品質も重要です。

民間のマーケティング会社による消費者意識に関する調査では、シニア層は商品を購入する時に慎重な姿勢が見られました。

この層は、価値と価格が見合っているか、品質の裏打ちがあるかを重視する傾向があり、話題性や人気には左右されづらいという結果が出たのです。

アナログのチャネルでは、商品を自分の目で見たり直接手に取ったりすることができるため、質や信頼性を訴求する施策が有効でしょう。

そして、これはネットでも同じです。

「家計消費状況調査」では、60歳以上の世帯がネットショッピングで購入する商品のうち、食料品、旅行、家電、衣料品の割合が大きいという結果でした。

このような商品は、ネットであれば価格や品質、魅力などを細かく比較できます。

ネットでも、販売者側はモノ・サービスそのものの魅力をアピールすることが大切なのです。

*参考:e-Stat 家計消費状況調査 年次 2020年 1-2 世帯主の年齢階級別

まとめ

シニアマーケティングは、今後のさらなる人口の高齢化とシニア層のネット利用の加速が見込まれるので、デジタルとアナログのチャネルを両輪として活用していくことが求められます。

シニア層が利用しているチャネルや求めていることを意識しながら、顧客を取り込みましょう。

 
 

The following two tabs change content below.
株式会社ベストエフォートマーケティング 代表取締役。 東京理科大学大学院卒業後、外資系企業にてマーケティング職、国内・海外営業職に従事。2011年4月に株式会社ベストエフォートマーケティング代表取締役就任。 “WEBを起点としてビジネスを発展させる”をキーワードに、WEB製作、WEBマーケティング、営業コストを抑えて売り上げを上げていく効率的なマーケティング手法、 営業手法などを提案。海外のグローバル企業、上場企業、中小企業、ベンチャー企業等500社以上の企業の営業マーケティング支援実績。 ホームページ : https://besteffortmarketing.co.jp/ Facebook : https://www.facebook.com/yushukanemura ベストエフォートオフィス船橋(コワーキングスペース): https://besteffortoffice-funabashi.com/

■おすすめの関連コラム

  1. 経営に役に立つ資格とは?おすすめ資格をご紹介

    経営には現場の経験や勘も重要ですが、知識の裏付けも必要です。知識があることで、判断の質や信頼性が...
  2. パーソナルトレーニングジムの集客のポイントとは?成功例をご紹介

    パーソナルトレーニングジムの需要が高まるのとともに、ジムの競争が激化し、集客が大きな課題となって...
  3. カスタマージャーニーとは?新モデル「ORACAS(オラカス)」について解説

    近年カスタマージャーニーの視点が、店舗や企業の販促で注目されてきていますので、経営者や販促担当者...
  4. 病院・クリニックに適した集客方法とは?選ばれる医療機関のマーケティング実例

    病院・クリニックを経営する上で集客はとても重要な事柄です。世の中にはたくさんの病院・クリニックが...
  5. 年末年始商戦!withコロナでも新規顧客をゲットするには!?

    2020年は新型コロナウイルス感染症が終息する見通しが立たず、「withコロナ」での年末年始商戦...
  6. 【店舗向け】2020年のクリスマス商戦!withコロナの今年は何が違う?

    2020年のクリスマス商戦は新型コロナウイルス感染症の影響で、例年とは大きく異なることが予想され...
  7. 【飲食店経営で役立つ!】マーケティングの基本!お店のコンセプトに合ったペルソナを考えよう!

    飲食店経営では、正しいペルソナを設定できるかどうかが売上を左右します。 お店とペルソナがマッチ...
  8. 美容業界の方必見!美容業界のトレンドと今後の動向に迫る!

    近年、美容業界は市場規模や出店数が緩やかに拡大・増加している一方、サービスが多様化し、競争が激化...
  9. サブスクリプションとは?サービスの事例やメリット・デメリットをご紹介!

    サブスクリプションはデジタルサービスの拡大を背景に普及しているビジネスの仕組みで、商品開発やマー...
  10. 増えるシニアのネット利用 シニア世代が求めるモノ・サービスとは

    インターネットを利用するシニア世代は増加しつつあります。 販売戦略で高齢者をターゲットとするな...
  11. SEOで勝つには? SEOで上位表示されるために必要な基礎対策を解説!

    SEO対策をしてみたい!と思っても、まず何からすればいいのか分からない、という人も多いかと思いま...
  12. Webマーケティングイメージ

    Webマーケティングとは? Webマーケターの仕事内容について解説!

    最近、「Webマーケティング」という言葉をよく聞きますが、いったいどのような仕事なのでしょうか?...
  13. 知ってて当たり前?AISASとは?購買行動モデルを意識して売上を伸ばそう

    皆さん、AIDMA(アイドマ)やAISAS(アイサス)という言葉を聞いたことはありますか?どちら...
  14. リファーラルマーケティングを活用・実践してビジネスを拡大する

    ビジネスにリファーラルを活用することには多くのメリットがあります。今回はリファーラルマーケティン...
  15. ○○マーケティングって、つまり何?

    世の中には「マーケティング」に○○を付けて、とても難しい言葉で表現していることがたくさんあります...
  16. リファーラルマーケティングを活用して売上を上げる

    集客、見込み顧客獲得のためのマーケティング手法はいろいろありますが、その中でも一番強力で効果的な...
  17. 4C分析と4P分析を自社商品・サービスのマーケティングに生かす方法をご紹介!
    ~サービスメリット整理表を活用しよう【無料DL】~

    4C分析と4P分析という有名なマーケティング分析手法を、自社商品やサービスのマーケティングに生か...

PAGE NAVI

続きを読む
記事を検索
メルマガ登録者数1万以上 セミナー情報をいち早くお届け
ご提案無料 ウィズコロナ時代に合わせて販促の「見直し」してみませんか?まずはお問い合わせください。
  • お客様の声を集めて、商品・サービスの質を高めよう
    商品を買う際、あなたは何を重視して購入を決めますか? 商品の仕様、料金、デザインなどいろいろあると思いますが、その中でも大きな役割を果たすのが“お客様の声”ではないでしょうか。 数百円の物ならまだしも、高額の商品・サービスを購入する際は、失敗は避けたいですよね。 そんな消費者心理に応えるためにも、ホームページやチラシには、ぜひお客様の声を掲載するようにしましょう!
  • 今すぐ簡単に情報を届けられるツール!LINE公式アカ…
    新型コロナウイルス感染症の影響を受け、各店舗、様々な対策に追われていることかと思います。こういった状況の中で ・営業時間変更などの情報を会員の方へ一斉に伝えたい ・日々状況が変わる中で、リアルタイムで情報発信がしたい ・テイクアウトなどの新しいサービスを常連様に周知させたい といったニーズが高まっています。そこで改めて注目を集めているサービスがLINE公式アカウント。店舗専用アカウントとしてメッセージを送ることができるLINE公式アカウント(旧 LINE@)は、店舗集客に使える機能がたくさんあります。
  • 今すぐできる!店舗型ビジネス向けのホームページによる…
    レストランや美容室などの店舗型ビジネスもWEB集客の時代! 店舗型ビジネスの経営者の中には「ホームページ集客なんて無理!」とはなから思い込んでいる方がいます。 立地が重要といわれる店舗型ビジネスですが、昨今では「ホームページ集客で成功して、繁盛店になった!」という例もたくさんあります。 今回は、そんな店舗型ビジネスに奮闘している経営者様向けに、WEB集客の基本についてお話しします。 ※この記事の内容は、基本的にはどの業種でも有効ですので、他業界業種の方もぜひ参考にしてください。
  • 雨の日こそ集客しよう!雨天時に出来る効果てき面な集客…
    「雨だからお客様が来ない」は大きな間違い!? 雨が降りやすい6・7月。梅雨は売上が落ち込みやすい季節です。 天気が悪いと必要がなければ外出する気にならず、特に飲食店では、一部の行列ができる店、人気店を除いて、客足が遠のいてしまいます。 “雨の日の集客”に頭を悩ませる店舗経営者は多く、「雨が降っているから、お客様が来なくてもやむを得ない」と考えてしまいがち。 しかし、事前に食材を調達して、仕込みをしてお店を開けている飲食店の場合、ここであきらめてしまうのはもったいないことです。 今回は飲食店に絞り、雨の日だからこそ売上を上げるための工夫についてお話します。
  • 4C分析と4P分析を自社商品・サービスのマーケティン…
    4C分析と4P分析という有名なマーケティング分析手法を、自社商品やサービスのマーケティングに生かす方法をご紹介します。4C分析や4P分析の目的は、自社商品やサービスのメリットを「売る側の視点」と「買う側の視点」に分けて整理し、販売に結び付けることです。4C分析や4P分析を「知っている」という方は多いでしょう。しかし、実際に自分でやろうとすると、どのような手順で進めればいいのか迷ってしまうことがあります。最初に4C分析や4P分析をまとめたメリット整理表を作成することで、商品改善や販売促進のキャッチコピーなどのアイデア出しに役立ちます。無料でダウンロードできるシンプルなメリット整理表のテンプレートをご用意いたしました。お客様の視点に立って自社商品やサービスの強みを振り返るために、ぜひご活用ください。
PAGE TOP