求人広告の掲載をしたい! 最適な時期はいつ?

公開

新たに中途採用をする上で、求人広告は欠かせない手段の1つです。

求人広告で成果を出すためには、求職活動が多い時期を知り、最適なタイミングを狙って広告を掲載する必要があります。

 

今回は、求職者が多い時期や求人広告の掲載に適した時期について説明します。

 

【目次】

1.採用担当が知っておくべき求職活動が多い3つの時期

2.求人広告の掲載が最適な時期はピーク前

3.あえてピークを避けるメリットとデメリット

4.まとめ

採用担当が知っておくべき求職活動が多い3つの時期

求人広告で効果を上げるためには、求職活動が活発になる時期を知っておくことが大切です。

ここでは、1年のうち特に求職者が増える3つのピーク時期とその特徴について紹介します。

 

◆年初・年度末

1~3月は最も求職活動が増える時期です。

多くの会社では4月を年度の始まりとしているため、異動の辞令などは年度末の1~3月に集中します。

この時期に仕事の区切りがついたり、新しい活躍の場を求めたりして転職を意識することが増えるのです。

 

具体的には、4月から新しい職場で働くことを目指して、2月頃に本格的な転職活動を行うケースが一般的です。

しかし、12月にボーナスが支給された後、年末年始にゆっくりキャリアや生活を考え、正月明けから転職の準備を始める人がいる点も見逃せません。

 

◆夏季

夏季の転職の定番は、ボーナスが支給された後に転職の準備を始めるパターンです。

4月から新年度の業務を開始したものの転職願望が芽生え、求人を探してみるケースもこの時期になります。

他のピーク時期に比べると求職者のボリュームは劣りますが、採用に力を入れていない会社が多いため、狙い目といえるでしょう。

 

◆下半期前

8~10月も求職者が増える時期です。

この時期は多くの会社で前期後期の境目にあたるため、業務やプロジェクトなどの区切りがつきやすく、転職活動が活発になります。

夏休みの帰省や同窓会などをきっかけに仕事やライフスタイルなどについて考え直し、この時期に求人を探しはじめるということもあるようです。

 

年末になると業務もプライベートも忙しくなり、転職活動に費やす時間が十分に確保できなくなるため、年内の転職を目指す求職者にとっては実質的に最後の機会となります。

求人広告の掲載が最適な時期はピーク前

先述したように、求職者数は1年間に3回のピーク時期があります。

求人広告の掲載時期を検討する際は、これらのピーク時期を考慮しながら計画を立てる必要があります。

 

求人広告の掲載を開始する時期は、ピークの1~2カ月前が効果的でしょう。

転職活動は一般に2~3カ月程度かかることが多く、多くの求職者が応募や面接などを行っている時期に広告を掲載しても、すでに遅い可能性があります。

求職しようとする人は、本格的な情報収集を開始する前でも「なんとなく」採用関連の情報が気になるということもあるでしょう。

採用活動は早めのスタートが大切です。

あえてピークを避けるメリットとデメリット

採用活動については、ピーク時期ではなく、あえて転職の閑散期を狙う方法もあります。

 

この方法のメリットは、採用を行うライバル企業が少ないため、広告費を抑えられる可能性がある点です。

ピーク時期と比べて求人広告が少ないので目立ちやすく、広告の費用対効果が高くなる可能性もあります。

入社意欲の高い優秀な人材を採用できる点もメリットとして挙げられるでしょう。

 

一方、デメリットは求職者の絶対数が少ない点です。

潜在的に転職を希望する人物がいても、「このような半端な時期に募集している会社は少ないだろう」と思い込んで消極的になり、マッチングにつながらないケースが考えられます。

企業側は求人広告で職種やポジションなどを具体的に示し、募集の姿勢をしっかり伝える工夫が必要です。

まとめ

求人の広告掲載は、求人数の動向に注目しながら時期を選ぶのが効果的です。

掲載時期は、企業の欠員状況や事業計画に合わせて戦略的に計画しましょう。

セミナー情報 セミナー情報

 
 

The following two tabs change content below.
株式会社ベストエフォートマーケティング 代表取締役。 東京理科大学大学院卒業後、外資系企業にてマーケティング職、国内・海外営業職に従事。2011年4月に株式会社ベストエフォートマーケティング代表取締役就任。 “WEBを起点としてビジネスを発展させる”をキーワードに、WEB製作、WEBマーケティング、営業コストを抑えて売り上げを上げていく効率的なマーケティング手法、 営業手法などを提案。海外のグローバル企業、上場企業、中小企業、ベンチャー企業等500社以上の企業の営業マーケティング支援実績。 ホームページ : https://besteffortmarketing.co.jp/ Facebook : https://www.facebook.com/yushukanemura ベストエフォートオフィス船橋(コワーキングスペース): https://besteffortoffice-funabashi.com/

■おすすめの関連コラム

  1. 求人募集に応募がこない理由とは?応募者増のための対策とポイント

    人手が足りなくて掲載した求人募集。 「すぐに集まると思っていたのに、全然応募がこない!」と悩ん...
  2. 飲食店での人材育成に!eラーニングを活用しよう

    飲食店を経営する方の中には、人材育成をしたいと考えているものの、時間や予算が足りずに悩んでいる、...
  3. 店舗運営を成功に導く正社員採用とは?新卒採用と中途採用のメリット・デメリット

    The following two tabs change content below.この記事...
  4. 主婦、学生、外国人のアルバイト・パート採用!それぞれのメリットをご紹介

    会社・店舗運営者にとって大切なテーマの1つが自社に適したアルバイト・パート人材の採用です。 主...
  5. 体調を崩しやすい季節は人手不足に!? 従業員の健康管理に取り組もう

    寒い季節、風邪やインフルエンザで従業員が欠勤し、人手不足になってしまうお店や会社もあるでしょう。...
  6. コミュニケーション不足? 部下を伸ばす鍵はフィードバック!

    「なかなか優秀な社員が育たない」そんな声をよく耳にします。売り手市場が続いてる状況下で、優秀な学...
  7. 採用イメージ

    リファーラル採用を成功させるための秘訣とは

    前回の記事「リファーラル採用を積極的に導入して離職率をさげよう」で、リファーラル採用とは「紹介、...
  8. リファーラル採用を積極的に導入して離職率を下げよう

    近年、多くの業界・企業が人材不足による採用難に陥っていると聞きます。人材を確保するために、給与を...
  9. 代理店制度のメリット・デメリットとは?代理店の役割と必要性について理解しよう!

    ビジネスを行う上で、自社の営業部隊が商品・サービスを販売するのは当たり前の方法ですが、それだけで...
  10. お客様を夢中にさせる接客術とは

    消費者がさまざまな方法で商品を購入できるようになった現代。商品の魅力だけでお客様に選ばれるのは、...
  11. 【美容室・サロン向け】売上アップにつなげる人材教育

    売上を上げる大事な要素の一つが“人材”。 「あのお店のスタッフはみんな親切でとても良い」 そ...
  12. 経営者の事業承継を考える

    最近の経営者同士のもっぱらの話題は、相続と事業承継です。不動産や保険関係の方などが、さまざまなセ...
  13. 元キャリアコンサルタントのコピーライターが発見した『良い人材が集まる会社の法則』とは?

    企業は人なり、とは本当にその通りで、働く人がどれだけ能力を発揮するかで会社の業績は決まってしまい...

PAGE NAVI

続きを読む
記事を検索
メルマガ登録者数1万以上 セミナー情報をいち早くお届け
ご提案無料 ウィズコロナ時代に合わせて販促の「見直し」してみませんか?まずはお問い合わせください。
  • 暑すぎて客足が遠のく…客足を増やす3つの対策とは!?
    猛暑は暑さ対策の商品・サービスにとっては追い風になる一方、暑すぎると人々は外出を控えるので、一部のお店では客足が遠のいてしまうこともあります。本記事では、暑すぎが消費者行動に与える影響や、暑い時こそ集客効果を発揮する3つの対策を紹介します。
  • いざという時のために知っておきたい、大規模災害時の中…
    今回は大規模な災害が発生した時に、被災した中小企業に対してどのような支援策が講ぜられるのかについてまとめてみます。前回の記事「災害に備える~中小企業強靭化法について~」では、経営持続力強化についての新しい動きをレポートしました。それは、転ばぬ先のつえとして・事業を営んでいる土地でどのような重大災害が発生する可能性が高いかを調査・その災害が発生した時に自らの事業にどのような影響が生じるかを予測・必要な対策をあらかじめ講ずる場合は国が一定の支援を行うという内容でした。これは、東日本大震災をはじめとする昨今の災害が多発する傾向とその被災状況を踏まえて制定された、新しい予防保全の制度です。今回解説するのは、いったん重大な災害が発生し被害が発生した場合に、国が講ずる支援策についてです。実際に重大な災害に遭遇して、自らに大きな被害が発生すると、その対応に追われ、どのような支援が国や自治体から得られるのかを調べる余裕がなくなることが予想されます。普段から制度の枠組みを把握し、必要な連絡先などを整理しておかれるとよいと思います。
  • 【成功事例から学ぶ経営戦略】SDGs(持続可能な開発…
    現在、多くの企業が、SDGs(持続可能な開発目標)に積極的に取り組んでいます。企業の広報担当者・販促担当者・店舗経営者にとって、自社のSDGsへの取り組みを広報やPR活動に取り入れて、顧客に向けて発信していくことは、これからのビジネスを成功に導くうえでマーケティング的にも非常に意味があることです。そこで今回は、SDGsを取り入れたあとのPR方法や社外へ周知させる方法、発信するメリット、成功事例などについて紹介します。
  • 【集客・販促のきっかけにも!】人気のワークショップで…
    ワークショップは、それ自体が商品になるだけではなく、集客・販促のきっかけとしても有効な手段です。「コト消費」志向の顧客を満足させながら、自社商品の魅力を伝えるチャンスでもあります。ワークショップをうまく活用すれば、競合店と差をつけることもできるでしょう。今回は、ワークショップの活用法を紹介します。
  • ウィズコロナ時代!販促の見直しポイントとは?
    新型コロナ感染症の影響によりマーケットもお客様の意識も大きく変わりました。 企業の広報担当者・販促担当者・店舗経営者にとっては、今までの販促のやり方をいま一度見直す機会といえるでしょう。 そこで今回は、集客力をアップさせるための販促の見直しとして、折込チラシの商圏とオファー(特典)に注目しました。 今回の記事を読むことで「商圏を見直しして販促効果を高めたい」「オファー(特典)をうまく活用してすぐに集客したい」など、販促課題を解決するためのヒントが得られると思います。 また、折込チラシの商圏エリア選定とオファー(特典)についての事例を含んだ詳しい資料のダウンロード先も紹介します。
PAGE TOP