【飲食店向け】時流に乗った飲食店の傾向と対策

公開

大手チェーン店も乗り出している「現在の飲食店事情」がどのようなものか、ご存じでしょうか?

 

現在、飲食業界にも大きな変化が起きています。

 

時流に乗った飲食店に、どのような傾向があるのでしょうか?

 

【目次
1.ご飯大盛りよりもライスなし100円引き?
2.店舗展開を急成長させている飲食店の傾向
3.「外食=太る」から「外食=健康を手に入れる」時代へ

4.まとめ

ご飯大盛りよりもライスなし100円引き?

現代の情報化社会では、健康情報も多様化しており、健康に気を使う人も増えています。

 

健康法にもいろいろありますが、人気ダイエットジムが火付け役となった「糖質制限ダイエット」が、現在のダイエットの主流になりつつあります。糖質制限とは炭水化物等の糖質を控えて、代わりにタンパク質、脂質を増やした食事法のこと。今ではコンビニにも「糖質オフ本」が当たり前のように置かれるようになりました。

 

飲食店でも「ご飯少なめ」や「ライスなし100円引き」というサービスが見られるようになりました。ここで急成長している飲食店を例にご説明しましょう。

店舗展開を急成長させている飲食店の傾向

「いきなりステーキ」というお店をご存じでしょうか?

 

2017年8月末現在145店舗展開し、ニューヨークにも出店している、急成長中の「立ち食いステーキ屋」さんです。なぜこの飲食店は成長し続けているのでしょうか?

 

理由の一つは、糖質制限実践者に対するサービスが行き届いていることです。ライスなし100円引きというだけではなく、付け合わせの野菜も糖質の低いものに変更できるサービスがあります。

 

「糖質制限ダイエット」が主流になりつつある今、まさにこの飲食店は「時流」に乗っているといえます。

「外食=太る」から「外食=健康を手に入れる」時代へ

2016年の糖質制限市場は3,400億円を突破し、前年比で7.7%も増加。約4年で1,000億円ほど伸びています。大手チェーン店(ファミレス、コンビニ、牛丼店等)にも糖質量表示が導入されるなど、より健康志向にシフトチェンジをしています。

 

「外食は健康に良くない」というイメージは払拭され、「外食=太る」から「外食=健康を手に入れる」時代になってきているのではないでしょうか?

 

以前、飲食コンサルで関わったシュラスコ(ブラジル料理)店で、「食べて飲んで痩せるイベント」を開催しました。約50名の方にご参加頂き、お肉を食べてお酒を飲んでスイーツも食べて、翌日参加者の方たちは約1キロの減量をしていました。

 

「外食ばかりでは体に良くないから行かない」ではなく、「ここに行けば痩せる」「健康になる」というコンセプトが今後の時流になります。よりリピート率を上げ、顧客満足度を上げるためにも、健康を意識したメニューを取り入れてみてはいかがでしょうか?

まとめ

◆ダイエット中でも利用できる飲食店が生き残る
◆時流に乗った飲食店が成長し続ける
◆外食のイメージをいかに覆すかがイノベーションの鍵

 
 

The following two tabs change content below.
ローカーボ料理研究家。さまざまな不定愁訴を「ローカーボ(糖質制限)」という食事法で克服。「人間の身体と心は食べたものでできている」ということを一人でも多くの人に伝えたいと思い、ローカーボ料理教室を開催する。現在はローカーボ料理研究家として、料理教室やセミナー講師等で2000名以上を指導。飲食店や企業のレシピ開発、セミナー講師等で活躍中。毎日新聞社月刊誌『毎日夫人』に健康コラムを連載中。 ホームページ:http://www.lowcarb-land.com Facebook:https://www.facebook.com/naoyo1984

■おすすめの関連コラム

  1. 折込チラシの効果的な配り方を分かりやすく解説
    ~適切な商圏とは?~

    折込チラシは地域に密着しているため効果が期待できるのではないかという想定のもと、集客や求人のため...
  2. 【飲食店向け】飲食店のイノベーションについて

    「イノベーション」という言葉は「技術革新」や「経営革新」という意味だけでなく、「新機軸のサービス...
  3. 経営危機に陥っても大逆転できる経営者の性格とは

    「起業と起業意識に関する調査」(日本政策金融公庫実施、2016年度版)によると、起業する人のおよ...
  4. 【サロン向け】〜美容商品が売れるサロンの秘密〜

    美容商品の売り上げを上げるためには?世の中にたくさんある美容商品。「これは良い商品だから、ぜひ使...
  5. 繁盛店の販促に迫る、商売繁盛の極意 vol.2

    1日の乗降人員が5万人を超える京成勝田台駅。南口を出ると目の前にあるパチンコ店のビルの4階にその...
  6. 効果を引き出すクーポン事例ストーリーvol.4
    ~アイデアクーポン編~

    広告にはクーポンが付いているのが当たり前となった昨今、世の中にはさまざまな種類のクーポンが出回っ...
  7. 集客に効果的なクーポン事例ストーリーvol.3
    ~活用方法編~

    集客にクーポンを効果的に活用したい!と思っているお店や企業のマーケティング担当の方は多いでしょう...
  8. 繁盛店の販促に迫る、商売繁盛の極意 vol.1

    現在様々な販促を行っているが、その中でも長きにわたって定期的に利用してきたのが、週刊発行のポステ...
  9. 販促の工夫事例~美容室編~
    繁盛美容室の顧客リスト活用法

    顧客リストを有効活用していますか。 美容室の顧客リストはお客様のカルテでもありますが、情報の確...
  10. 集客を増やす効果的なクーポン事例ストーリーvol.2
    ~飲食・カフェ編~

    女子会やママ友と利用しやすいカフェは、弊社が発行する『ちいき新聞』の読者アンケートでも、常に「欲...
  11. リピート率を向上させる店内インテリアとは~美容室・サロンの場合

    お店を出せばお客様が足を運んでくれ、リピーターになってくれると思っていませんか?...
  12. 集客を増やす効果的なクーポン事例ストーリーvol.1
    ~飲食・ラーメン編~

    世間に溢れている広告の中でも、つい心動かされてしまうのが飲食店の広告ではないでしょうか。 ...
  13. 店舗販促成功事例ストーリーvol.1
    ~塗装・リフォーム編~

    皆さんは『ザイアンスの法則』をご存知でしょうか?...

PAGE NAVI

続きを読む
記事を検索
メルマガ登録者数1万以上 セミナー情報をいち早くお届け
ご提案無料 ウィズコロナ時代に合わせて販促の「見直し」してみませんか?まずはお問い合わせください。
  • 飲食店での人材育成に!eラーニングを活用しよう
    飲食店を経営する方の中には、人材育成をしたいと考えているものの、時間や予算が足りずに悩んでいる、というケースもあるでしょう。 そんな方にオススメするのがeラーニングです。 今回はeラーニングとは何かを説明した上で、飲食店が導入することのメリットや成功に必要なポイントについて解説します。
  • 飲食業界がデジタル化を進めなければいけない4つの理由
    日本企業においてデジタル化が進んでいます。 飲食業界においても例外ではありません。 特に飲食業界は、新型コロナ感染症の影響を他の業種よりも強く受けました。 飲食業の市場規模は大きく減少し、もともと競争力の高い業界は、さらに生き残りをかけた競争が激化しています。 飲食業界は課題が多く、従来のアナログ的な経営から脱却して、早急にデジタル化を進める必要があるでしょう。 そこで今回は、飲食店の広報担当者・販促担当者・店舗経営者 向けに、飲食店の現状と課題を示し、デジタル化で業務効率化と従業員の働きやすさを両立することができることを解説します。
  • 飲食店におけるデジタルトランスフォーメーション(DX…
    デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、デジタル技術によるビジネスの変革を指し、飲食業界からも注目を浴びています。 飲食店がDXに取り組むときは、まずDXの意味や取り組み事例を知っておく必要があります。 本記事ではDXの基礎知識を説明した上で、DXに取り組むメリットや施策の事例、さらに成功するためのポイントを紹介します。
  • 商談説明
    顧客セグメントと価値提案のマッチングはビジネスモデル…
    ビジネスモデルを構築する上で非常に重要な点は、設計をする際に適切な顧客セグメントを設定できるかどうか、そしてその顧客セグメントに対して適切な価値提案を与えられるかどうかです。 ここでは、顧客セグメントに対してどのような価値提案をすべきか、その方法をお教えします。
  • 自店のポジショニングを確認して、他店との競争で優位に…
    ポジショニングとは、店のサービスがお客様に「どういう時に使えるものと思われているか」ということ。それが売れる内容なのかどうかを確認することが、周辺の店舗やサービスとの競争で優位に立つために重要な要素です。毎月とは言いませんが、年に2~4回は、自社のポジショニング戦略を行い、サービスの改善につなげてみてはいかがでしょうか。
PAGE TOP