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○○駅周辺はオシャレなお店が沢山あり、若い人が多い
△△駅周辺はビジネスマンの街
××駅周辺は学校が多く学生の街
等、みなさんそれぞれが「駅のイメージ」というものを持っていることと思います。
このシリーズでは、国勢調査や推計年収などの数値データから駅商圏の実態を分析していきます。駅周辺を利用する人(イメージ)と、そこに住んでいる人(実態)、ひょっとしたらその属性は違うかもしれません。
第5回は、千葉県屈指のベッドタウン「おゆみ野」の玄関口、鎌取駅を分析します。鎌取駅は千葉市緑区にあり、千葉駅からは直線距離で約8kmの場所に位置します。千葉県最大級のニュータウン・おゆみ野は日本住宅公団(現:都市再生機構)が主体となって開発され、1984年3月にまちびらきとなりました。
現在も人口増加が続いており、今後さらに住宅地・業務用地として発展が期待される街です。
【目次】
1.円商圏
2.居住人口・人口増減率
3.世帯人員
4.住居
5.収入
6.将来人口
7.昼間人口
8.まとめ
前提としてJR外房線鎌取駅から
① 半径1km圏
② 半径1~3km圏
③ 半径3~5km圏を分析します
※基準値…千葉県平均
鎌取駅は千葉駅からJR外房線で2駅、約12分のアクセス。
駅乗降客数は、外房線の駅としては千葉駅を除き第2位となります(1位は蘇我駅)。
その数は現在も増加し続けています。
1km圏
駅の南側には、駅直結のゆみ~る鎌取ショッピングセンター、緑区役所、鎌取コミュニティセンター等、生活の基盤となる施設が集中しています。ここを起点に計画的な街づくりがされてきた、ということがうかがえます。
1~3km圏
千葉東金道路・大宮IC、学園前駅・おゆみ野駅(ともに京成千原線)を含むエリアです。ちはら台方面にはイオンタウンおゆみ野があり、また通称「おゆみ野バザール(浜野町大金沢町線)」にはロードサイド型の店舗が多く点在します。このエリアには大小さまざまな公園が数多くあり、遊歩道も整備されています。休日は家族でお散歩、なんて気持ち良さそうです。
3~5km圏
西は蘇我駅・浜野駅(JR内房線)、東は誉田駅、南はちはら台駅(京成千原線)を含むエリアです。ちはら台は市原市になりますが、おゆみ野とともに統一された都市計画でまちづくりが行われました。ユニモちはら台やスーパービバホーム等の大型商業施設は地元住民のみならず、遠方からの買い物客でにぎわいます。
1km圏・1~3km圏
30~40歳代及び、10歳未満・10歳代が多いエリアです。反対に60歳以上人口が少なく、全体的に若い街、といえます。人口増減率が11.0%(1km圏)10.01%(1~3km圏)と、若いファミリー世帯が多く流入していることが分かります。
3~5km圏
このエリアは、千葉県平均とほぼ同じ人口構成となります。鎌取駅から離れるに従い、60歳以上人口の割合が増加します。これは開発前から居住していた層が多いことを表しています。このエリアも人口増減率は4.86%と県平均より高い値を示しており、活気があるエリアといえそうです。
1km圏
千葉県平均と比較すると、3人世帯・4人世帯が多いということが分かります。
後述の1~3km圏との違いは1人世帯が多いことです。
1~3km圏
千葉県平均と比較すると、3人世帯・4人世帯が多いということが分かります。年齢別人口と合わせてみると30~40歳代の両親に1~2人の子供、というファミリー層が想定されます。そうした層をターゲットとしたサービスや商品の販促はここが狙い目のエリアかもしれません。
3~5km圏
1人世帯の割合が千葉県平均以上(30.95%)である点が、3km未満圏との違いとなります。世帯人員の割合は千葉県平均に近いエリアです。
1km圏
民営の借家が約38%を占めています。駅近ということが大きな要因でしょう。共同住宅(アパート・マンションなど)が62.31%で、持ち家の多くは一戸建てよりもマンションが多いと予測できます。
1~3km圏
持ち家比率が70.1%となり、1km圏と比べると一気に増加します。また一戸建て比率も63.1%と1km圏とは逆転現象がみられます。持ち家≒一戸建てと考えられます。年齢構成が似ているのに、住居の構成には違いがあるのが面白いですね。
3~5km圏
持ち家比率がやや高いエリアです(66.69%)。ここも比較的、共同住宅よりも一戸建ての方が多い結果となりました。
1km圏
平均年収は572.0万円。千葉県平均より約49万円高くなっています。
1~3km圏
平均年収は579.8万円。千葉県平均より約57万円高くなっています。
3~5km圏
平均年収は522.7万円。千葉県平均とほぼ同じです。
3km未満圏は千葉県平均と比較するとかなり年収が高い地域です。
年収1,000万円以上世帯の比率も高く、ワンランク上のサービスや商品の販促の際は押さえておきたいエリアですね。
※年収→世帯年収
1km圏
平成52年の人口は、なんと平成22年から48%も増加する予測です。高層マンションの建設など、これから更なる開発が行われるのか興味深いです。
1~3km圏
ここも増加傾向のエリアです。1km圏と比較すると造成⇒一戸建て分譲、のビジョンのようです。
3~5km圏
平成32年くらいまでは人口増加が見込まれるエリアです。その後は街の成熟とともに、少しずつ減少していく予測となっています。
夜間に対する昼間人口の割合です。
1km圏
人口変動率がやや低くなっています。
これは、市外への通勤・通学とともに、市外からの流入が比較的多いことをを示しています。
1~3km圏、3~5km圏
共に昼夜間の人口変動率が高くなっています。
市外に通勤・通学している人口が多く、ベッドタウンであることが分かります。
鎌取駅周辺エリアは学校・公園など計画されたまちづくりで、人口流入が多く、将来が楽しみな地域です。もともと山林や田畑だった土地なので、自然もたくさん残っていてとてもよい環境です。
実際住んでいる方の満足度も高いことから、子育てにはとても適しているようですね。少子化が騒がれる中、人口が増え続けている数少ないエリアの一つです。
今後の発展・成熟していく様子を楽しみにしたいものです。
【分析ソリューション】株式会社パスコ マーケットプランナーGIS
【出典】出典:平成22年国勢調査、平成22年昼間人口、平成27-52年将来推計人口、平成25年年収別推計世帯数、平成24年経済センサス(以上、各500mメッシュ集計)および平成19年商業統計(1kmメッシュ集計)より
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