埼玉県VS千葉県のデータ比較で見るライバル対決!

公開

さまざまなメディアで目にすることが多い「埼玉県vs千葉県」の対決。

 

東京都、神奈川県に続く関東第3位の地位をかけての宿命のライバル対決は、両県民のみならず、皆の関心が高い話題なのでしょう。

 

2000m級の山があるから、埼玉県の勝ち!いや、海があるから千葉県の勝ち!など面白おかしく取り上げられています。

 

この時点で千葉県民からは「埼玉県vs千葉県」ではなく「千葉県vs埼玉県」じゃないの?なんて苦情が来そうですが、都道府県番号では埼玉県が「11」千葉県が「12」ということもあり、本コラムでの表記は「埼玉県vs千葉県」で統一させていただきます。ご了承ください。

 

さて、今回はあまりメディアでは取り上げられないニッチなデータで用いて、埼玉県と千葉県のライバル対決をしてみます。お気軽にお読みください。

 

【目次】
1.第1ラウンド コンビニ対決!
2.第2ラウンド ラーメン対決!
3.ハーフタイム
4.第3ラウンド 甲子園対決!
5.まとめ

第1ラウンド コンビニ対決!

まずはコンビニエンスストアの軒数を比較してみましょう。

 

2016年9月1日にファミリーマートとサークルKサンクスが 経営統合するなど、ここ数年は三大チェーン(セブンイレブン・ファミリーマート・ローソン)と中小コンビニチェーンとの間で合併や経営統合が進んでいます。

 

 

埼玉県は2,865軒(全国第6位)、千葉県は2,761軒(同7位)です。
ここでは埼玉県が少しリードしました。

 

が、ちょっと待ってください。確か人口総数は千葉県より埼玉県の方が多かったはず。
人口10万人当たりのコンビニエンスストアの軒数を調べると…。

 

なんと、埼玉県の39.31軒(全国第40位)に対し千葉県が44.29軒(同20位)と千葉県に軍配が上がりました。唯一ファミリーマートだけは埼玉県の方が多いですが、これは同社の1号店が埼玉県狭山市にあることと関係があるのかもしれません。

 

というわけでコンビニ対決は両者譲らずの結果に!

 

ちなみに軒数の全国第1位は東京都(7,320軒)、人口10万人あたりの軒数第1位は北海道(54.69軒)です。蛇足ですが、北海道でコンビニといえば、セイコーマートです。ご存知ですか?

 

 

データ出典:各コンビニチェーンHP 
店舗数は2017年5月現在、人口は2016年

第2ラウンド ラーメン対決!

今や日本の国民食といっても過言ではないラーメン。

書店やコンビニに行けば様々なラーメン本が並んでいます(筆者もよく食べ歩きしています)。

両県で軒数の比較をしてみました。

 

軒数では埼玉県1,209軒(全国第7位)、千葉県1,380軒(同6位)。
人口10万人あたりの軒数では埼玉県16.65軒(全国42位)、千葉県22.17軒(同34位)となっています。

 

ここでは軒数、10万人あたりの軒数ともに千葉県の方が多いという結果になりました。ちなみに軒数第1位は東京都(3,296軒)、人口10万人あたりの軒数第1位は山形県(67.41軒)です。山形県はラーメン愛の強い県なのですね。

 

 

データ出典:タウンページ

ハーフタイム

最終ラウンドに進む前に、ハーフタイムショー。

埼玉県、千葉県の全国第1位を調べてみました。

カッコは調査年、※はデータ出典です。

 

まずは埼玉県。全国第1位の項目は
1.ネギ生産量(2013年)千葉県は2位 ※農林水産省作況調査
2.パスタ・スパゲッティ消費量(2014年)千葉県は11位 ※統計局家計調査
3.自転車購入費用(2016年)千葉県は14位 ※統計局家計調査
4.都道府県知事給料(2013年)千葉県は2位 ※地方公務員給与実態調査
5.小学生校則遵守率(2015年)千葉県は29位 ※全国学力・学習状況調査
など。

 

次に千葉県。全国第1位の項目は
1.ホウレンソウ草生産量(2013年)埼玉県は2位 ※農林水産省作況調査
2.サイゼリヤ店舗数(2015年)埼玉県は4位 ※サイゼリヤHP店舗案内
3.焼酎生産量(2013年)埼玉県は11位 ※国税庁統計情報
4.現役医師増加率(2014年)埼玉県は5位 ※厚生労働省医師・歯科医師・薬剤師調査
5.直近10年間の全国高校サッカー選手権大会勝率(2015年)埼玉県は20位 ※高校スポーツデータ室

など。

 

第3ラウンド 甲子園対決!

今年も各地で夏の甲子園を目指す熱い戦いが繰り広げられています。

 

春のセンバツの優勝は埼玉県が1回(浦和学院2013年)に対し、千葉県は0回。一方、夏の選手権は埼玉県が0回に対し、千葉県は3回(習志野1967年・1975年、銚子商業1974年)です。

 

通算優勝回数第1位は大阪府の22回(センバツ10回、選手権12回)。

 

では通算の勝利数ではどうでしょうか。

 

※センバツ:1924年~2017年 / 選手権:1915年~2016年

 

通算勝利数は千葉県がリードしていますね。
第1位は大阪府の362勝。さすが甲子園のお膝元です。
では直近10年間ではどうでしょう。

 

 

僅差ではありますが、埼玉県が一歩リードしています。春の埼玉、夏の千葉、というところでしょうか。今年はどんなドラマが見られるか、楽しみですね。

 

 

データ出典:asahi.com甲子園ランキング

 

まとめ

ニッチなデータ対決、いかがでしたでしょうか。

 

永遠のライバル、仁義なき戦い、なんていわれますが、よく似た特徴が多くある埼玉県と千葉県。似たもの同士、ケンカするほど仲が良い、といった関係なのかもしれません。

 

また機会があればニッチデータ対決、調べてみたいと思います。

 

 

データ参考:都道府県別統計とランキングで見る県民性
http://todo-ran.com/

 
 

■おすすめの関連コラム

  1. 埼玉県VS千葉県のデータ比較で見るライバル対決!
    ~PART 3~

    埼玉県VS千葉県の前半戦は勉強対決。両県2勝2敗1分とお互い譲らずの結果でしたね(前半戦はコチラ...
  2. 埼玉県VS千葉県のデータ比較で見るライバル対決!
    ~PART2~

    さまざまなメディアで目にすることが多い「埼玉県vs千葉県」。前回好評だったニッチデータ対決の続編...
  3. 北関東の雄は!?茨城県VS栃木県VS群馬県 ニッチなデータを比べてみました

    前回好評だったニッチデータ対決。今回は北関東3県のライバル対決です。茨城県・栃木県・群馬県は、ブ...
  4. 駅商圏分析センター ~鎌取駅編~

    第5回は、千葉県屈指のベッドタウン「おゆみ野」の玄関口、鎌取駅を分析します。鎌取駅は千葉市緑区に...
  5. 徹底比較!ライバル地域対決 船橋市vs市川市

    千葉県西部の船橋市と市川市が各種データをもとに対決。 株式会社地域新聞社が行った「他エリア...
  6. 東京都の市別ランキング

    東京都のベットタウン「市部」に焦点を絞ったランキングを発表!...
  7. 東京23区別ランキング

    東京都23区別に「年代」や「年収」などが多い上位7エリアをランキング形式で発表!項目別に地域の特...
  8. 埼玉県の市区町村ランキング

    埼玉県内で「年代」や「年収」などが多い上位7市区町村をランキング形式で発表!項目別に地域の特徴を...
  9. 千葉県の市区町村別商圏分析ランキング

    千葉県内で「年代」や「年収」などが多い上位7市区町村をランキング形式で発表!項目別に地域の特徴を...
  10. 東京都の市区町村別ランキング

    東京都の市区町村に「年代」や「年収」などが多い上位7エリアをランキング形式で発表!項目別に地域の...
  11. 徹底比較!ライバル地域対決 柏市 vs 松戸市

    柏市と松戸市の因縁対決!TVやネットでも住民同士の争いが絶えない地域です。今回はその争いに終止符...

PAGE NAVI

続きを読む
記事を検索
メルマガ登録者数1万以上 セミナー情報をいち早くお届け
ご提案無料 ウィズコロナ時代に合わせて販促の「見直し」してみませんか?まずはお問い合わせください。
  • 東京都の市別ランキング
    東京都のベットタウン「市部」に焦点を絞ったランキングを発表!
  • 駅商圏分析センター ~ユーカリが丘駅編~
    シリーズ駅商圏分析センター、今回はユーカリが丘駅周辺の分析です。ユーカリが丘は山万株式会社が1971年に開発を始め、1979年に分譲を開始したニュータウン。佐倉市の西部に位置し、上野まで約1時間のアクセスです。特筆すべきはその開発方法。計画地を一気に開発・分譲するのではなく、一貫して少しずつ分譲するという手法をとっています。そうすることで住民の世代が偏らず、各年齢層の割合を一定に保つということを実現しているのです。現在もユーカリが丘周辺の開発は継続中。こうした工夫により、ニュータウン開発初期の学校の不足や、街の急速な高齢化を避けることができています。中心のユーカリが丘駅には、京成電鉄と山万ユーカリが丘線の2路線が乗り入れています。ユーカリが丘線は先述の山万が直接運営、ニュータウン内の交通の便を良くすることを目的に1982年に開業しました。ユーカリが丘駅の1日の平均乗降客数は11,625人 (2015年、2鉄道合算)。乗降人員は1998年から現在まで大きな変化は見られません(11,073人⇒11,625人)。
  • 駅商圏分析センター ~JR佐倉駅編~
    長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督の出身地といえば……そう佐倉市!駅商圏分析センター第9回は、ミスタープロ野球の地元、歴史ある佐倉藩11万石の城下町でも知られる佐倉をピックアップ。かつての佐倉城は、現在では佐倉城趾公園となっており、今でも土塁など城があった面影を残しています。敷地の一角には国立歴史民俗博物館があり、年間を通じて様々なイベントが開催されています。市の中心駅ともいえる佐倉駅は、千葉にも成田にも20分ほどで行ける便利な駅です。総武本線(成東方面)・成田線(成田方面)の2路線が乗り入れ、1日の平均乗降客数は10,048人 (2016年)。ここ5~6年は横ばいの状況です。ちなみに京成線にも「佐倉駅」があります(正しくは京成佐倉駅)が、直線距離で約1.8km。徒歩での乗り換えには少し距離があり、バスでも10分ほどかかるのでご注意を。
  • 徹底比較!ライバル地域対決 柏市 vs 松戸市
    柏市と松戸市の因縁対決!TVやネットでも住民同士の争いが絶えない地域です。今回はその争いに終止符を打つため、「客観的数字データ」をもとに13項目でガチンコ対決を実施!本当に良い街はどっちだ!?
  • 折込チラシの効果的な配り方を分かりやすく解説
    折込チラシは地域に密着しているため効果が期待できるのではないかという想定のもと、集客や求人のために、折込チラシでの販促をしてみようと考えている経営者や担当者は多いと思います。折込チラシでの販促を検討する際には、「具体的にどのように折込チラシを配るのが効果的なのかわからない」「折込チラシでの販促を実施したがもっと効果を出したい」といった悩みを抱えているケースがあるのではないでしょうか。そこで今回は、折込チラシの効果的な配り方を分かりやすく解説します。
PAGE TOP