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屋台は自由度が高い販売促進の方法です。
夏祭りなどの集客力があるイベントに便乗できるなど、実店舗以外の集客手段を確保できるというメリットがあります。
また、短期・長期を問わず、設備投資のコストを抑えられるため、高い利益率を実現することも可能でしょう。
今回は、屋台の基礎知識やメリット、注意すべきポイントを紹介します。
【目次】
1.屋台営業とは?基礎知識を簡単に解説
2.屋台営業の3つのメリット
3.屋台で気を付けたいこと
4.まとめ
いわゆる「屋台」には、主に2つのパターンがあります。
1つ目は、縁日、お祭り、花火大会といったイベントで、食品・飲料品などを売るために一時的に出店する形態です。
設備は屋根付きのタイプで、自治体によって「臨時出店」「臨時営業」などと呼ばれます。
一般的な「出店」のイメージで、提供する品は焼きそばや綿あめなどさまざまです。
2つ目は、営業時間内は固定の場所で営業し、時間外は所定の駐車場に停めておくという移動可能な屋台型軽車両で、長期間の営業も可能な形式です。
福岡市屋台基本条例では、これが屋台の定義として定められており、ラーメンや焼き鳥などさまざまな種類があります。
屋台営業のメリットのうち、コスト面、営業の柔軟性、売上アップのチャンスという3つの点について紹介します。
設備投資・運営コストが抑えられる
屋台営業は、実店舗と比べて初期投資や運営コストを抑えることができます。
実店舗であれば、テナント料が毎月数十万円かかったり、調理設備に数百万円が必要になったりするケースも珍しくありません。
大きな規模で営業する場合は、スタッフの人件費がかかります。飲食店はFL比率(食材原価と人件費の合計の割合)が50%を切れば優秀といわれており、その中で利益を出し続けて投資を回収するには時間がかかるのも事実です。
一方、屋台であれば設備投資が百万円以下に抑えられることもあります。
また、規模次第では少人数で運営でき、人件費の節約も可能です。
メニューを絞れば食材原価も抑えられ、運営の効率化もできるでしょう。
営業の自由度が高い
屋台は設営、移動、撤去が容易なので、比較的営業の自由度が高いです。
実店舗は店内の改修や備品の用意に手間と費用がかかる上、いったん営業を開始したら移動・撤退するのは簡単ではありません。
一方、屋台は許可さえあればどこででも営業ができるため、そうした実店舗の欠点をカバーできます。
売上機会を増やせる
店舗以外での売り上げ機会が増えることもメリットの1つです。
例えば夏は縁日・祭礼、花火大会、盆踊り、歩行者天国など多くの出店機会があり、立て続けに屋台を展開することもできるでしょう。
強い集客力のイベントがある時季は、実店舗からの客が流れて集客に苦労する可能性がありますが、屋台を活用すれば逆に売上アップのチャンスにもなります。
さらに、屋台で認知を高めて実店舗への集客につなげるというシナジー効果も期待できるでしょう。
屋台営業には自治体の営業許可が必要です。
基本的な流れは、保健所に事前相談をして衛生基準をチェック。
また、食品を提供する場合は「食品衛生責任者」あるいは「食品衛生管理者」を置き、屋台の図面や完成品などの検査を受け、その後営業許可が下りるという流れです。
ただし、許可の取り方や、取り扱いができるメニュー、可能な業態は自治体によって異なります。
例えば、先述した福岡市は屋台に関する条例がありますが、それ以外の自治体では屋台ではなく「臨時営業」と呼ばれるケースもあるように、自治体によってさまざまです。
必ず事前に所轄の自治体へ確認を取りましょう。
屋台営業は投資金額が抑えられ、自由度も高い業態です。
集客力のあるイベントに出店すれば、実店舗と相乗効果で売上を伸ばせる可能性もあります。
参入障壁が低いのは競争が激しいということでもありますが、工夫とアイデア次第では高利益率も実現可能です。
【参考】東京都福祉保健局
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