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ここまで5回にわたって広告漫画の特徴やメリット・デメリットなどをお伝えしてきました。
今回は、実際に広告漫画を依頼するときはどうすればいいのか、どんな注意が必要かなどについて、いくつかのポイントをお教えします。
【目次】
1.まずは自分たちのプロダクトや広告についてよく考える
2.条件を決めて依頼先を絞る
3.漫画へのフィーリングも大切にする
4.まとめ
マーケティング用語に『40-40-20の法則』というものがあります。すなわちマーケティング効果を左右するのは「商品価値」が40%、「ターゲティング」が40%、そして「クリエイティブ」が20%だという考え方です(販促の大学にもその法則に関する記事があります!→「かっこいい広告デザインを目指すな。「40-40-20」の法則の大切さとは」)。
つまりいくら漫画を使おうと、コピーやデザインにこだわろうと、それ以前の段階がおろそかだと、狙った効果は得られないということです。
誰に売りたいのか、何をアピールしたいのか、過去に打った広告の結果はどうだったのか。プロに頼めばなんとかなると楽観的に考えず、ぜひ今一度それらの問題と向き合ってみてください。頼まれる方もその点が明確であればあるほど、精度の高い広告が作れます。
広告漫画専門に請け負うところは、年に何百本も制作する大手から、私のような個人のフリーランスまで、数多く存在します。そしてそれぞれのサービス内容は大きく異なります。
例えば、安いけど作画するだけのA社、テーマや資料を用意すればうまくストーリーをまとめてくれるB社、費用はかかるが取材・企画提案から全て任せられるC社など・・・。それぞれサービス内容が異なるので、見積もりを取って比較しようにも、なかなか判断が難しいと思います。
ですので、ざっくりとでも予算や漫画の仕様(カラーかモノクロか、何ページ程度にするか、など)を決めると、依頼先の選別もスムーズに進められます。
依頼の段階では大抵「〇〇に使う制作物を作る」という契約をしますので、納品データはその〇〇にしか使うことができません。それを「△△にも転載したい」「一部を切り取って別の用途に使いたい」となると、二次利用料が発生する可能性があります。なぜなら漫画やイラスト、デザインといったクリエイティブ制作を依頼した場合、(特別な契約を結ばない限りは)お金を払ったのがクライアントであっても、その著作権は制作者側にあるからです。
しかし実際にどう判断するかは、制作者によります。二次利用料が必要だったり、許可さえ得れば可能だったり、制限なく自由に使えたり・・・。納品データの利用可能範囲を事前に確認することは、かなり重要なチェックポイントといえるでしょう。
漫画制作は手間がかかります。広告漫画の制作会社であれば、ビジネスパートナーとなる漫画家が多い為実績数が豊富で、ノウハウの蓄積も期待できるでしょう。逆に個人で制作をしている場合は量産できないため、数では及びません。
しかし広告漫画は広告であると同時に、漫画作品でもあります。実績数やデータ量とは別に、過去の制作物を見て「絵柄や雰囲気が好きだな」「この会社(人)に漫画を作ってもらいたいな」と感じたのなら、それもひとつの判断基準になると思います。
私は広告漫画が完成したときに、自社の商品やサービス、時には自分自身が漫画になっていることに感動を覚えるお客さんたちの姿を多く見てきました。もちろん広告ですから結果が出なければ意味がないことは重々承知していますが、せっかく漫画を作るならぜひ皆さんにそんな気持ちを味わっていただきたいです。
広告漫画は広告としては正攻法とはいえません。基本的には通常の広告を展開した上で、番外編のように利用することでそのインパクトを最大限に発揮できます。つまり、そう頻繁に依頼するものではないということです。
だからこそ狙いをはずさないよう、通常の広告以上に事前の準備が必要となります。でもその準備さえできれば、後は専門家の仕事です。ぜひ納得のできる作品を作れるパートナーをとことん探してくださいね。
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