チラシ、パンフレット、WEB・・・広告漫画はどう使う?

公開

広告漫画にはどのようなメリットがあり、どう利用すればより効果を発揮することができるのか。

 

元広告営業マンで、現在は広告漫画を中心に漫画の企画・制作を行っている漫画家が、事例を交えて広告漫画の魅力をお伝えするシリーズ。

 

今回はその具体的な利用方法の一例をご紹介します。

 

 

【目次】

1.漫画はどんな広告媒体に使える?
2.チラシの例
3.パンフレット、小冊子の例
4.WEBの例
5.まとめ

 

漫画はどんな広告媒体に使える?

結論から言いますと、漫画はチラシ、WEB、パンフレット、DM・・・どんな媒体でも利用が可能です。(フリーペーパーや地域情報誌(紙)の枠広告などは、サイズによってはちょっと厳しいですが)

 

ただしそれは、一つ漫画を用意すれば全てに使える、という意味ではありません。1コマ漫画、4コマ漫画、1ページ漫画、ストーリー漫画、漫画キャラクター・・・用途やスペースに応じ最適な形で展開することで、広告効果もアップします。

 

チラシの例

サイズにもよりますが、チラシは比較的スペースが限られているため、思い切って伝えるポイントを1つに絞って展開すると効果的です。

 

短い中にも起承転結があり、多くの人が読み慣れているため、目についた瞬間に読み始めてしまう4コマ漫画は特にオススメ。商品・サービスの1番の売りを漫画で紹介し、そこから説明に繋げるもよし。

 

店長やスタッフなどをキャラクター化して漫画にすることで、親近感を持ってもらうのもいいですね。

 

パンフレット、小冊子の例

複数ページで展開するパンフレットや小冊子の場合、漫画をコンテンツの一つにするのか、漫画をメインのツールにするのかで展開方法が異なります。

 

前者の場合、唐突に漫画が入ることで全体の雰囲気と合わず違和感が出てしまうことがあるので、よく考えて入れる必要があります。機関紙やニュースレターのように継続して発行するものに連載形式で掲載すると、人気コンテンツとして定番になるでしょう。

 

後者の場合はある程度まとまったページ数が使えるので、感情移入ができるよう登場人物を作り込んだり、ストーリーをしっかりと描いたりすることができます。ただし漫画が主役になってくるので、ツールのコンセプトからしっかり考えなくてはなりません。

 

企画提案ができる漫画制作のパートナーの存在も重要です。

 

WEBの例

WEBは紙媒体と比べるとスペースの制限があまりないので、様々な展開が可能です。

 

スクロールで読み進めるため、紙のようなページの概念もなく、自由度が高いと言えるでしょう。例えば1つの縦長のWEBページに情報を集約し、セミナーやメルマガの申し込みに繋げる「ランディングページ」という手法があります。10ページ以下の漫画を交えて「漫画ランディングページ」にすると、最後まで読んでもらえる確率は飛躍的に上がります。

 

文章主体のサイトでも、導入にサムネイルとして漫画を取り入れて注目を集めるという方法もあります。この販促の大学で使われているのがその手法ですね。

 

確か最初のご依頼は「イラスト」だったのですが、1コマ漫画の方がおもしろいと思ったので漫画でラフを提案し、採用していただきました。

 

 

まとめ

私は納品した漫画をお客様に活用してもらいたいので、例えばチラシ用に描いたものをWEBに、WEB用に描いたものをパンフレットに、といった二次利用に関しても追加料金なしで提供しています。けれども基本はやはり、その展開方法に合わせた最適な漫画を制作することです。あとはいわば「おまけ」「サービス」の一環に過ぎません。

 

漫画の力は強力ですが、広告に使う以上ターゲティングや媒体の性質を考えた上で制作しないと、その効力を最大限に発揮できません。せっかくお金をかけて広告漫画を利用するなら、作る方も読む方も嬉しい思いができるといいですね。

 
 

The following two tabs change content below.
百万 友輝(ひゃくまん ゆうき) 漫画家。広告漫画企画室百漫画代表。1980年生まれ。販促の大学サムネイラスト担当。加賀百万石の石川育ち、さいたま市盆栽村在住。漫画家になる夢に挫折したときに広告漫画に出合う。雑誌連載に依存しない道もあるなら自分でもやれるかもしれないと、再度その道で漫画家を目指すことを決意。広告代理店に営業として入社し経験を積んだのち、派遣社員と兼業で開業。広告営業としての「売る側の視点」と漫画家としての「おもしろさの追求」を併せ持ち、企画からの提案を得意とする。 サイトにてブログ更新中。 百漫画 http://hyakumanga.com

■おすすめの関連コラム

  1. 広告漫画って実際どうなの?制作事例&お客様の声

    広告とは難儀なもので、お客様(広告主)が欲しいのは集客増などの目に見える結果なのに対し、私たちが...
  2. 広告漫画をやりたい!そんなときまずはここをチェック!

    ここまで5回にわたって広告漫画の特徴やメリット・デメリットなどをお伝えしてきました。今回は、実際...
  3. 実在、創作、どっちにする?キャラクターは漫画の命

    どんな漫画であっても必ずキャラクターが登場し、そこからストーリーが始まります。それは広告漫画も同...
  4. 漫画制作の裏側!広告漫画ができるまで

    広告漫画が効果的なことは分かったけれど、漫画ってどうやって頼んだらいいの?広告漫画の依頼から納品...
  5. こんなときは漫画じゃダメ!?広告漫画のデメリット

    前回、前々回と広告漫画のメリットや効果的な使い方をお伝えしてきたこのシリーズ。なんと今回はまさか...
  6. 広告でありコンテンツ!広告漫画の3大効果

    日本が世界に誇るエンターテインメント『漫画』。その存在は娯楽としての消費にとどまらず、日常の様々...

PAGE NAVI

続きを読む
記事を検索
メルマガ登録者数1万以上 セミナー情報をいち早くお届け
ご提案無料 ウィズコロナ時代に合わせて販促の「見直し」してみませんか?まずはお問い合わせください。
  • チラシ折込媒体 新聞折込・ポスティング・フリーペーパ…
    チラシポスティングをはじめとする紙を使った販促は、ローカル市場をターゲットとしている店舗や会社にとっては、効果的な手法の一つです。チラシポスティングの方法は大きく分けて「新聞折込」「ポスティング」「フリーペーパー折込」があります。
  • 2021年3月の販促計画を立てるときのポイント
    3月の販促計画作成に役立つポイントをまとめましたので、1か月程前から余裕を持って販促計画を立ていきましょう。
  • 販促のプロに聞く!キャッチコピーのヒント
    ~リ…
    チラシやダイレクトメールを見た人に、商品やサービスに興味を持ってもらったり認知をしてもらったりするためのキャッチコピー。リラクゼーションサロンを運営するためには、チラシやポスターで集客を図ることもあるでしょう。それらになくてはならないものが、読み手の心に訴える言葉、つまりキャッチコピーです。チラシやポスターで集客するためには、限られたスペースの中に、興味や共感を得られる文章を用意しなければなりません。潜在顧客の関心を引き、認知を獲得すれば、次のアクションにつながりやすくなります。
  • 2020年8月の販促計画を立てるときのポイント
    8月の販促計画作成に役立つポイントをまとめましたので、1か月程前から余裕を持って販促計画を立ていきましょう。暑さのピークを迎える8月。熱中症や夏バテに注意が必要です。水分補給をしたり、栄養バランスの良いさっぱりメニューやスタミナメニューなどを食べたりして、暑い夏を乗り切りましょう。お盆を過ぎると、日中は残暑が厳しいものの夜は少しずつ涼しくなり、秋の気配を感じるようになります。新型コロナウイルス感染症の影響で臨時休校が続き、ほとんどの学校で夏休みが短縮されます。短い夏休み期間を楽しむ、マイクロツーリズムに注目が集まっています。例年は夏休み期間中に高校や大学が説明会やオープンキャンパスを実施していますが、今年は従来通りのイベントが実施できず、オンラインで開催する学校が多く見られます。授業の遅れも気になる受験生にとっては、より不安が募る夏休みになりそうです。ぜひ本記事をご参考にしていただければと思います。
  • チラシデザインガイド~消費者の目に留まるデザインのコ…
    販促や集客のチラシを作成する際には、思わず目を引くようなレイアウトや、配色などいくつかの作成のポイントを抑えることが重要です。 チラシでの集客効果を最大限にするために、消費者の目に留まるような販促や集客のチラシを作りたいが、どんなデザインにしたらいいかわからない…販促や集客につながるためのデザインはどのようなものがいいのか…とお悩みではありませんか? デザインのコツを理解することで、初心者でも簡単にターゲットに刺さるチラシのデザインを作ることができます。 消費者の目に留まるデザインのコツをわかりやすく解説します。
PAGE TOP