販促のおススメ図書
クイズで学ぶ デザイン・レイアウトの基本

公開

「映画ポスターのデザイン、どちらが適切ですか?」
本書の表紙には、2パターンの映画ポスターのイメージが掲載されています。あなたにはどちらのパターンが適切なデザインだと思いますか?

 

本書はテーマごとにaパターン、bパターンの2つのデザインを用意し、クイズ形式でどちらが適切かを考えながら、どんどん読み進めるつくりになっています。

 

構成、文字、色、グラフィック、ウェブと5つのジャンルに分け、デザインやレイアウトの基本を全55パターンの例を使って紹介しています。

 

【目次】
1.販促に使える内容紹介
2.まとめ

販促に使える内容紹介

作り手側が読み手側に「伝えたい」「アピールしたい」ポイントなどを明確にした上で、それらがきちんとデザインやレイアウトに反映されているかどうかを考えることが、重要なポイントになります。

 

本書に掲載されているパターンをお見せして説明したいところですが、クイズの答えが分かってしまうのは面白くありませんよね。ですので、ここでは適切なデザインを判断するためのポイントをいくつかご紹介させていただきます。

 

詳細は、この記事を読み終えた後、じっくりと本書をお読みください。

 

■要素にメリハリをつけて上手に視線誘導をしよう(p.024)

視線を引きつける要素を取り入れ、スムーズに視線を動かせる工夫をしましょう。顔写真、イラスト、矢印、数字、シンボルマークなどは、視線誘導するための注意を惹き引きつける「アイキャッチ」になります。

 

例えば、人気ナンバーワンメニューや割引キャンペーンなど、一番アピールしたいポイントは大きくします。これはキャンペーンによる来客数アップを目的としている場合に活用できます。

 

また、一番アピールしたいポイントが「来客数アップ」ではなく「店舗の認知」であれば、店舗名や店舗のシンボルマークなどを大きくし、一番目を引く位置に配置しましょう。アイキャッチをたくさん配置しすぎると、どこを見ればいいのか分からなくなりますので、要点をうまく伝えながら誘導するように配置を意識してみてください。

 

例えば、規則的に並べた写真の場合は、たくさんの色を使うよりも単色デザインにして、ひとつだけ写真を不規則に配置するだけで、そこが注目されるポイントになります。

 

■写真やコピーのイメージを助ける配色を(p.060)

色には食欲を促進させる効果や胃腸の働きを活発にする効果があります。目的が「料理をおいしそうに見せること」であれば赤やオレンジなどの暖色系、かき氷やサイダーなどさわやかさなどの清涼感をアピールしたいのであれば寒色系と、アピールポイントを引き立たせる配色にすると良いでしょう。

 

他にも、ファッション関係であれば、春物はカラフルな明るい暖色系、夏ならやわらかい寒色系、秋ならシックで落ち着いた暖色系、冬なら強く濃い深みのある寒色系など、持たせたいイメージに合わせた配色を心がけてみてください。

 

これらを踏まえて本書を読み進んでいくと、ぱっとデザインの良し悪しを判断することができるようになっていくでしょう。

まとめ

デザインについて、文字や言葉を並べて説明するのは簡単ではありません。

まずは本書を一通り、パラパラとめくってみてください。楽しみながら読み進めていくことができるはずです。デザインを見比べながら考えることで、デザインの良し悪しを見極める力をつけることができる一冊です。

 

 

【詳細】
著書:クイズで学ぶ デザイン・レイアウトの基本
著者:田中クミコ
   ハラヒロシ
   ハヤシアキコ
   ヤマダジュンヤ
発行人:佐々木幹夫
出版所:株式会社翔泳社
印刷・製本:大日本印刷株式会社
購入はこちら

 
 

続きを読む
記事を検索
メルマガ登録者数1万以上 セミナー情報をいち早くお届け
ご提案無料 ウィズコロナ時代に合わせて販促の「見直し」してみませんか?まずはお問い合わせください。
  • 販促のおススメ図書
    売れる販促ツールのつくり方…
    自社の商品を売り込む際に便利な販促ツール。身近なものだとPOPや商品を紹介するポスターやチラシなどが挙げられます。しかし、そのほかにもお客様に営業担当自身を知ってもらうためにプロフィールシートを作成したり、名刺やメールの署名に自社製品のアピールポイントを書いたり、目を惹く名札を使用したり、「これって販促ツールなの?」というようなものも、お客様の心を動かす立派な販促ツールです。本書の初版発行は平成15年と15年前のものになりますので、目新しいものはありません。しかし、これからお店を開こうとしている方や、これから初めて営業部へ配属される方などの販促初心者には知識を深められる内容となっております。
  • 販促のおススメ図書
    『 「人を動かす」広告デザ…
    広告や販促に使われる心理学的手法を、実際のデザイン事例を紹介しながら説明した一冊。ビジュアルで見ながら確認できるので、広告心理を学んだことが無い人にも理解しやすい内容になっています。
  • 販促のおススメ図書
    『売れる文章術』
    「商品を売る」ための文章を書くのは、普段から文章を書き慣れている人にとっても難しいことです。ただ伝えるだけではなく、「買う」という行動に移してもらわなければなりません。この本では文章を書くのが苦手という人にとって、とても使いやすいテンプレートをご紹介しています。それを参考にして、「売れる」文章を書けるようになってみませんか。
  • 販促のおススメ図書
    沈黙のWebライティング …
    以前にご紹介した『沈黙のWebマーケティング』の続編。Webマーケティングコンサルタントのボーン・片桐が、ホームページの改善によって若き女将が経営する旅館を立て直すストーリーを通し、Webの知識を一気に学べる一冊です。コミュニケーションを取るために、人は言葉を使います。会話はもちろんですが、メールやSNS、ブログなどのインターネット上においても、相手に思いを伝えるための方法として言葉を使います。この本では、言葉を使って相手に思いを伝えるための「ライティング」に焦点を当てており、そのノウハウを会話形式で学ぶことができます。今まで難しい用語が並んだホームページ改善の書籍を読んで挫折したことがある人や、これから検索対策を学びたいと考えている人などにおすすめの一冊です。
  • 販促のおススメ図書
    『ちいさな会社が低予算で…
    商品を販売する上で、価格を下げて競争をするには、「体力」が必要です。資金力のある大企業ならそれができても、小さな規模の会社やお店にはとても厳しい戦いになるでしょう。
PAGE TOP