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レスポンス広告の研究から独自に導き出した、SED(セールスエンジニアリングデザイン)という手法を紹介しています。
心理学的なアプローチを中心とした著書とは異なり、実際に著者がクライアントのチラシ等で行った実験結果をもとに、効果を出すための法則をまとめた一冊です。レスポンス広告にこだわった、広告作成の「型」として使える内容になっています。
第1章では「いったいどのような広告の反応がよかったのか?」ということについて、実際にあった例をもとに説明しています。
紹介されている事例は、以下の6業種。
・書道教室 集客チラシ
・カイロプラクティック 告知ポスター
・美容室 ミニコミ誌広告
・エステティックサロン 新聞折り込み広告
・学習塾 新聞折り込み広告
・生花店 ポスティングチラシ
ただの広告事例紹介ではなく、1店舗につき数種類の広告が並べられ、クイズ形式でどれが反響が良かったのかを考えるようになっています。そこで自分自身の広告に対する知識や理解を量ることができるのです。それぞれの広告の集客数が「答え」として用意されている上、効果が出た理由や根拠も記されています。この結果をもとに、自社の広告を改善したり、正しくない方向のクリエイティブを作らないようになれるところが、この本の特長です。
理論で固められた本ではなく、実際の検証結果から導き出された内容なので、すぐに応用できます。
また、AIDMA(アイドマ)理論を進化させた独自の広告理論として、AUMFA(アウムファ)が紹介されています。
Awake(感情を呼び起こす)
Understand(理解を深める)
Memory(記憶に残る)
Fade(矛盾や葛藤を解消する)
Action(行動を喚起する)
これら、5つの単語の頭文字から「AUMFA」と名付けられた理論です。
AIDMAが生まれたのは1920年代で、そのころはモノが少なく、「Attention」、つまり知ってもらえさえすればモノが売れた時代でした。しかし、現在の消費者の需要は多様化し、「こだわり」「共感性」に応えないとなかなか売れない時代になりました。
この新しい時代に合わせて開発された広告理論が「AUMFA(アウムファ)」なのです。
第5章では、このAUMFAをチラシ作りにどう生かせばいいのかを説明しています。
このAUMFAを利用した広告作成の型に沿ってチラシ等の広告物を作成し、いままで以上の広告効果を引きだしてみてはいかがでしょうか。
「広告は知識がなければ失敗する。しかし、知識だけでも成功しない」
同書の言葉(210P)は、広告効果の研究、検証を続けることの大切さを伝えてくれています。
本当に反応が良い広告表現は、何度もテストを繰り返し行うことで見つかるものです。しかし、やみくもにテストするのではなく、しっかり消費者の行動に合わせたストーリーを考えることが重要です。
この本で紹介されているAUMFAという型を、まずは使ってみてはいかがでしょうか。
納得がいく効果を出すために、実践的な事例を参考にしたいという方におすすめの一冊です。
【詳細】
著書:確実に販売につげる驚きのレスポンス広告作成術
著者:岩本 俊幸
出版社:同文舘出版
第1刷発行:2010年9月8日
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