販促のおススメ図書
『もっと儲かる 全国手書きチラシ事例集』

公開

「初めて出村さん(本書の著者)の手書きチラシを見たとき ~ 字は汚いし、ごちゃごちゃしている。すっごいな~・・・。でもなぜか心にしみるような温かさがそこにはありました。~そして、肝心の反応率がいい!」

 

これは、本書の冒頭に紹介されている手書きチラシの推薦者の声です。

 

手書きチラシは、一見すると汚い印象を与える場合もありますが、時にそれらが「味」となって人間味を伝え、その結果効果が期待できる手法です。

 

全国の小売店やサービス業の成功事例を集めた本。手書きチラシのノウハウが実例から学べますので、手書きチラシをやってみたいけど、何から始めればよいのか分からない方におススメの一冊です。

 

【目次】
1.手書きの極意は「自分の言葉」で思いを伝えること
2.まとめ

■手書きの極意は「自分の言葉」で思いを伝えること

手書きチラシには型があるようで、ありません。

 

手書きの字、手描きのイラストのチラシからは、自然と書き手の人柄がにじみ出ます。変に着飾った言葉を添えるよりも、思った通りのことを素直に書いた方が、読み手には自然と伝わり、好感を得られるでしょう。

 

事例として紹介されているリサイクルショップが主催した着物の買取イベントのチラシは、下記の3つのポイントを意識して作られています。

 

①お国ことば

②写真

③吹き出し

 

①のお国ことばは、その人の出身地での育ちと人柄がストレートに伝わる表現です。

「着物見だりさわってるだけで楽しぐなるおめさんだげさお知らせします。田植えごぐろーさんでやしたなっす。腰っこいだぐねすか?疲れとれだすか?」

 

これは、盛岡弁で書かれたチラシの冒頭部分です。この表現で書かれたチラシを見た年配の方から「あなたになら任せられる」と、高級着物を持ち込んでくださったそうです。

 

また、手書きの中にアクセントとして、②の写真と③の吹き出しを使うと、その一言に注目が集まる上、読み手に安心感を与えます。

 

素直な想いを込めた文章に、笑顔いっぱいのスタッフ写真を切り貼りするだけで、チラシの温もりが一気に高まります。似顔絵のイラストをプロに頼むより安く、早くできるので、すぐにチラシを作りたい方におすすめの手法です。

 

まとめ

今回ご紹介した内容は、本書のごく一部です。

全国から集めた事例が、実際のチラシ見本と一緒にたくさん紹介されています。

 

幅広い業種やデザインタイプが紹介されていますので、ご自身のお店や人柄に似た事例もあるはずです。すぐにマネできる事例もあると思いますので、探してみてはいかがでしょうか。

 

チラシの効果を上げる手法を探していたり、温かい印象をお客様にもってもらいたいと思う方は、ぜひご一読ください。

 

 

【詳細】

書名:もっと儲かる 全国手書きチラシ事例集

出版社: ハギジン出版

著者:出村 邦彦

第1版発行:2006年4月24日

購入はこちら

 

 

 
 

The following two tabs change content below.
販促の大学の企画創立者。地域新聞社在職時代にマーケティング部を発足。WEB集客事業を実施し、問合せ数を前年比約3倍に。さらにマーケティングオートメーションの導入や、インサイドセールス部門立ち上げ支援など、営業組織の効率化に貢献。その後、新規事業開発の部門を経て、2021年独立。現在、PRSJ認定PRプランナーとして、企業の事業開発からプロモーションを手掛ける「喜八屋」の代表を務める。

続きを読む
記事を検索
メルマガ登録者数1万以上 セミナー情報をいち早くお届け
ご提案無料 ウィズコロナ時代に合わせて販促の「見直し」してみませんか?まずはお問い合わせください。
  • 販促のおススメ図書
    売れる販促ツールのつくり方…
    自社の商品を売り込む際に便利な販促ツール。身近なものだとPOPや商品を紹介するポスターやチラシなどが挙げられます。しかし、そのほかにもお客様に営業担当自身を知ってもらうためにプロフィールシートを作成したり、名刺やメールの署名に自社製品のアピールポイントを書いたり、目を惹く名札を使用したり、「これって販促ツールなの?」というようなものも、お客様の心を動かす立派な販促ツールです。本書の初版発行は平成15年と15年前のものになりますので、目新しいものはありません。しかし、これからお店を開こうとしている方や、これから初めて営業部へ配属される方などの販促初心者には知識を深められる内容となっております。
  • 販促のおススメ図書
    クイズで学ぶ デザイン・レ…
    「映画ポスターのデザイン、どちらが適切ですか?」本書の表紙には、2パターンの映画ポスターのイメージが掲載されています。あなたにはどちらのパターンが適切なデザインだと思いますか?本書はテーマごとにaパターン、bパターンの2つのデザインを用意し、クイズ形式でどちらが適切かを考えながら、どんどん読み進めるつくりになっています。構成、文字、色、グラフィック、ウェブと5つのジャンルに分け、デザインやレイアウトの基本を全55パターンの例を使って紹介しています。
  • 販促のおススメ図書
    『確実に販売につなげる驚き…
    レスポンス広告の研究から独自に導き出した、SED(セールスエンジニアリングデザイン)という手法を紹介しています。心理学的なアプローチを中心とした著書とは異なり、実際に著者がクライアントのチラシ等で行った実験結果をもとに、効果を出すための法則をまとめた一冊です。
  • 販促のおススメ図書
    この1冊ですべてわかる 新…
    2007年に出版された『この1冊ですべてわかる 広告の基本』を2018年4月に全面改訂した本書。著者は「はじめに」で、「この10年間の間に起こった広告の世界の変化をできる限り盛り込んで現状を正確に記述することに努めました」と述べています。新たにネット広告関連の情報が追記され、「広告ってなに?」という初歩的なことから、広告業界についての説明、さらに広告業界の専門用語を用語集としてまとめています。広告について必要な基礎知識をつけるために、ぜひ本書を手に取ってみて欲しいと思います。
  • 販促のおススメ図書
    『伝え方が9割』『伝え方が…
    人に仕事をお願いするとき、その頼み方次第で引き受けてもらえたり、断られたりすることはありませんか?「買ってください!」ということを伝える商品広告も同様で、伝え方次第で買ってもらえるかどうかが大きく変わってきます。本書にはキャッチコピーや宣伝文を考える時に役立つ手法が8つ紹介されています。それらを身に付けて、買ってもらえる可能性を上げてみてはいかがでしょうか。
PAGE TOP